毎週、毎週みてきた「アイカツ!」が終わった日の記録。
(今現在、最終回視聴一時間前。)
2019年3月に、アイカツ!の再放送がTOKYO MXから始まった。
自分は、5th記念イベント後の、どこかムーブメントに落ち着きが出始めていた2018年の9月頃にアイカツ!シリーズに出会ってしまって、
それこそ狂人のように毎日毎日見続けて、一気にはまってしまった(仕事に殺されかけた生活が救われた)。最初の視聴マラソンは、それこそ1か月少しで178話を一気にみた。
それから別シリーズ、フォトカツ、公式ショップやアイカツフレンズのイベントなどを追いかけるようになって、自分の生活はもうアイカツシリーズ一色になってた。
そして、初めてイラストや漫画を描くようになった。2018年の冬コミでは、友人のブースで初めてのささやかな漫画の同人誌を頒布した。
2019年3月、そのころは会社でも部署が変わった(退職するつもりだった)。また自分でも「何か表現したい」と思って、アイカツの同人活動を始めたのもその時期だった。
そんなときの再放送開始で、リアルタイムで毎週1話づつアイカツを触れることができなかった(一気に大量摂取をした)自分としては、本当にうれしい出来事だった。
(再放送開始当時、アイカツフレンズの放送と連続でアイカツがみられる環境になっていて、ファンの中ではゴールデンタイムのように盛り上がっていた)
自分もなにがなんでも残業しないで、19時に家に帰ってアイカツをテレビで見るんだというのが一つのモチベーションになっていった。
一週間、一週間、少しづつ、いちごちゃんの成長を見るのは、とても新鮮な気持ちだった。本来あるべき、作品の季節感や時間感覚に添いながら、
(季節は半年づれてるものの)アイカツを見続けることができた。
個人的にはその翌年に始まった赤毛のアンの再放送も、一気見ではなくて一週間ごとにちゃんと鑑賞することができたのは幸福だった。
それからの3年半の間に、シリーズも休止を挟んだり、新しいシリーズが始まったりした。
パンデミックが起こって、大きなライブイベントも中止になって、色々なところに影を落とした。
それまでの間に、何冊かの同人誌をつくって、頒布することができた。
個人的には、その期間にまた仕事で色々とあって、最後は地獄のような状況のなか、退職した。
無事フルリモートの会社に(非正規で)転職をしたものの、今年2022年は、人生でかつてないほど自室に引きこもった一年になってしまった。
アイカツシリーズは10周年を迎えるさなか、先日からついに、連続ライブイベントも始まった。
2年前のくやしさを、ようやく晴らしだしたようで、今回こそは最後までイベントが開かれてほしい。
そんな3年半も、途切れることなくアイカツ!全178話を、多少放送時間が変わりつつも、一話一話粛々と再放送を続けた。
今年の夏には、最終回に直結する、まるで179話のような劇場版作品も上映された。
再放送はまだ150話くらいだったので、一気に終盤を再履修をして映画に臨もうかなとも思ったけれども、
思いとどまって、再放送でみるペースは崩さなかった。
今となっては、4年前の異様な熱情を持ってるわけではないけれども(今では自分のメインのポップアイコンではないかもしれない)、
ただもう日々の生活のなかに自然にある存在が、アイカツシリーズという立ち位置になった。
始めてアイカツ!の178話を見終えた後は、本当に、本当に、虚無だった。一番ひどい作品ロスの状態になってたと思う。
だけど今日は、落ち着いて178話をみれれるんじゃないかな・・今は18時45分。
(そして、19時30分。)
走馬灯だった。でもこんな軽やかな話だったんだ。
終盤の話は初見以来まったく見返していなかった。だからこんな最終回だったんだなと、不思議な気分。(あのお弁当屋さんと小さなデジカメにぐっときてしまった。ちゃんと「ゆきて帰りし物語」だったんだ)なのと、自分にとっての「本放送」が、この再放送だったから、それが終わったのは、実感がわかない。でも、いつ打ち切られてもおかしくない再放送が、ちゃんと最後まで放送されたのは、本当によかった。そういえば、BDレコーダーをかったのは、録画をして友人にBDを布教するためだったなぁとか、初めてアイカツ視聴マラソンをした当時の自分にとって、ED曲「luckey train!」が、唐突に「終わり」を告げる曲だったことへの一種のトラウマソングでもあったことを、なんとなく思い出した。今となっては、他のシリーズでも、別の媒体でも、彼女らのものがたりは続いているのを知っているし、まだ知らない物語(来年春上映する映画)すらあるんだから、ずっと気は楽だとおもう。幸せだなと思う。でも、生活に染み付いた毎週アイカツを見続けるという体験自体はもう終わってしまった。怖くてあまり見返さなかった4thシーズン、来年春に備えて穏やかに見返したいなと思う。
(ほんの数日前に、10周年記念のライブも行われた日に、このノンクレジット「MY STARWAY」がアップされた。たった今この動画をみれた。最終回直後に見ることができる重み。描写そのものは何でもない、本当に何でもないことばかりなのに、なんで泣いちゃうんだろう。)