8月6日、私もさがしています。
今朝、「あ、あの絵本読まなくっちゃ!」と思いながら目が覚めました。
それが、アーサー・ビナードさん作「さがしています」という写真絵本。
「おはよう」「がんばれ」「いただきます」「いってきます」「ただいま」「あそぼ」
そのことばを交わすことができるみんなの生活へはどこへいったのか?
と絵本の帯に書かれていますが、
今でもその問いの答えを出せないままの日常を過ごしてはいないか?
もしかしたら、8月6日の様に突如として失くすことはなくても、少しずつ少しずつ、当たり前の言葉を失くしていってしまっていないか?
ー 友達と遊ぼう。ー
って言葉は、もはや薄墨色になってはいないか?
そんなことを思う2020年の今日です。
そして平和記念式典をテレビで見ました。子ども代表の平和への誓いの中で、
互いに認めあう優しい心、
相手に寄り添うこと、
という言葉に強い力を感じました。とても簡単な言葉に聞こえるけれど、一番大切で、でも実は難しいことなんだ。
だって、みんながそれを身に着けていたら、とっくに世の中は平和なはずだもの。
実際、今の社会はなかなかそこに到達できなくて、死ななくていい命が突如として死んでしまうようなことが、しょっちゅうあるのだもの。
自分の見えている世界が正解ではなくて、
他人から見える世界を知ろうと思う心って、
意図して育てていかないと育つことはないのだと思います。それをするのが教育であってほしいな、と思います。
絵本の中に、
ーーー大人は、勉強しなさい勉強しなさい。と言っていたけれど、何を勉強してたら生き残れたのだろう。ーーー
という箇所があります。
そういうことを今、身近な人たちと語りあうことができたら、変わっていかれるんじゃないかな。
語りあったってなにも変わりはしない?
そんなことないとないと思うのです。大きな声で闘おうとしなくても、
同じ思いを語り合える人と言葉を交わしていくことが、
平和の輪を広げていくんだと思います。優しい心で。
平和への道をさがしています。