2023年6月3日こどものひろばヤッチャル研修会
2023年6月3日 オンライン研修会を行いました。
テーマは『多言語環境の子どもの「ことば」を観る』
講師は広島大学のYO先生です。日頃、外国につながる子どもたちを相手に試行錯誤を繰り返しているメンバー30人が大集結しました。
研修のキーワードは『観る』でした。
一つは わたしの言語を観る。
もう一つは,おなじみの『生活言語と学習言語』を観る。
まず自分の言語について、安心して使える言語、恋愛できる言語、けんかできる言語、 人に文句を言える言語・・・いろいろ考えました。多くの参加者が、安心して使える言語というところで、日本語に加えてなじみの方言をあげていましたね。しかも広島弁では物足りなかった(?)のか、備後弁までとびだしました。
生活言語と学習言語の方では,やさしい日本語を学習言語に直すワークをやりました。日頃、学習言語→やさしい日本語 はよくやります。逆バージョンに、みなさんちょっととまどい気味でしたが、そこは猛者ばかり!!つぎつぎに『難しい』ことばが飛び出しました。例を挙げるとこんな感じです。
台風が近づくと蒸し暑くなる→台風が接近するにつれて気温と湿度が上昇する
燃えるゴミと燃えないゴミを分けましょう→可燃ゴミと不燃ゴミを分別しましょう
そうですよねえ。学校の授業では,どんどんこういうことばが出てきます!!
YO先生は こう言ってました。
「子どもたちと話すとき,その子の日本語レベルをよく『観て』、会話の中にそれとなく学習言語をしのばせて,子どもが学習言語に触れる機会をたくさんつくるようにしましょう!」