【CCNA対策:6】絶対出題されるAD値
こんにちは。カラフルくまです。
今回はAD値!
(Administrative Distance値)
アドミニストレーティブディスタンス値、またの名を
管理距離値(Cisco語)です。
ダイナミックルーティングとかで使われるアレです。
◆なぜ暗記が必要?
CCNAの試験の中で、ルーティングの出題範囲は全体の1/4を占めており、それは全ての項目において最多となります。
つまり答えられないと合格は難しくなります。
そして、ルーティングの問題はとにかく時間がかかる!!(泣)
図を読み解いたり、
IPアドレスの計算を1問あたり5~6回必要だったり、
もう目も頭も痛くなってくる😇
AD値を暗記してるだけで、図を読み解かずに回答できる場合があります。
ですが、AD値を暗記してないと時間内に問題を解くのは困難です。
※ちなみに出題範囲はCiscoが公式にとっても細かく公開してくれています。
CCNA200-301 試験範囲はこちら (公式サイト)
◆AD値一覧 丸暗記しよう
残念ながら丸暗記以外方法がございませんッ!(T_T)
細かく言うともっとあるのですが、上記の表を覚えておけば大丈夫かと思います。
◆例えばこんな問題が出ます
Q:プライマリルートに障害が発生したときにバックアップルートが確実に使用されるようにするためのコマンドはどれですか。なおOSPFで作動しているものとする。
A:ip route 209.165.200.224 255.255.255.224 209.165.202.129
B:ip route 209.165.200.224 255.255.255.224 209.165.202.129 20
C:ip route 209.165.200.224 255.255.255.224 209.165.202.129 1
D:ip route 209.165.200.224 255.255.255.224 209.165.202.129 254
さぁ盛り上がってまいりました。
この辺から例題も少し難しくなります(T_T)
↑スマホだと見にくいですよね??
実際の試験もこれくらい見にくいんですよ(^ω^)
◆問題のポイント
①まず何を聞かれている問題なのか?
これはフローティングスタティックルーティングの代表的な問題例です。
そしてほぼ絶対と言っていい程出題されます。
プライマリルート=主要経路のこと
OSPFはダイナミックルーティングプロトコルです。
つまり、基本的にはOSPFで動的にルーティング経路を決定しているということが問題文から読み取れます。
その主要経路情報が取得できなかった時のみ、バックアップとしてスタティックルートを決定するのがフローティングスタティックルーティングです。
何もない場合は隠れています。
②設定は?
フローティングスタティックルートの設定は、ダイナミックルーティングプロトコルのAD値よりも大きな値に設定する必要があります。
なぜなら、フローティングスタティックルートはあくまでバックアップなので、基本的には上記の問題だとOSPFで動作してほしいからです。
(AD値が低いものが優先される)
フローティングスタティックルートの設定は、通常のスタティックルーティングの設定にプラスAD値を最後につけます。
ここで登場するAD値。
①OSPFのAD値 ▶ 110
②AD値の優先度 ▶ 数値の低い方
この2点が頭にないと終わった問題(予想で回答するハメ)となります。
◆回答はこちら
回答:D
上記左側は通常のスタティックルーティングのコマンドです。
左から宛先、サブネットマスク、転送先となっています。
A~Dの中で、OSPF(110)より高いAD値が設定されたものが正解ということです。数字が並んでいるので一見むずかしそうなのですが、
・フローティングスタティックの問題だということ
・選択肢のピンク部分が全く同じだとうこと
・OSPFのAD値より低いもの、ないものは全て除外されるということ
これさえわかれば簡単に回答できます。
AD値は、このように暗記していれば簡単に回答できる問題もありますが、ルーティングの問題では暗記していないとそもそも解けないものばかりなので、必ず暗記しておきましょう。