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受賞者と対決!Bibliobattle of the Year 2022 授賞式記念ビブリオバトル開催レポート

全国各地のビブリオバトルに関するユニークな取り組みを発見・表彰する、Bibliobattle of the Year

Bibliobattle of the Year 2022(BoY2022)では、18の個人・団体の受賞が決定しています。

これらのうち、大賞と優秀賞の授賞式、及びそれを記念したビブリオバトルが、2023年1月21日(土)にZoomにて開催されました。
この記事では、そのビブリオバトルの決勝戦の模様と、登場したすべての本をご紹介します!

執筆:益井博史


大賞・優秀賞授賞式

ビブリオバトルに先立って行われた大賞・優秀賞授賞式の様子は、YouTubeにて公開しています。
受賞者の皆さまのコメントが心温まるので、ぜひご視聴ください✨

Bibliobattle of the Year 2022
大賞:コバショでビブリオ
優秀賞:一般社団法人フリンジシアターアソシエーション伊丹市立図書館ことば蔵

新年ビブリオバトル

授賞式を記念して実施した新年ビブリオバトルは、Zoomのブレイクアウトルーム機能を使い、2階層のトーナメント形式で行いました。

ビブリオバトルの公式ルールに則って実施しました。

決勝戦

1冊目:『マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~』

決勝戦1人目は、いきなり執筆者本人で恐縮ですが、私こと益井博史でした。
紹介したのは『マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~』(著:タナカカツキ/講談社)
サウナ大使でもある著者が綴る、サウナの入り方や選び方、そしてサウナをめぐるヒューマンドラマが描かれているマンガです。
最近サウナで「ととのう」を経験して以来、近所のサウナ巡りが止まりません。
誰か僕とサウナー友達になってください。

2冊目:『ジュリーの世界』

決勝戦2人目は、「コバショでビブリオ」(BoY2022 大賞)からご出場の武部篤さんです。ビブリオバトル出場は5回目とのこと。
紹介されたのは、『ジュリーの世界』(増山 実 著/ポプラ社)
1970年代、京都に実在した「河原町のジュリー」と呼ばれる有名なホームレスをめぐる物語です。
当時の繁華街の雰囲気や時代背景が生き生きと描写されており、武部さんは読後舞台になったお店や神社に足を運ばれたんだとか。

3冊目:『バガボンド』

決勝戦最後のバトラーは、「一般社団法人フリンジシアターアソシエーション」(BoY2022 優秀賞)からご出場の大石達起さん。
紹介されたのは、『バガボンド』(著:井上 雄彦/講談社)
『SLAM DUNK』などで有名な作者による、『宮本武蔵』(吉川英治 著)を原作にしたマンガです。
ふだん劇団で演劇をされている大石さん。武蔵が身体の内側の声に耳を澄まし、身体の動かし方を研ぎ澄ませていく描写は、演劇をする上でもとても重要で、演劇人にとってもバイブルだと考えているそうです。

グランドチャンプ本

全参加者による「どの本が一番読みたくなったか?」の投票の結果、決勝戦のチャンプ本に選ばれたのは…

武部篤さんが紹介した、『ジュリーの世界』(増山 実 著/ポプラ社)でした!
おめでとうございます!!

初めてチャンプ本を獲得されたという武部さん。笑顔で喜びと感謝を述べられていました。

決勝戦の様子は、長崎NBCラジオ『ラジオ DE ビブリオバトル』(毎週金曜21:15~21:30)でも放送が予定されています。

4月7日(金):益井博史
4月14日(金):武部篤さん(コバショでビブリオより)
4月21日(金):大石達起さん(一般社団法人フリンジシアターアソシエーションより)

どうぞお楽しみに!

ビブリオバトルの様子は、参加者さんもブログ記事にしてくださっていますのでぜひご覧ください。

以下、予選に出場されたバトラーさんと本をご紹介します。

ルームA

1人目:らてんにくまる さん

『真珠湾の冬』
著:ジェイムズ・ケストレル
訳:山中 朝晶
早川書房

2人目:武部 篤さん(コバショでビブリオより)

『ジュリーの世界』
著:増山 実
ポプラ社

3人目:水島 祐介 さん

『「聴く」ことの力 ─臨床哲学試論』
著:鷲田 清一
筑摩書房

チャンプ本

投票の結果、武部篤さんが紹介した『ジュリーの世界』(増山 実 著/ポプラ社)がチャンプ本に選ばれました!

ルームB

1人目:新藤 祐一 さん

『螺旋じかけの海』
著:永田 礼路
講談社

2人目:鹿嶋 孝子 さん(伊丹市立図書館ことば蔵より)

『太郎物語 高校編』
著:曽野 綾子
新潮社

3人目:益井 博史

『マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~』
著:タナカカツキ
講談社

チャンプ本

投票の結果、益井(執筆者)が紹介した『マンガ サ道~マンガで読むサウナ道~』(著:タナカカツキ/講談社)がチャンプ本に選ばれました!

わあい!

ルームC

1人目:坂本 牧葉 さん

『ぐるんぱの幼稚園』
作:西内 ミナミ
絵:堀内 誠一
福音館書店

2人目:安東 優汰 さん

『文化財を訪ねて~いたみ歴史散策~』
編集・刊行:伊丹市文化財ボランティアの会

3人目:大石 達起 さん(一般社団法人フリンジシアターアソシエーションより)

『バガボンド』
著:井上 雄彦
講談社

チャンプ本

投票の結果、大石達起さんが紹介した『バガボンド』(著:井上 雄彦/講談社)がチャンプ本に選ばれました!

感想・雑記

今回、Bibliobattle of the Year の授賞式では初めて、「受賞者とともに行うビブリオバトル」を開催しました。
表彰委員としてここ数年BoYに携わっていますが、文面や活動写真だけでは把握しきれない、受賞団体関係者の皆さまのお人柄や魅力が感じられ、改めてビブリオバトルがコミュニケーションを促進してくれるゲームであることを実感しました。

授賞式・新年ビブリオバトルにご参加頂いた皆さま、そしてBibliobattle of the Year 2022に携わってくださった皆さま、改めて本当にありがとうございました!
BoYをきっかけに、皆さまのビブリオバトル、そして読書やコミュニケーションがますます豊かになることを願っています。

これからも、各地のビブリオバトルに関する取り組みを発見・表象するBibliobattle of the Yearにぜひご注目ください!


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