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オーストラリアでコロナワクチンを受けてきました【ファイザー】

日本と同様、オーストラリアでも現段階(2021年6月4日)では新型コロナウイルスのワクチンは任意接種です。

しかし仕事で高齢者に関わる人間として、また感染の不安を少しでも軽減する手段として、いち早くワクチン接種する事を決めました。


オーストラリアって実際どんな状況なの?

誰が対象者なの?

費用は?

どんな手続きが必要なの?

ワクチン受けるか迷っていて、実際に受けた人の話が聞きたい!

など気になっている方に向けて、オーストラリアでコロナのワクチン接種(ファイザー製・1回目)を終えた日本人の私の経験をシェアしたいと思います。

※ワクチン接種における状況は日々変化しているので、書かれている内容は今後も状況により変わると思います。




オーストラリアのコロナウイルス感染状況


国内の流行は落ち着いており、感染者数・死亡者数ともに1月に書いたの記事の時と比べても劇的には増えていません。


2021年6月4日現在で30150名の方の罹患が報告され、910名の方がこれまで亡くなっています。


私の住むニューサウスウェールズ州(NSW)においては、新規感染者は海外からの持ち込み感染のみ市中感染は0の状態が約1ヶ月程続いています。

※2021年6月4日現在

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オーストラリアのコロナウイルス感染対策として、

・海外からの渡航者の14日間ホテル隔離の義務付け

・新たな市中感染が発生した際、感染者が過去に訪問した場所と日時の公開

・感染者が多い場合はその地域のロックダウン、また州境の閉鎖


などの措置をとっているので、

感染者数は

Locally acquired (州内での市中感染)

Interstate (他の州からの持ち込み感染)

Overseas(他の国からの持ち込み感染)


という風に分類されています。





オーストラリアのワクチン接種状況


オーストラリア国内に住んでいれば、永住権がなくても希望する人は誰でも無料で承認された新型コロナウイルスのワクチンが受けられます。


オーストラリアのワクチン接種状況としては、6月2日の時点で人口の2.1%が規定回数のワクチン接種を終えているとの事です。

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州ごとの最新の数値はこちら。

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接種計画としては、WHO(世界保健機関)の助言をもとに対象者の優先順位づけがなされています。

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グループ 1a (Phase 1a)
・検疫・出入国管理職員
・最前線医療従事者(呼吸器クリックおよびCOVID-19検査場職員、救急隊員・救急救命士、ICU・救急病棟職員、臨床・補助職員等)
・居住型高齢者介護施設職員と入居者
・居住型身障者介護施設職員
・居住型身障者介護施設に入居している身障者


グループ 1b (Phase 1b)
・70歳以上の人
・上記以外の医療従事者
・50歳以上のアボリジニおよびトーレス海峡諸島人
・既往症または重度の身体障害がある人
・危険度の高い重要業務(国防、警察、消防、災害対策、食肉処理等)に従事する人
・検疫・出入国管理職員の家族・同居人


グループ 2a (Phase 2a)
・50歳以上の成人・18歳~49歳のアボリジニおよびトーレス海峡諸島人
・その他の重要・高リスク業務従事者


フェーズ 2b (Phase 2b)
・これまでのフェーズの対象者以外で16~49歳の全ての人
・これまでのフェーズの対象者で未接種の人


フェーズ3 (Phase 3)
・16歳未満の人


この中で、ホームケア(訪問介護)の分野でアシスタントナースとして働いている私はPhase 1bにあたります。


進捗状況として、現地点では既にPhase2aまでの人がワクチンを接種できる事になっています。


ちなみに以下の図は日本の計画です。

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グループ分けがされているという点では共通していますが、微妙に分け方が違うようですね。



現在オーストラリアで承認されているワクチンは


・ファイザー製(🇺🇸)

・アストラゼネカ製(🇬🇧)


の2種類で、


50歳以上の方アストラゼネカ製のワクチン

50歳未満の方ファイザー製のワクチン


を現段階では受ける事になっています。







ワクチン接種の実際

①予約の仕方


まず、自分が接種の対象者であるかをこちらのチェッカーで調べます。



チェッカーの結果の画面がこちら

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この画面から予約に進むことができます。





私の住むシドニーには会場はいくつかありますが、事前予約がオンラインでできるオリンピック・パーク(Sydney Olympic Park)を選びました。

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予約画面に進むと電話番号の入力を求められます。

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電話番号とメールアドレスを登録し、2回分の接種の予約を同時に行いました。


登録後バーコードが発行され、専用のページから自分の予約時間・場所の確認と、日時の変更も可能です。





②接種会場の様子


思ったより規模の大きい会場で、かなりの人数が一度に会場に入れるようでした。


入り口ではスタッフが予約時間を確認しており、余裕を持ちすぎて1時間も早く着いてしまったのですが、That's fineと普通に通されました。


入る前にマスクが配布され、持参していない人も全員が会場に入る前に装置するようになっています。

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チェックイン会場に入ると、事前に取得したバーコードを機械で読み取り、レシートを受け取り、整理のためのシールを服に貼られます。


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シールの番号によりそれぞれの接種会場に案内されます。

偶然にも会場を訪れていたベレジクリアンNSW州首相と途中ですれ違う機会があり、生で見ただけでなく目が合って挨拶してくれたのが感激でした😆





待合室につくと順番に座らせられます。

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スタッフは至る所に配置されており、オレンジや黄色のゼッケンをつけていたり、全員が肩に役職と名前が分かる名札をつけているのが特徴的でした。


中でもNurseの名札をつけている人達は歩いているだけでもかっこよくて震えました(笑)



私もいつかこんな前線で働ける日が来るといいな。


なんて黄昏れているうちに順番が来ます。



番号を呼ばれるのかと思いきや、あらびっくり画期的。SMSで何番へどうぞ、というメッセージを受け取ります。


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番号のところに行き、担当者の方に身分証明書レシート職場からの手紙(アシスタントナースとして働いている証明)を提示します。


日本の国民健康保険に値するMedicareの提示も求められましたが、持っていなくても問題ありませんでした。




接種前の問診では、

・Do you have any allergies?

・Do you have a bleeding disorder or disease that lowers immunity?

・Have you had a flu vaccine or covid vaccine for the last 2 weeks?

・Are you pregnant?

という内容の質問に答える必要があります。


全てnoと答えた私は無事にファイザーのワクチンを接種してもらいました。


ここまで会場に入ってから接種までが約40分間


その後15分の観察時間を経て、問題なければ退場できます。

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救護室も設置されていましたが、中はガラガラでほとんどの人はそのまま問題なく帰宅しているようでした。






③接種後の感想


大規模会場で混雑していましたが、充分すぎる数のスタッフと、情報が全て電子的に管理されている事により、接種はスムーズ超簡単だと感じました。


正直ソーシャルディスタンスを保ててないのは気になりましたが、スタッフ含め全員がマスクをつけ、バーコードSMSの使用により接触が最小限に抑えられている点は良いなと思いました。





④副反応について

接種当日は気のせいかもというレベルの倦怠感を何となく感じた程度です。

接種数時間後から翌日にかけて注射部位の痛みと、腕の上げづらさ(肩の高さ以上)がありました。

接種2日後の現在までには痛みは消え、発熱もなく、全く問題なく生活できています。

日本の医療関係の友達情報では、予防的に解熱剤を投与される場合もあるそう。



また2回目を接種したらその後の副反応について別の記事で更新しようと思います。




*****



おわりに


新型コロナウイルスワクチンの接種においては、開発が急速に進められ長期的な治験が行えていない事などから賛否両論あります。


もう少し時期を待てば効果や副反応に関してより正確なデータが出てもっと安心して受ける事ができるかもしれませんし、逆もあり得ます。


また、こうしている間にも開発や治験が進んでいる別のワクチンの中からより安全とされるものが出てくるかもしれません。


そもそもワクチンという概念そのものに懐疑的な人もいます。


私はデメリットを理解した上で、それでも有効性95%というメリットが上回ると判断して今回の決断に至っています。


ワクチンは完全ではありませんし、手洗い咳エチケット3密を避ける事はもっと重要だと思っています。


自己責任のもと、それぞれがより良いと思う判断をし、コロナを乗り越えて新たな素晴らしい世界を築いていきましょう🌼


With great power comes great responsibility.

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