二階堂和美 - にじみ レコード感想
2011年7月にCDが発売して、数年前にも再発して、それでもう何度も聴いた、紛れも無い2010年代における名盤の1枚。偏見ない音楽ジャンルの遍歴を渡り歩いて、歌謡を、小節を、スキャットを、ブルースを、スウィングを、祈りをスキップしながらしとやかに叫んだ。このアルバムがなければ、日本アニメ史上最高峰の一作「かぐや姫の物語」も、今の形としては産まれなかった。震災後から4年が経って、音楽を何でも個々にお金を払わなくてもいつでもクラウドから聞くことができるようになって、国の在り方とかも変わってきて、改めて、毎日汗かきながら働いた後に、針を落として聞く「にじみ」からにじむ歌に沁みる。
1. 歌はいらない
2. 女はつらいよ
3. 説教節
4. あなたと歩くの
5. PUSH DOWN
6. ネコとアタシの門出のブルース
7. 麒麟
8. 蝉にたくして
9. 岬
10. ウラのさくら
11. Blue Moon
12. 萌芽恋唄
13. とつとつアイラヴユー
14. いつのまにやら現在でした
15. お別れの時
16. めざめの歌
17. 足のウラ
18. にじみ(ボーナストラック)