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十二星座と守護惑星で紐解く「魔法使いの約束」と年々歳々

はじめに

 この記事は、(株)colyより開発・配信されているスマートフォン向けアプリゲーム「魔法使いの約束」通称まほやく内、各キャラクターの誕生日などについて自分なりにまとめたものです。
 本文にはネタバレや、考察上省けない宗教関連の言及も含まれるため、不安な方はここでページを閉じることを推奨します。
 なお筆者は、ストーリー・雑誌等を網羅しておらず、また情報精査においても素人です。なにか間違いやご指摘があれば、気軽にコメントへ。
 また、他の意見を持たれている方への批判の意図は全くなく、寧ろ考えの至らない浅慮な賢者にどうかそのお知恵を授かりたい。→Wavebox
 以上、読んで頂く際には、どうかご留意を。
 
 2023.12.25 初稿




12星座と守護惑星


 現代日本において、自分の12星座を意識することはままあると思います。テレビや電車や、ニュースアプリの占い…などなど。ですが、その12星座にそれぞれ守護惑星があるのはご存知でしょうか?
 普段の生活では、あまり意識することは無いかもしれませんが、まほやくにおいては恐らく、各人物の性格形成に深く関わっています。

 ということで本稿では、21人の魔法使いたちの誕生日・12星座・守護惑星・誕生星・一等星等々をそれぞれまとめて考察していきたいと思います。
 また、2023年総まとめ記事として、第2部や4周年ストでの出来事を各星座毎、星の動きと当てはめて振り返ります。そこから、来年2024年の星の動きで、各魔法使い達がどうなるのか、好き勝手想像していきます。

 完全に趣味の範囲での、西洋占星術に基づきます。ご承知おき下さい。
 


♑ 山羊座 

ファウスト - 山羊座×土星/地のエレメント

 山羊座は勤勉で責任感が強く、正しいことをしたい、役に立ちたいと言う気持ちに駆られていますが、生来の支配力も持ち合わせています。そのため人の面倒をよく見て、みんなの利益の為に働きますが、自分の周囲をコントロールしようともするでしょう。
 山羊座を支配する星は「土星」です。 土星が山羊座に与えているのは「具体的な努力を重ねる力」。山羊座の人はしばしば自分がまわりから孤立し、愛されていないと感じてしまい、感情をうまく表現できません。人から認められたいと強く思い、感情を自制しようとしてしまいがちです。
 大切なのは、重すぎる責任や厳しすぎる制約を放棄し、自分を愛せるようになることです。これがない限り、土星が与えた「努力を重ねる力」は活かされないことが多いでしょう。
 目標さえ見えてしまえば山羊座は強くなります。自分の持つ才能や魅力を開花させたいのであれば、感情的な抑圧を解消し、自分の内なる声に耳を傾けることです。

 やぎ座は、時間には限りがあるということを知っていて、限られた中で成果を生み出すために現状を把握し、計画に沿って実行していく堅実さを持っています。忍耐強く、努力が出来、ひとつずつ確実に成果を上げていく姿は、堂々としていて生まれながらのリーダー。常に自分を律し、どんな状況でも冷静沈着で全体的視野を持っているので、管理能力にも優れています。
 ちなみに12星座の中で、最も恋愛に疎いです。ファウストだなあ。

 相性がいいのは、同じ土エレメントのおとめ座。親しき仲にも礼儀ありの精神を忘れないので、居心地がよく最高の理解者。同じく土エレメントのおうし座とは、お互い頑固さは出ますが安心感や安定感を与えてもらえます。
 ちなみに社会的自己実現を重視するやぎ座は、SE,PGや政治家、学者に向いています。時間がかかっても着実に歩を進めていくような仕事ですね。
 

1/13 ファウスト

 誕生星 イオタ・テレスコピィ【ι Telescopii】
 ぼうえんきょう座ι星 「寡黙で実直」
 一等星 フォーマルハウト「アドバイス上手博愛主義」

【わだつみの戯れがごとく】ファウスト

 ファウストの一等星は「みなみのうお座」のフォーマルハウトです。カードイラストの星言葉などが決め手です。というのも、みなみのうお座のモデルがギリシャ神話等ではっきりと語られることが少ないためです。
 一節によると、神々が宴を催している最中、怪物テュフォンが襲ってきたため、魚に化けて逃げたときの女神アフロディテの姿とも。個人的には、みずがめ座から流れ出す酒を受け止める、みなみのうお座の星座絵から、夜に晩酌を楽しむファウストと重ねたのかもしれないなあと思いました。
 

 2023年のやぎ座は、素直に自分を表現したいと思えるようになる年でした。今まで信じてきた社会構造に対し、奥深くにある権力や裏の構造を見せつけられ、覆されて再構築されるといった影響が出ていました。この影響はいきなり無くなるわけではなく、徐々に本来の感覚に戻っていきます。素の自分の感覚がすぐには戻ってこないかもしれませんが、2025年までにかけて自分を取り戻していきます。
 今まで閉じ込めていた思いが解放され、罰されていた心が許されて、花のように生活が開くのを感じられる。フィガロとの関係が前進して東の魔法使い達に過去を明かした。そんな2部のファウストらしい年でした。

 2024年のやぎ座は、節目の年。前述の通り1年をかけて、特に24年11月末頃に大きな節目が訪れます。自由に開放され、再構築されるといえます。組織や仲間のために学んだり、ロジカルな面が強いやぎ座ですが、努力する過程を楽しむつもりで挑戦すると、良い結果が得られそうです。一応、人間関係は好調そう、なのですが…。果たして、元師弟と東保護者がどうなるか。戦々恐々としながら見守ろうと思います。
 


♒ 水瓶座

ミスラ・ムル - 水瓶座×天王星/風のエレメント

 水瓶座は人とは違った人間でありたいと思っています。私は私、人は人。そういう意識が極めてハッキリしているからです。
 水瓶座は、全くタイプの異なる2つ惑星に支配されています。「土星」は頑固で融通が利かず、基準に従って行動するのを好み、「天王星」はとっぴで無秩序で柔軟性に富み、変化を望みます。
 あなたは不変と変化という相反する2つの要素の間で引き裂かれ、精神的なストレスを抱えているのではないでしょうか。あなたは人に感情を支配されたくないと強く思いながらも、自分が他人から切り離され、孤立していることをひしひしと感じています。人と打ち解けられず、一対一の関係を築くのが苦手で、病的なまでに嫌悪しているのかもしれません。
 まず恐怖を打ち消して、あらゆる人間関係で必要としている親密さをもつことです。

 みずがめ座は、自由でマイペースで個性的な星座です。束縛されることを嫌い、常識にとらわれず自由な発想で新しいものを作り出していきます。風エレメントの星座らしく社交性は抜群ですが、馴れ合いはせず個性を尊重します。自身も個性的で多趣味ですが、好きになったものはとことん好き。
 かなりムルらしい星座ですが、反骨精神が強かったり、否定されることを嫌い、少しナイーブな一面は、ミスラにも当てはまっているなと思います。

 相性がいいのは、同じ風エレメントのふたご座。ここから先はお互いに踏み込むべきでないと肌感で分かっています。火エレメントのいて座とは、お互いに違うところはあるけれど、それが面白い。波長が合います。
 ちなみに好奇心旺盛マイペースなみずがめ座は、開発・研究分野の学者、専門家や芸術家に向いています。とてもムル。
 

2/8 ミスラ

 ゼータ・カプリコルニー【ζ Capricorni】
 やぎ座ζ星 「輪の中心となる魅力」
 一等星 カノープス「優しさと強い感受性」

【怪物喰らう珠玉】ミスラ

 ミスラの一等星は「りゅうこつ座」のカノープスです。
 りゅうこつ座は船の骨組みを表した星座です。渡守で船に乗るミスラらしいですね。また、カノープスは全天で2番めに明るい一等星。これもまた、オズの次に強く二番手と目されているミスラらしい…のかもしれません。
 

2/11 ムル

 イプシロン・カプリコルニー【ε Capricorni】
 やぎ座ε星 「最後までやり抜くリーダー」
 一等星 アルデバラン「情熱的なロマンティスト」

【数多の煌めきと宙を舞い】ムル

 ムルの一等星は「おうし座」のアルデバランです。星座の成り立ちよりも、一等星としての小話が興味深かったのでそちらを。

 ロイヤル・スター(王者の星)は、紀元前3000年頃の古代バビロニア。ペルシア人達の占星術において、4つの季節、天の4つの方角を支配する星と言う意味で重要視された星です。アルデバランは富と幸福の前兆となる幸運の星だと考えられてきました。アルデバラン(春・東の守護星)/レグルス(夏・北の守護星)/アンタレス(秋・西の守護星)/フォーマルハウト(冬・南の守護星)

 ちなみに、アルデバラン(ムル)/レグルス(カイン)/アンタレス(ヒースクリフ)/フォーマルハウト(ファウスト)です。今のところ、共通点もイベントも恐らく無い面子ですが、今後どこかで出たらいいなという気持ちを込めて。
 

 2023年のみずがめ座は、解放され重しが取れていく年でした。長らく滞在していた土星が抜け、制限やストレスから解き放たれます。それにより、自分の意見を言い、コミュニケーション能力を高めていくことが出来ます。
 一方で、年の後半から少しずつ冥王星の影響を受け始めます。冥王星は、生き方自体を強烈に変えていく、価値観を塗り替えていくような作用があります。0か100か、生きるか死ぬか、本気かどうかといった、真剣に人生を考えなければならない時期が始まるということです。
 心を開いたり、結びつきを作ることは、衝撃を加え摩擦を起こし、自分自身が傷つくリスクを負って行動しないと、実現しません。植物園ムルに嫉妬して欠片を食べたムル、北の矜持を持ちつつ仲間を守る責任感が生まれつつあるミスラ。人との触れ合いや意見の共有、生き方の変化。2部や4周年ストで感じた部分です。

 2024年のみずがめ座は、柔軟に変化を楽しむ年です。23年下期から24年の上期までは、家族や仲間と過ごす事で、居場所や自分自身の基盤を作るように促されています。下期では、個性や才能を発揮し、自己表現を楽しむと良さそうです。これから長い時間をかけて、古い価値観を手放し、本当の幸せとは何か?を見つけていくことになるみずがめ座。最初期から比べると既にふたりとも、驚くほど情緒を育てているなと思いますが、これからの成長も楽しみですね。
 


♓ 魚座

アーサー・ラスティカ - うお座×海王星/水のエレメント

 魚座ほど、多くの人から愛される存在はありません。また逆に魚座ほど、たくさんの人に愛を注げる人もいないでしょう。 それは魚座が「海王星」という「溶解の星」に支配され、守護されているからです。
 溶解とはつまり、溶け合うということ。海王星のパワーは「自己を守る殻を無化する力」として働くことが多くあります。これを使いこなしている魚座は容易に他人と交わることができるでしょう。出会ったばかりの相手にも、親しげ寛いだ表情をみせるので、相手も魚座を受け入れずにはいられなくなってしまいます。人の意識の境界線を取り払ってしまうのが海王星の力なのです。
 しかし、この星は上手くコントロールしないと歯止めが利かない感受性の強さとなって、「生きづらさ」につながってしまいます。人の気持ちに振り回されたり、恋や人間関係に疲れ果てたり、人から悪い影響を受け、自分を悪い方向へ向かわせてしまうのです。海王星のパワーを上手く使いこなすためには、大勢の人に囲まれて過ごすようにすることがポイントです。
 魚座は元来寂しがり屋。人と一緒にいることを好みますが、一人の異性や狭い人間関係に依存する必要はありません。あなたは「愛される力」を海王星から授かっているのですから、たくさんの人と交流して、みんなから愛される存在となるべきなのです。

 うお座は、全てのものに染まれる純粋無垢な星座です。何事も受け入れてしまえる心の広い人が多く、喧嘩や争いが嫌いで、人の悪口を言うこともしません。人とのつながりを大事にしていて、自らトゲとなるような事は避けようとします。優しく繊細で、人の良いところを見出し受け入れるので、誰かの癒やしとなることも少なくありません。アーサーとラスティカにぴったり。人をすぐに信じてしまうので、騙されることも。ラスティカ~!!

 相性がいいのは、同じ水エレメントのさそり座。何気なく言ったこと、独り言として言ったことも、覚えていてくれて時間をかけても、叶えようとしてくれます。土エレメントのおうし座には、果てしない無償の真心を注ぎ、それを遠慮せず受け取ってくれる相性なので、関わっているだけで幸せに。
 ちなみに平和主義感性が豊かなうお座は、芸術関連や心理セラピストに向いています。ラスティカのチェンバロ奏者は、まさに天職。
 

3/9 アーサー

 誕生星 ガンマ・スクルプトーリス【γ Sculptoris】
 ちょうこくしつ座γ星 「光り輝く感覚とアピール」
 一等星 デネブ「論理を越えたものへの関心」
 

【王笏は夜空を統べ】アーサー

 アーサーの一等星は「はくちょう座」のデネブです。この白鳥のモデルには諸説ありますが、その中からいくつかご紹介します。

 スパルタの王妃レダは、たいへん美しい女性として知られていました。 そのレダに惹かれた大神ゼウスは、白鳥になってレダへと近づき、想いを成就させます。 この時の白鳥が天に上げられ、はくちょう座になりました。
 ゼウスがレダの元を去った後、レダは二つの卵を産み落とします。 このから、ふたご座となったカストルとポルックスの兄弟が生まれました。

 オズのモチーフとなっているゼウス、ふたご座で双子なスノホワ、ふたご座でふたご座一等星のフィガロ…。そんな北師弟の4人を繋ぐアーサーが、はくちょう座の一等星なのも頷けます。
 また、別説ではキュクノスという人物がモデルとされています。

 太陽神・アポロンの息子・パエトンは、うまく馬車を操ることができず、最後にはゼウスの稲妻に打たれ、馬車と共にエリダヌス川に落ちました。この時、川に落ちたパエトンを探し回る友人のキュクノスを、アポロンが天に上げて、はくちょう座にしたとも言われています。

 オーエンの項でも触れますが、舞台となったエリダヌス座の一等星はオーエン。2部でカインの為に箒相乗りして西に向かった、アーサーとのやり取りを思い出しますね。
 

3/19 ラスティカ

 誕生星 ロー・カッシオペイアェ【ρ Cassiopeiae】
 カシオペア座ρ星 「温かい眼差しの主人公」
 一等星 スピカ「抜群のセンスと直感力」

【舞踏会の夢をあなたと】ラスティカ

 ラスティカの一等星は「おとめ座」のスピカです。おとめ座のモデルは諸説ありますが、採用されているのは大地と豊穣の女神デメテルの説。

 事件は、冥界の王ハデスが豊穣神デメテルの娘、ペルセポネを妻に迎えようと、強引に攫ったことから始まりました。
 大神ゼウスが、ペルセポネがまだ冥土の食べ物を口にしていなければ、戻ってこれると言い、冥界の王ハデスにペルセポネを母のもとへ帰すよう命じました。大神ゼウスには逆らえず、冥界の王ハデスはその要求をのみますが、彼はペルセポネの帰り際にザクロの実を渡します。
 ペルセポネは無事に母の元に帰ってくることができましたが、ザクロの実を4粒食べてしまった為、1年のうち4ヶ月間は冥界で暮らすことになります。ペルセポネがザクロを食べたことが明らかになったのは、告げ口が原因でした。これを恨んだ豊穣神デメテルは、その者をミミズクに変えてしまいました。

 ミミズクに変えてしまう神と、小鳥に変えてしまう魔法使いですね。ちなみにスピカには3つの伴星があるとのこと。3羽の鳥たちはそこから?
 

 2023年のうお座は、不安定なところを直視させられ、見直しを迫られる年でした。うお座の人は元々、見えないものに価値を見出しますが、現実的な役割や価値を定めることを求められます。不安定なところを直視させられ、見直しを迫られるのです。不確実なものを安定化しようとする土星の作用が、不要なもの排除するという意味で、答えを出していくことになります。
 これは、2部で明らかになったラスティカの過去や、2部や4周年でオズの過去を直視するよう迫られたアーサー、と言えそうです。

 2024年のうお座は、じっくり考え流れに乗りたい年。引き続き、現実的な自己価値へ問いかけを投げかけられるような年です。しかし下期からは、家族や仲間、居場所を整えつつ、静かに考えることで結果に繋がりそうです。楽しい、心地良いと感じるものを選び取って流れに乗るのが良さそう。
 個人的にオズとアーサーはもう安心して見ていられますが、ラスティカの周囲に関しては、解決していない問題が多いので、少し不安ですね。
 


♈ 牡羊座

シノ - 牡羊座×火星/火のエレメント

 牡羊座は積極的で、常に前向きな姿勢を失わないところが長所です。困難や逆境に見舞われても決して音を上げない強い精神力を併せ持っています。
 その素質は牡羊座の守護星「火星」に秘められています。火星は、行動の星あるいは戦いの星といわれ、前へ前へと力強く突き進むパワーを持つ惑星です。この火星のパワーを授かっているからこそ、どんな状況でも打開していけるのです。
 人から褒められたい、認めてもらいたいと思っていて、自分の望みを一途に追及しますが、そのために人の要求に無神経になることも。
 火星は、自分で衝動的なパワーを制御しないと、すぐに暴走し始めてしまうのです。その結果、牡羊座の好ましくない側面である自己中心的で、自分のことに夢中になる性格を強めてしまいます。こうした火星の暴走癖が顔を出さないよう、いつも冷静周囲への思いやりを持ち続けることが大切です。自分の能力を信じて突き進むのが、牡羊座の模範的な生き方です。

 おひつじ座の特徴、読めば読むほどシノですね…。火星とおひつじ座の組み合わせは、諦めることなく前進しつづけて栄光を掴むことができます。情熱的で活動的な火星と、12星座の中でもっとも勢いがあるおひつじ座の組み合わせは、大変行動的。
 また一般的に、性格に裏表がなく、純粋でいろいろなことを吸収しやすいのでチャレンジしたことはすぐに身につくタイプなのも良く合っています。

 相性がいいのは、同じ火エレメントのしし座。鼓舞し合う、よきライバルに。風エレメントの水瓶座とは、影響しあって成長できる関係になります。
 ちなみにせっかち行動的なおひつじ座は、ベンチャー企業の社長やスポーツ選手に向いています。常に勝負の世界な芸能人にも。レモラバ!
 

4/14 シノ

 誕生星 エータ・ピスキウム【η Piscium】
 うお座η星 「魅力あふれる芸術的才能」
 一等星 カペラ「集中力の強い自信」

【杜の恵みを受け取って】シノ

 シノの一等星は「ぎょしゃ座」のカペラです。モデルの馭者が何者であるかの説はいくつかありますが、その中ひとつをご紹介します。

 ギリシア神話の鍛冶神ヘパイストスが女神アテナに欲情して、大地にこぼした精液から生まれた息子であるアテナイ王エリクトニオスとするものがある。アテナに育てられた彼は、馬を飼い馴らす方法を彼女から学び、ヘーリオスを思わせる巧みな手綱さばきで4頭立ての戦車を操ったとされる。そして、これを称賛したゼウスにより天に上げられ星座となったとされた。

 仔細は後日また別記事であげたいと思いますが、アテナはファウストのモチーフです。アテナはエリクトニオスを秘密で育てたいと考え、彼を小さな箱に入れ、誰にも気づかれないようにアテナイ王の娘たちに手渡しました。
 シノが孤児で、ファウストの生徒である事。星言葉などから彼かなと。
 

 2023年のおひつじ座は、愛とロマンスに関連する年でした。また、子どもの世話をすることで、自分の中の愛が広がっていくのを見ることができるとも。4周年ストにてヴェスパの面倒をみていたシノが、最初は否定したを認めたのも、その一端かもしれません。

 2024年のおひつじ座は、たくさんのチャンスが眠っている年。ですが、思い立ったらすぐ行動するよりも、一旦落ち着いて立ち止まり「自分は何のために何をしたいのか?」を考えましょう。そのための取捨選択が重要です。
 また木星の影響で、たくさんの人に出会い学び、多様な価値観に触れることで新しい世界が広がります。2部の経験で、学ぶことに前向きになったシノの、さらなる成長に期待です。
 


♉ 牡牛座

オズ・レノックス - 牡牛座×金星/地のエレメント

 牡牛座は、五感が12星座中で最も優れています。これは、牡牛座の守護星である「金星」が与えている資質。金星は、この世のあらゆるものを心と体で感じとり、人生の素晴らしさを味わいつくす力を授ける星です。この金星の恵みを活用できるかどうかで、牡牛座の運勢は大きく違ってきます。
 ヒントとなるのは「快楽とスローライフ」です。美味しいものを食べ、好きな仕事をする。休日は趣味に興じ、グラスを傾けながら友人との会話も楽しむ。心地よい快楽を求めながら、スローライフを楽しんでいれば素敵な相手とも出会い、恋愛も仕事もうまくいくのが牡牛座です。
 もし現状に不満を抱いていたり、何かを我慢して生きているのなら、それは金星の教えに背くことになります。牡牛座は、一箇所に腰を落ち着けてしまい、不快さに順応する傾向があります。
 無理したり耐えたりしていては、金星のパワーを生かすことができません。もっと本能に忠実になり気持ちをのびやかに解放すれば、自然体の魅力が表に出てくるはずです。金星のパワーをプラスに生かせれば、牡牛座は人生を愉しむ達人になれるでしょう。

 おうし座は、責任感が強く周りからの信頼も厚いです。その反面、あらゆる判断を五感で感じ、見たり、聞いたり、触ったりして、自分の体験で決めるので、人の意見にはあまり耳を貸さない頑固さもあります。
 金星の特徴と相まって、人の気持ちが分からないところがあり、これと決めたら執着してしまいがちです。安定を好み、持っているものを維持しますが、少しでも不快に感じることは執着せずに手放すことが大切。五感が喜ぶ好きなことに没頭していれば、幸せな人生を送れる。そんな星座です。
 魔法舎にて、あらゆる意味で信頼されていて、なおかつアーサー、ファウストに執着している。そんなふたりにぴったりですね。

 相性がいいのは、土エレメントのやぎ座。背伸びしたり相手に合わせる必要がなく、安心して付き合うことができます。水エレメントのうお座とは、お互いの違うところを面白いと思え、信頼し合いながら付き合っていくことができるでしょう。
 ちなみに慎重じっくりタイプなおうし座は、農業・牧場経営、芸術家に向いています。レノックス天職だ…!
 

4/27 オズ

 誕生星 ミラ【Mira】
 くじら座ο星 「安定感ある穏やかさ」
 一等星 アルタイル「ロマンティックスでリアリスティックス」

【一切はその手の中に】オズ

 オズの一等星は「わし座」のアルタイルです。わし座は、ギリシャ神話ではガニメドを攫った鷲として伝えられています。トロイの国の基礎をつくったトロース王の子で、大変美しい少年ガニメドの美しさに強く引かれたゼウスは、大きな鷲に変身しトロイの国へ舞い降りました。
 ギリシャ神話における最高神ゼウスと、世界最強のオズ。王の子アーサーと、大きな鳥に変身してアーサーを見守っていたオズ。逸話も含めて彼らしい一等星だと言えます。
 

5/16 レノックス

 誕生星 イプシロン・エーリダニ【ε Eridani】
 エリダヌス座ε星 「孤独を嫌い、人に尽くす」
 一等星 アークトゥルス「独自の世界観と精神力」

【目覚めは優しい音色で】レノックス

 レノックスの一等星は「うしかい座」のアークトゥルスです。うしかい座のモデルは狩人であるアルカスの姿だと言われています。
 うしかい座は左手にりょうけん座を連れており、牛飼い≒羊飼い、猟犬=クーリールとすると彼以外にいませんね。
 星言葉は「独自の世界観と精神力」これは4周年ストで語られた、強い精神力を持つレノックスの為人も含んでいるかもしれません。
 

 2023年のおうし座は、人格パートナーシップのエリアで飛躍する年でした。成熟するにつれて、自分を明確にイメージすることができるようになります。また、パートナーに何を求めるかもわかっているので、もし自分に合わない関係だと気づいたら、その関係から離れたり、修復のために努力する気になるかもしれません。時間を逆戻りさせることはできません。
 
人生の潮流がどこに行ったかわからないと後で思っても、その先でいつでもまた変わることができる。これらは、第2部終盤~4周年イベストにおける、レノやオズを非常に顕著に感じます。

 2023年の半ばから、2024年の半ばにかけて。おうし座には、贈り物や幸運を与えるエースがやってきます。12年に1度の幸運期だった23年に対して、24年はステップアップして羽ばたく年。これまで自分が頑張ってきたことが、24年の後半には成果となって現れます。周囲を気にして諦めず、素直に自分の変化を受け入れることが重要です。中央の国の魔法使いたちと”話し合い”をしたオズ、ファウストへの決意を新たにしたレノックス。これから変化していく2人が楽しみです。
 


♊ 双子座

スノウ・ホワイト・フィガロ - 双子座×水星/風のエレメント

 双子座の守護星は「水星」です。水星は知性情報コミュニケーション能力を司る惑星。そのため双子座には、的確な判断力と的確な情報収集力、そしてどんな人とも渡り合える巧みな対話力が授けられています。
 コミュニケーション能力にすぐれ、人生に対して柔軟に取り組みますが、気まぐれな人で、二枚舌を使ったり、他人の気持ちを巧みに操ったりもします。つらい気持ちを封じ込めたり、自分の感情を怖れたりしてはいけません。自分や人の気持ちを操らないようにし、知的なレベルで共鳴する友を見つけ、心の奥の気持ちを表現しましょう。
 親しみやすく、相手を打ち解けさせる能力を活かして、水星の持ち味を前面に出しましょう。それが正しい双子座の生き方です。

 ふたご座は、類稀なる知性を持ち、社交能力で大きく道が開ける星座です。好奇心旺盛に外に飛び出し、情報の受信と発信を繰り返しながら会話の引き出しを増やしていきます。
 そのくらい相手との会話の仕方内容距離の取り方などコミュニケーションに、意識的あるいは無意識に、気を遣っています。
 常に情報を受発信するふたご座は、魔法舎における知識の要である双子や、かつて叡智の神と呼ばれたフィガロらしい星座です。

 相性がいいのは、同じ風エレメントのてんびん座。またはふたご座同士。お互いに干渉し過ぎない関係です。火エレメントのおうし座とは、補完し合える関係です。ただしケンカに発展すると激しくなるかもしれません。
 ちなみに情報伝達のふたご座は、会計士や話す仕事全般、文筆業全般に向いています。北の地で”神様”な、お三方にぴったりです。
 

5/29 スノウ

 誕生星 デルタ2・タウリー【δ2 Tauri】
 おうし座δ2星 「宇宙に思いを馳せる冷静さ」
 一等星 アクルックス「理想を目指す努力」

【綿雲に明日を告げて】スノウ

 スノウの一等星は「みなみじゅうじ座」のアクルックス。全天にある21個の一等星のうち、日本からの観察が最も難しい星です。東京からは見ることが出来ず、鹿児島県や石垣島などで水平線ぎりぎりに見ることが出来ます。名前の由来は、みなみじゅうじ座アルファ星(α Crux)から「アクルックス」です。ホワイトの項でも解説します。
 星言葉は「理想を目指す努力」ですが、孤独を知ろうとした結果ホワイトを手に掛け、魂を繋ぎ止めるといった荒業で永遠のふたりになっている努力が、スノウらしいかなと思いこちらにしました。
 

5/29 ホワイト

 誕生星 デルタ2・タウリー【δ2 Tauri】
 おうし座δ2星 「宇宙に思いを馳せる冷静さ」
 一等星 ベクルックス(ミモザ)「高い理想と秘めた情熱」

【白雲に運命を指して】ホワイト

 ホワイトの一等星は「みなみじゅうじ座」のベルックスです。みなみじゅうじ座は、北半球から見えない南天の星座のため、ギリシア神話では語られていません。全天一小さな星座ですが、キリスト教徒の航海者達の目印でした。 みなみじゅうじ座の長い方の辺を、約4.5倍延長したところが天の南極です。南半球には南極星という星はありませんので、 このみなみじゅうじ座が南を示す重要な役割を担います。
 北の国で神様をしている2人は、十字架の一等星がぴったりですね。
 

6/5 フィガロ

 誕生星 アルファ・カメーロパルダリス【α Camelopardalis】
 きりん座α星 「協調性ある恋愛上手」
 一等星 ポルックス「自分に厳しく他人に優しい」

【温かな時で満たして】フィガロ

 フィガロの一等星は「ふたご座」のポルックスです。

 ふたご座は、大神ゼウスとスパルタ国王妃レダの間に卵から生まれた兄弟です。カストルは剣技に優れ、ゼウスの血をより多く引き継いだポルックスは不死身でした。二人はとても仲が良く、様々な冒険に出かけて武勇を轟かせました。
 ある日、いとこの双子との間で争いが起きてしまいます。弓矢で射られ、カストルは死んでしまいました。ポルックスは、二人と戦い、カストルの敵を討ちましたが、不死身のため、カストルと一緒に死ぬことができません。
 そこでゼウスに、2人で不死を分かち合いたいと願いました。ゼウスはその願いを受け入れ、2人を天に上げて星座としたのです。

 ふたご座の説明なのに双子先生がちらついてすごい。恐らくお二人の「命を分け合う」はこの神話からかもしれません。
 フィガロの一等星としてですが、カードイラストでから生まれた描写・蝶が2匹(双子)・ひとり生き残ってしまう。 上記の辺りから彼としました。
 

 2023年のふたご座は、2022年に行った仕事の多くが報われたり、私生活でもずっと社交的になれて、その過程で新しい友人もできる。そんな年でした。月食では、友人や恋人との関係性に焦点が当たります。幸せで強力な、倫理的で透明な愛のある関係性である場合は、良好な状態で進みます。もし弱い部分があるのであれば、おそらく友人や恋人の裏切りによって発覚し、どうするかを決めることになるでしょう。これは、2部で師弟に戻ったフィガロや、4周年で離れかけた双子の試練を表しているでしょう。

 2024年上半期のふたご座は、飛躍の前の準備期間。中盤~終盤にかけて、特に12/15のふたご座満月の頃に幸運期を迎えます。
 長期的にみると2023年からの、約3年。ふたご座はより大きな責任を負い、自分の足跡を残すことになります。魔法舎で、年長者かつ指導者として生きている3人。ブラッドリーとのこともありますし、かなりのキーパーソンとなるのは間違いなさそうです。
 


♋ 蟹座

ヒースクリフ・ルチル - かに座×月/水のエレメント

 蟹座の守護星は「」です。その月が蟹座に与えているのが、相手に共感し、何があっても信頼して、愛する人を守りぬく力
 きわめて世話好きで、人を慈しみ育てられる蟹座。とても家庭的で誠実で、他人に感情意移入したり、他人の情緒面の要求に応えたりもできます。
 月には感情を波立たせるパワーもあり、それに翻弄されると心が不安定になって、思うようにいかないとヒステリックになったり、ちょっとしたことで泣いたり不安に陥ったりしてしまいます。月がもたらす感情の波をコントロールできるかどうかが、蟹座にとっての課題です。
 月の力がプラスに働くようになれば、過去を手放し、感情的な負担を抱え込むことがなくなります。他人の世話を焼くのではなく、他人を気遣えるようにもなります。

 かに座は、12星座の中で最も、防衛本能が高い星座です。それは自身だけでなく、仲間意識がかなり強い星座なので、信頼する家族や仲間を守ろうとする気持ちも常に持っています。
 何か困っている仲間がいればまるで自分のことのように寄りそい、助けの手を差し伸べますし、敵が現れようものなら自身を犠牲にしてでも守ろうとします。
 また、月とかに座の象徴として「家族の絆」があります。まだ魔法使いとしては若く、家族の話もよく出る2人ならではですね。

 相性がいいのは、同じ水エレメントのさそり座。どちらかに合わせようとせず、互いのペースを尊重しあうと良いでしょう。土エレメントのおとめ座とは、性格の傾向に共通点が多く、互いに信頼し合える関係を作っていけるでしょう。感謝を伝えることが関係を良好に保つポイントです。
 ちなみに想像力豊か母性に溢れたかに座は、童話作家や幼稚園の先生、カウンセラーに向いています。とってもルチルだー!領主は、ぎりカウンセラーみたいなものと言える…かも?
 

6/29 ヒースクリフ

 誕生星 クサイ・カニス マーイョリス【ξ Canis Majoris】
 おおいぬ座ξ星 「優しく穏やかな純粋さ」
 一等星 アンタレス「内面を見つめる瞳」

【思い出溢れる瑠璃の空】ヒースクリフ

 ヒースクリフの一等星は「さそり座」のアンタレスです。ギリシャ神話において、さそり座・おおいぬ座・こいぬ座は全部、オリオン座と関係がありますが、他説は後ほど。ひとまず一説をご紹介します。

 オリオンは優れた猟師で、狩りに出かけると、いつも大きな獲物を捕らえていました。その上、力自慢でもあって「ライオンだろうと、クマだろうと、このオリオンに敵うものは誰もしない」と威張っていました。
 これを聞いた天上の神々は、「日々の獲物はわたしたちが与えてやっているのに、何という傲慢なことを言うのか」と怒ってしまいます。神々は一匹のサソリを放って、オリオンの元へと向かわせます。
 サソリはオリオンに忍び寄り、毒の針で一刺しします。小さなサソリですが、さすがのオリオンも毒には敵いません。苦しみの末、息絶えました。

 あまりヒースっぽくはないですかね。個人的には、宮沢賢治著 銀河鉄道の夜に出てくる、さそりの方がまだ似ているかもと思っています。
 ヒースクリフを感じたのは、名前の由来。アンタレス(Antares)は、ギリシア語名の Άντάρης から来ていて、これはギリシア語で ἀντι-Ἄρης すなわち「火星に拮抗する(星)」を意味しています。しかし、ἀντι- には "similar to" の意味合いもあり「火星に似た・同等の(星)」とも解釈できます。
 火星守護惑星に持つおひつじ座、即ちシノですね。幼馴染はいいぞ。
 

7/1 ルチル

 誕生星 メブスタ【Mebsuta】
 ふたご座ε星 「情に厚い正義」
 一等星 ベガ「心が穏やかな楽天家」

【この和音に夢を語って】ルチル

 ルチルの一等星は「こと座」のベガです。手に竪琴を持っているから…というのが一番の根拠ですが、それだけではあんまりなので他にも考察を。
 ベガは織姫星とも呼ばれますが、彦星と結婚するとその生活が楽しくて仕事を辞めてしまいます。怒った神はふたりを天の川を隔てて引き離します。この七夕の逸話、フローレス兄弟の母チレッタと父モーリスと当てはまる部分があります。ティコ湖での出会いをきっかけに、北の魔法使いを辞めて南の国に移住したチレッタ。ミチルと引き換えに、がふたりを分かちます。
 そんなチレッタと、度々重ねて見られているルチル。星言葉も含めて、そんなところからベガの一等星が与えられているのかもしれません。
 

 2023年のかに座は、自分の意向を我慢しながら社会に貢献するモードから、より個人の自由や希望を叶えていくモードに移っていく時期でした。また、今までになかった刺激的な交友関係が展開される年でした。
 これは、ノーヴァやヴェスパと出会ったヒースや、アイザックやフウィルリンと出会ったルチルですね。

 2024年のかに座は、全体的に安定した年です。対人関係から新たな価値観を得られ、未来を良くしていく事に意識が向きそう。嫌なことはきっぱり伝える、不安で落ち込みそうな時は考えないなど、割り切った対応が大切。
 新たな学びを得るのに向いている星回りなので、勉強熱心な2人にはぴったりです。
 


♌ 獅子座

カイン - しし座×太陽/火のエレメント

 獅子座寛大で優しくて、思いやりがありとても誠実。誰にでも情け深く接します。また、生まれつき人を引きつける魅力威厳があリます。 そうした気質は、獅子座の守護星である「太陽」が授けています。
 太陽は自分自身を象徴する惑星。そのため獅子座には自分を信じる力が与えられています。この太陽が与えたパワーを、揺るぎない自信にしていくか、それとも中身のない肥大した自尊心にしてしまうかは、あなた次第です。あなたにとって最大の感情的な問題は、自尊心から生じます。
 心の痛手に固執して、傷ついた威厳の中に引きこもってしまいがちです。心の葛藤が強情さから生じていることを知り、努力し、一つ一つ自分の引き出しを増やして、それを確実に自信に変えてゆくのが太陽の力を上手に使いこなす鍵です。自分の価値重要性を認識し、自分を偽るの止めましょう。

 しし座は、リーダーシップがあり、人を惹きつける華やかさを持っている星座です。好きなことに情熱を注ぎ続けることができ、さらに責任感も強いので周りの人にとても頼りにされます。
 褒められて伸びるタイプなので頼りにされても全く嫌な気にならず、むしろ喜んで人に救いの手を差し伸べる…。正に、カインそのものですね。

 相性がいいのは、同じ火エレメントのいて座。マイペースな獅子座と柔軟な射手座は摩擦が少なく、サポートしあえる関係。また、同じく火エレメントのおひつじ座。発想が同じなので、相手に合わせなくても安心して同じ方向を見て付き合っていけます。お互いのペースを尊重しあいましょう。
 ちなみにポジティブ兄貴肌なしし座は、俳優・歌手、営業職や教師に向いています。「青春と花嵐のノスタルジー」はいいぞ!

8/6 カイン

 誕生星 アル・スハイル・アル・ワズン【Al Suhail al Wazn】
 ほ座λ星 「強い精神力と冒険心」
 一等星 レグルス「社会意識を持った向上心」

【星の剣に新たなる決意を】カイン

 カインの一等星は「しし座」のレグルスです。カインは、これといった決め手より、いくつかの要素でカインかな?と思ったので説を複数挙げます。
 まずは、全21個の一等星の中で最も暗い一等星だということ。これはカインがミチルよりも魔法を使っている年数が最も少ない魔法使いの示唆。
 また、ギリシャ神話におけるしし座が、ヘラクレスによって退治されたライオンであること。仔細は省きますが、ヘラクレスはレノックスのモチーフと思われるため、同じ従者で鍛錬をしているカインが抜擢されたのかなと思います。魔法舎足速い順1位2位のふたり。ちなみに、レグルスは4個の星が各2個のペアになって互いに回っている多重連星ですが、後述するオーエンの一等星も2個の恒星から成る連星です。因縁を感じる。
 

 2023年のしし座は、を感じたり理解者に恵まれる年であり、自分の側でも「わかった!」「理解できた!」と思えることがたくさんある年です。閉ざされていたが大きく開いて、希望が湧いてきます。
 内側か外側かと言えば、外側に向かう年。遠い場所、高いところを目指せる年です。人間関係も外へと拡大します。新しく出会った人々、未知の人々と、お互いの違いに驚き合い、学び合うような場面が多いでしょう。それでも、人との距離感はこれまでよりぐっと近くなります。
 西の国でらしくないながらも情報収集をしたり、2部最期では日頃の信頼から皆に託されたりと、奮闘したカインの行動がよく出ています。

 2023年のしし座は、足元を固めていく年になりそうです。特に、社会や人との関わりを表すエリアに星が集中している為、人間関係や人との繋がりで成長できる1年です。しし座は弱みを見せるのが苦手ですが、迷ったり困難なことに立ち向かう姿勢が、周囲や自身にも良い影響を与えます。カインは1.5部・2部と中々悲惨な目にあうことが多いので、今後も心配ですね。
 


♍ 乙女座

ネロ- おとめ座×水星/土のエレメント

 「水星」は二つの星座の守護星です。一つは双子座、そしてもう一つが乙女座です。ともすると完璧主義者自己批判的な乙女座にとって、水星は現実を巧みに渡る処世術を与えてくれます。
 あなたは、利他主義的面倒見がよく、とても誠実で、ものごとをまとめあげる力をもっています。そして何よりも完璧さを求めます。自分にも他人にも高い目標を掲げますが、その基準に達しないと、しばしば批判的になります。周囲の欲求に答える為に自分を犠牲にしがちで、その行為が十分に報われないと、落胆することも多いでしょう。
 あなたの人生は、あなたが自分の実状にあわせ、自ら決めるものです。人に必要とされていることをするのが人の役に立つことだと考え、あなたを隷属状態から解放しましょう。
 また、水星は「緻密な分析力」も乙女座に授けています。もはや自分のためにならない誓いや基準を見極めて、放棄するようにします。

 おとめ座は、優れた管理能力を持ち、たとえ他人が気づかないことでも妥協せずこだわりたい、といった星座です。奉仕精神溢れるおとめ座ですが、相手がお礼感謝を述べないと、ずっとそのことを覚えているでしょう。
 大げさな優しさや恩着せがましい行為は、されるのもするのも苦手なので、自らもさり気ない優しさに徹する。そんな、ネロらしい星座です。

 相性がいいのは、同じ土エレメントのやぎ座。お互い頑固さはありますが、認め合えば楽しい関係になれます。水エレメントのかに座とは、互いに感謝を伝え合うと良い関係が築けるでしょう。
 ちなみに几帳面管理上手なおとめ座は、インストラクターや管理栄養士に向いています。とってもネロ。
 

9/8 ネロ

 誕生星 プサイ・ウルサェ マーイョリス【ψ Ursae Majoris】
 おおぐま座ψ星 「笑顔の裏の冷酷さ」
 一等星 リゲル「博識なロマンティシズム」

【空は遣らずの雨に濡れ】ネロ

 ネロの一等星は「オリオン座」のリゲルです。オリオン座は一等星が2つありますが、元相棒のふたりだと思われます。
 オリオン座に関する逸話は何種類かありますが、一例を紹介。

 女神・アルテミスは、オリオンを気に入り、ふたりは一緒に狩りをするようになりました。アルテミスは月の女神と言われていますが、もとは森林と狩猟の神であるほか、純潔の守護神でもありました。そのこともあって、兄であるアポロンは、アルテミスに言い聞かせます。
 しかし、アルテミスの気持ちが治まらない様子から、アポロンは一計を案じます。ある日、オリオンが川を渡っている姿を見つけ、それに日の光を当て、輝く黄金色に光らせます。そして「いくらお前ほどの名手でも、川を渡っている鹿を射ることはできないだろう」と、アルテミスを挑発します。
 アルテミスはもちろんこれに応じて、一矢を放ちます。狩猟の女神でもあるアルテミスの矢は外すことなく、鹿は川の中に倒れて流れていきます。
 ところが、川岸に打ち上げられているのは、胸を打ち抜かれているオリオンの姿でした。この姿を見たアルテミスは驚き、悲しみに叫びます。
 アポロンはアルテミスを慰め、オリオンとの仲が叶えられないことを諭します。アルテミスはようやく諦めますが、「せめて、オリオンは立派な姿で、空の中に入れてほしい」と、父であるゼウスに願います。
 アルテミスの願いは聞きどけられ、オリオンは星座となって輝きます。

 ギリシャ神話におけるアルテミスですが、ローマ神話でいうところのディアーナ。つまり4周年ストのディアーヌです。ネロが向いていないと自覚しつつも、彼女を説得し部屋から出すまでに至ったのと関係がありそうです。
 また、リゲルは数千万年後には、超新星爆発を起こすと言われている一方で、最後にはネオンと酸素で構成された白色矮星となって星としての生涯を終えるという予測もあります。
 フィガロと双子の殺害計画としてキーパーソン的立場のネロが、どうなるかわからないという視点においても、彼らしい一等星といえます。
 

 2023年のおとめ座は、”本質”を理解して身を固める。そんな年でした。表面的な印象や雰囲気では、人の本質はわからない。そして、本質を知らないままでも、社会生活は充分成立します。ですが中には、本質を全く知らないまま付き合うのでは、物足りない。表面的な理解だけでは、終わらせたくない関わりがあります。そう思える何かを持った人が、あなたの前に立つ。あるいは逆に、誰かがあなたに対して「もっとちゃんとわかり合った付き合いをしたい」と考えてくれるのかもしれません。
 試練を乗り越えて、目標を達成出来る。価値ある努力・意味ある行動を起こしていくことのできる配置です。それは信頼を得ることにつながり、大事なパートナーを支えていく力にもなるでしょう。広く多様な人間関係を求めるのではなく、目の前のことに取り組み、目的意識をもって事に当たっていけば、それが成功に繋がる。2部で改めてチームになった東の国、そしてブラッドリーとの対話。人間関係の進展を見せた年でしたね。

 2024年のおとめ座は、新たな学びにより道が自ずと開ける年です。23年に抱えていた人間関係の問題は、2/24のおとめ座満月以降、自分の道が無駄ではなかったことが実感できそう。それは冷静に相手と向き合い、心から理解し合える人との繋がりや、優先したいものを選び取る行動です。下半期では、社会的立場や目標といった面で恩恵を受けられそうです。他社に助言を与えたり、地位が高い人物に与えられたり、といったことも。新たな学びに思い切って挑戦するネロ、些か想像し難いところがありますが、積極性が幸運を呼び込むので、どうか幸せになってほしいです。
 


♎ 天秤座

リケ・シャイロック - てんびん座×金星/風のエレメント

 礼儀正しく、だれからも好感を持たれ、協調性駆け引きの才、創造的な妥協策を持ち合わせています。 あなたはどこにでも気持ちのいい環境を作り出し、調和に満ちた雰囲気を生じさせます。これは「金星」が天秤座の支配星であることに由来しています。
 金星は「美と調和」を司る惑星。この星に支配されている天秤座は、人から必要とされたい、人に好かれたいと願い、人と関わっているときに自分が完全だと感じてしまいがちですが、人と調和し、一人でいるときでも心の平安と感情的な落ち着きを感じられる努力をすることが、幸運を得ることにつながります。相手を喜ばせようと思うあまり、自分が必要とすることを見失い、受け入れられることをしているかもしれません。
 けれども、金星の持つ「人を魅了する力」を十分に使いこなして、パートナーに依存するのではなく、自分が必要とすることに注意を向け、心の栄養の供給源を自分の中に見出せれば、パートナーと対等な関係を結べ、心の充実感も見出せるでしょう。

 てんびん座は、バランス調和を重んじる星座です。さまざまな人と関わりながら、衝突がなく釣り合いのとれた世界を作りたい。物事を判断する際は、マイルールに従って冷静かつ論理的に考えることができます。また、野望を実現するためなら一人でも踏ん張れる山羊座とは違って、寂しがりやで、仲間に囲まれていることが当たり前の人生です。
 聞き上手ですが、調和を大切にするあまり、即断即決が苦手で優柔不断・八方美人になりやすく、自我に葛藤が生まれやすいのも特徴です。人生において人との関わりこそ、最も深く重要と考えるてんびん座は、神の使徒として生きるリケにも長らく接客業を続けているシャイロックにもいえますね。

 相性がいいのは、同じ風エレメントのみずがめ座。どちらも束縛を嫌う面があるので、干渉し過ぎない関係でいられます。火エレメントのいて座とは、サポートしあえる関係ですが、喧嘩に発展すると激しくなるかも。
 ちなみに美意識高く気配り上手なてんびん座は、人材紹介・コンサルタントや接客業全般に向いています。お二人共、天職では…?
 

10/2 リケ

 誕生星 クラズ【Kraz】
 からす座β星 「プラス思考の素直さ」
 一等星 シリウス「完成された精神のリアリスト」

【星の瞬きを胸に抱いて】リケ

 リケの一等星は「おおいぬ座」のシリウスです。ギリシャ神話では、猟師オリオンの飼い犬だった猟犬シリウスだと思われます。
 逸話について、詳しくはミチルの項で。こいぬ座のプロキオン(ミチル)、おおいぬ座のシリウス(リケ)、オリオン座(元相棒)で、冬の大三角です。
 神の使徒として振る舞ってきた、年齢の割に大人びたところ。まさに「完成された精神のリアリスト」がぴったりです。ちなみにシリウスは、全天で一番明るい一等星。1.5部や4周年でも、リケがランタンを強く明るく照らす描写がありました。いつかリケ自身が、輝く一番星になるのでしょうね。
 

10/14 シャイロック

 誕生星 シグマ・ヴィルギニス【σ Virginis】
 おとめ座σ星 「慈愛のこもった真心」
 一等星 ハダル「伝統を重んじる頑固さ」

【この可惜夜に秘め事を】シャイロック

 シャイロックの一等星は「ケンタウルス座」のハダルです。ケンタウルス座は、ケンタウロス族のフォローという男がモデルという説があります。

 フォローは、野蛮な者が多いケンタウロス族の中で、穏やかな性格を持つ馬人でした。 あるときヘラクレスと仲良くなったフォローは、自分の洞窟に酒の席を設けてヘラクレスを招きます。
 洞窟の酒つぼから酒を酌んで二人が会話していると、 酒の臭いをかぎつけて、他の馬人が集まってきました。 この酒は、酒の神ディオニュソスからの贈り物で、ケンタウロス族にとっては貴重なものでしたから、 他人に与えたフォローに馬人たちは怒り出し、ヘラクレスに襲いかかります。 しかし、ヘラクレスはとっさに、ヒドラの毒を塗った矢を打ち放ち、馬人たちを追い散らしてしまいました。
 その様子を見ていたフォローは、ヘラクレスの放った矢に興味を持ちます。 落ちた矢を拾って眺めていたとき、フォローは誤って自分の足の上に矢を落としてしまいました。 ヒドラの毒は、少しでも触れると誰でも死んでしまう猛毒でしたから、 毒はたちまちフォローの全身にまわり、フォローは息途絶えてしまいました。
 大神ゼウスは、立派な心を持つ馬人フォローの死を惜しんで、空に上げてケンタウルス座にしたということです。

 ヘラクレスは、レノックスのモチーフのひとり。4周年でレノックスの過去回想にシャイロックが登場し、関連性が示唆されていますね。ケンタウルス座は一等星が2つある星座なので、クロエの項でも触れます。
 

 2023年のてんびん座は、人とのしがらみが、新しい意味を持つ年でした。利害関係でも、支配関係でもない関係の中で、自分が誰かに力を貸す時も、誰かに助けられる時も、根幹は理屈ではありません。そうした関わりが複雑化し、他人との壁を感じたり、孤独感があったり。あるいは自分を個人として成り立たせていく複雑さ、人には言えない気持ちを感じたり。
 それでも、人との出会いを楽しめる年です。元々パートナーを得ることで人生が発展していく星座。一人でいるよりも、誰かと一緒にいる方が成功します。素直に心を開きにくいような感じもあるかもしれませんが、乗り越えていくことで、幸せに向かっていきます。ムルの嫉妬の動揺を乗り越えたシャイロックや、人を導くことの難しさを認識したリケですね。

 2024年のてんびん座は、上半期には引き続き人との柵を、下半期にはそれが一気に取り払われるような星回りです。23年下期から24年上期の、人との縁やしがらみによって、他者から与えられたギフトを携え、可能性や視野が大きく広がり開放的に。カーソスではリケと外の世界が語られましたし、本編3部でそういう展開になることもありえそうです。
 


♏ 蠍座

クロエ・オーエン - さそり座×冥王星/水のエレメント

 蠍座は感情を顔にだすことなく、鋭い観察眼で他人の隠しごとを見抜き、周囲を当惑させたり、人をひきつける強力な魅力をもち、その魅力でものごとを最後までやり遂げたり、人を操ってうまくコトを運んだりします。
 これは「冥王星」が蠍座に「ものごとに徹底的に関わる力」を与えていることのひとつの表れです。 どうしてこれが、人を引きつける魅力の強さになるかといえば、人と徹底して関わるためには、相手を自分に強く引きつけておく必要があるからです。
 激しい感情を求め、何かに熱中したいと思い、何かにのめりこんでいないと不安になります。自分以外の存在と「深い一体感」で結ばれること。これが蠍座の本望なのです。
 どういう形でそれを表すかは、同じ蠍座でも人によって違うでしょう。それぞれの個性を徹底して、自分らしい魅力の見せ方を追求しているのが特徴なのです。

 さそり座は、気を許した相手とは深く関わりたい星座です。水のエレメントは、常に誰かに寄り添っていたいという性質を持っています。中でも蠍座は、どこまでも深くのめり込みやすい星座です。
 どちらかと言うと、大勢よりも少数の仲間との関係を深めていくことの方が重要だと考えています。それだけ愛情は深くなり、いつまでも大切な人や家族に変わらない愛を注ぎ続けるでしょう。
 また、守護惑星である冥王星により高い集中力忍耐力を持っています。

 相性がいいのは、同じ水エレメントのうお座。お互いに癒されて、温かい空気。程よい相互依存関係になれます。同じく水エレメントのかに座とは、年月を重ねるほど理解も信頼も深まり、深い部分まで理解できます。
 ちなみに神秘的一点集中なさそり座は、職人や研究者、人の生命に関わる仕事に向いています。クロエの仕立て屋はぴったりですね。狩狼官は、狼を駆除する仕事なので、死に近いという意味では当てはまっているかもしれません。
 

11/1 オーエン

 誕生星 シータ・ボーティス【θ Bootis】
 うしかい座θ星 「理想を見つめる無私の精神」
 一等星 アケルナル「熱しやすさと冷めやすさ」

【獣たちの棲家へようこそ】オーエン

 オーエンの一等星は「エリダヌス座」のアケルナルです。ギリシア神話、太陽神・アポロンの息子・パエトンが落ちた川がエリダヌス川だと言われています。これは、カード背景がなこと。ギリシャ神話内で、親子関係を証明する為に1日だけ馬車を走らせる権利を獲たパエトンが、絶対に手綱を離さないよう条件にした逸話など。イラストに反映されていますね。
 ちなみにエリダヌス川の岸辺では、美しい琥珀が採取できたとか。因縁。
 

11/12 クロエ

 誕生星 ゼータ・ルピー【ζ Lupi】
 おおかみ座ζ星 「性的な魅力あふれる活力」
 一等星 アルファ・ケンタウリ(リギル)「聞く耳を持つ包容力」

【絆を縢るひと針】クロエ

 クロエの一等星は「ケンタウルス座」のアルファ・ケンタウリです。アルファケンタウリとβ星(ハダル)を結んだ先には、みなみじゅうじ座が輝いています。そこで、このケンタウルス座のα,β星を合わせて「南の指極星」と呼ばれています。西の先生役であるシャイロック、そしてラスティカに悲しみを教えたクロエらしい気がします。
 

 2023年のさそり座は、譲れないもの、絶対を見つける年でした。何らかの人間関係の中に、絶対的根を下ろすことになります。簡単に離れたり、やめたりしたくない。他のものとなど決して取り替えたくないし、取り替えない、と思えるような何かを手にします。あるいは、2023年中にそれが確定しなかったとしても、遅くとも2026年頭頃までには、確定するはず。そこまでの道のりが、2023年から始まっています。
 クロエがラスティカの過去を知り、嫌われたとしてもいいと悲しみを教えたり、4周年でオーエンが拒絶していた”北らしくなさ”を肯定して、賢者の魔法使いたちを守ったり。彼らの価値観の中で絶対が生まれた年といえます。

 2024年のさそり座は、人間関係に恵まれた年です。24年の上期まで、対人関係に恵まれ、互いに刺激し合える相手など、新たな出会いや可能性が広がっています。下期からは、親しい関わりが更に深まります。心を開いて互いに支え合える、そんな関係が作れそうです。4周年、オーエンとカインの共闘もありましたが、いつか本編で互いに支え合えるような、好敵手のようなふたりが見たいなと思います。
 


♐ 射手座

ブラッドリー・ミチル - いて座×木星/火のエレメント

 射手座は何かを達成することより、その過程を楽しみます。生来の旺盛な好奇心冒険心があり、大胆でものごとに積極的にチャレンジします。
 こうした性質を射手座が持っているのは、射手座の支配星が「木星」だからです。木星は「拡大と発展」を司るとされる惑星です。この星に支配され、守護されているからこそ、射手座は自分の運命は自分の行動でどんどん作られていくのだと知っています。
 いい加減なところもありますが、素晴らしいアイデアや画期的な打開策を思いつく才能があり、新しい環境にもすんなりなじみ、新たな課題にも熱心に取り組みます。
 「失敗したら次に進めばいい!」という楽天性も木星が射手座に与えてくれる力なのです。本能の赴くまま衝動的に行動を起してみること。これが、射手座が成功を手に入れるための第一条件です。「やってみてダメだったらどうしよう」なんて考え始めたら、あなたは決して輝くことができないでしょう。

 いて座は、視野が広く柔軟な星座です。目先の利益や結果よりも、理想を追い求めてチャレンジしていくので、一見楽観主義者に思えます。ですが、心の中では深いテーマを考えていたり、野性理性が両立しています。子供に好かれて扱いも上手ですが、思うまま生きるので束縛を嫌います。
 どこをとってもブラッドリーそのものですが、ミチルも強さへの憧れが強かったり、それに起因した好奇心や積極性を持ち合わせていますね。

 相性がいいのは、同じ火エレメントのしし座。発想が同じなので気があって、お互いに本音をすんなり出せます。風エレメントのてんびん座とは、一緒に人間関係を、ひいては人生そのものの幅も広げ合う相性です。
 ちなみに好奇心旺盛自由奔放ないて座は、探検家や宇宙飛行士、バイヤーに向いています。盗賊団、肥えた目が必要という意味ではまあ…?
 

12/13 ブラッドリー

 シータ・オピウーキ【θ Ophiuchi】
 へびつかい座θ星 「集中しないアドベンチャー」
 一等星 ベテルギウス「煌くばかりのセンス」

【望んだものはこの手で】ブラッドリー

 ブラッドリーの一等星は「オリオン座」のベテルギウスです。こいぬ座のプロキオン(ミチル)、おおいぬ座のシリウス(リケ)、オリオン座(元相棒)で冬の大三角。オリオンが星座になるまでの神話はネロの項にて触れています。

 ちなみに、ベテルギウスは1000万年も経たないうちに急速な進化を遂げており、おそらく10万年以内に超新星爆発を起こしてその一生を終えることが予想されている星です。ブラッドリーは大丈夫だよね…?生きろ~!
 

12/15 ミチル

 誕生星 レサト【Lesath】
 さそり座υ星 「スポーティな明朗さ」
 一等星 プロキオン「未知に誘われる熱中」

【この音色に願いを乗せて】ミチル

 ミチルの一等星は「こいぬ座」のプロキオンです。リケ・ブラッドリーの項でも触れましたが、おおいぬ座とこいぬ座の、別説もご紹介します。

 あるとき、狩人アクタイオンは道に迷ってしまいます。たまたま通りかかった泉で、女神アルテミス(ディアーナ)が水浴びをしている姿に出会ったアクタイオンは、女神の裸を見た罪で鹿の姿に変えられてしまいます。
 すると彼が連れていた猟犬が、獲物だと間違えて鹿になったアクタイオンに噛みつき、殺してしまいます。そしてその猟犬が、天に上げられたといわれています。

 ネロの項でも触れた通り、アルテミス=ディアーヌ・シュノンです。
 彼女に関連する逸話を持った一等星の魔法使い達4人が、4周年ストで彼女の近くに居たのは必然かもしれませんね。
 

 2023年のいて座は、必要とし必要とされることがテーマです。自分のベース、家族、ルーツ、基盤、帰属意識といったところを振り返り、メンテナンスしなければならない場面が生じてくるでしょう。してきたことの根拠を固める必要が生じるかもしれません。
 誰かを支えるのは、一見一方的に見えるかもしれませんが、誰かを助けた時、確実にあなたも助けられているのです。守るべきもの、帰るべき場所、ケアすべき人たち。その場所はあなたを守り、その人たちはあなたをケアしてくれるでしょう。北の魔法使いの矜持に悩んだブラッドリー、マナ石を食べる選択をしたミチル。助けることは表裏一体。自由を求める、いて座2人の、心の拠り所を問うた年といえるでしょう。

 2024年のいて座は、行動力と誠実さの年です。24年上期までは、生活を整えることが肝要ですが、下期からは人間関係の好調期。感謝を忘れず真剣に向き合うことで、絆が深まります。また23年から引き続き、家族や居場所を振り返り、改善することを求められます。誠実に相手を想い、行動することでより良い交流に恵まれます。いて座のふたりは、今後の本編ストーリーにおいて、間違いなくキーパーソンになると思いますので、どうかたくさん良好な関係を作ってほしいです。
 


まとめ

 
 西洋占星術として正しく読み取るには、出生日時等がホロスコープ作成に必要な為、今回のものは概ね星座における主な性質を挙げました。
 また、今回の記事作成に関して、下記の考察を参考にさせて頂きました。
 まほやく誕生日×ギリシャ神話!星座の物語を読み解こう!【2022年誕生日カード】 - まほやく考察部様より
 

 すごく個人的な話で恐縮なのですが、強い絆のお二人が相性最高でガッツポーズしたり、仲良しも相性最高でにっこりしたり、相性良好で仲良くなったら二人の世界な西師弟を感じたり、束縛せず自由な方が長続きする相性良好な年長者達だったり、天秤→水瓶は好相性なのに水瓶→天秤はそこそこで愛憎!となったり、相性悪いけど喧嘩をしたら話し合いより冷却期間な幼馴染で胃を痛めたり、東保護者の二人は相性最高だったり、仲良くなれる要素は多いのに相性悪いのがとても元相棒で苦しくなったり、因縁の相性もまあまあ悪くて友達より相談相手としての方が向いてたり、相性悪いけど互いに歩み寄れれば…が縁ある二人だ!になったり、元主従の仕事相性が最高+元師弟の相性は最悪だけど共通の友人で緩和=革命軍…!となったり、たいへんまほやくを感じました。楽しかったです。

 もちろん、相性というのは複雑で12星座だけでは語りきれません。相性が良いとは、価値観が似ていたり一緒にいて違和感を感じにくい星座。逆に相性が悪いのは、刺激や葛藤を与え成長を促してくれる存在です。どうか誤解なきよう。筆者は、関わり合ってゆらぐまほ達が皆大好きです。
 

  星座とまほやくの関係は、書きたいことが多すぎて、気付いたら2万6千字を超えていました、全て読んで下さった方がもしいたら、尊敬の念を禁じ得ません。もちろん、気になる部分でも読んで下さった全ての方に、誠に御礼申し上げます。

 これが年内最後の記事ですので、少しだけご挨拶させて頂きます。
 元々、まほやく考察を読むことは大好きでしたが、自分で書いてみようなどとはつゆ程も思っていませんでした。今も間違った事や勘違いを、発信していたらどうしようと悩みます。ですが、読んでくださったり、あまつさえ反応を頂けたりするお陰で、なんとか書くことを続けられています。
  いつも、本当にありがとうございます。

 2024年最初の記事は、まほやく考察記事を書くきっかけになったファウストの記事を予定しております。鋭意執筆中の為、遅くなるかもですが…
 

 よろしければwaveboxかコメントまで、感想・ご指摘ぜひお気軽に!絵文字スキも嬉しいです。いつもありがとうございます。
 長文読んで頂きありがとうございました。どうぞよき賢者ライフを!


 2023.12.25 初稿

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