【恋愛エッセイ】染まれる色
あれは恋だったのか
恋愛していたのだろうか
あの人の1番になりたい
あの人の1番でいたい
居続けたい
そんな想いで溢れていた
レンアイ
をしたことはありますか?
1番なのかどうなのか
もう今となってはそんな馬鹿げた順位に意味は持たないのは知っている
だって結論から言うと、1番かどうかを決めるのは相手次第であって、こちらに決定権はない。
もっと言うと 1番 が最高なのか?って話。私にとって1番は1番だ!だけど相手にとっては2番が1番最高なのかも知れない。
ただただ真っ直ぐに一途に愛してんだから愛されたいってシンプルなことなんだけど。
そのシンプルさも見返りでしかなくて、つくづく恋愛とは考えれば考える程深みにハマるな〜。と思う。めんどくさいね。それが楽しいんだけども。
好きな人と何かを共有したい。音楽だったりお笑いだったり服だったり趣味だったり。何か同じ好きなモノがあると異常にテンションがあがる。
いや、恋愛とはその共通点の発見から始まる事が多いだろう。だからお互いに惹かれあって好きの共有で似たもの同士だと感じ距離が縮まる。嬉しくて高揚し、楽しくて幸せを感じる。
だけどただそれだけの話。
世の中にはもっと自分と合う人はいる。
生きていく中で必ず出会う。
好きなアーティストが一緒なだけで、恋愛の価値観が同じなわけがない。だけど、趣味嗜好が同じなだけで大体の価値観が合うと思いがちだ。いやもちろん似たり寄ったりな部分はある。それでもその部分にフォーカスし過ぎて過剰に 似たもの同士 と意識する。
似たもの同士には高揚感があって、それがまさに"恋の始まり"に繋がる。それから相手が好きだからこそ、もっと好きになりたいし好きになって欲しいから、相手の好きなものを共有したくなる。別に全く好きではない事柄なのに相手の好きなものだから興味を抱く。そこでまた 似たもの同士感 が強くなった気がして2人は更に近くなる。
でもそれは偽物でしかない。
その場限りの 似たもの同士 になっていく。
そんな何色にでも染まれる人間に私はなりたくはない。ちゃんと自分色を持って生き続けたい。
この背景には、私を1番にしてくれた男を好きだった女の存在がある。
彼の1番になりたかったから、彼の深みに潜り込もうとするその人間らしい女。彼の色に染まりたくて、髪型やメイク、ファッションや喋り方まで全て変えちゃう女。だけど、私は私のカラーをもってますよ感出しちゃう女。
誰かの色に染まるのは簡単なんだよ。
それをどう足掻いても自分のものには出来ない。
色気も経験をモノにした人にしか出せない。
結局は真似事で偽物。
だから彼色に染まってんなー。って女はファッションが変わりがち。でもやっぱり彼が似合うファッションなだけであって自分が似合うファッションではない。だからダサい。オシャレなもの着てるのにダサい。自分の好きを大事にしなければ結局ダサい。
そんな事言いつつ、私も若き頃は 彼色 に染まってた事もあったような、、なかったような。
だって1番になりたかったから。
彼の1番愛してる人になりたかったから。
自分と同じくらい愛して欲しかったから。
ただその先に幸せはないのは分かってる。
求めた先にゴールはない。
愛にゴールはないからだ。
もうこれ以上愛せない!!なんてない。
愛は無限だ。
愛は青天井だ。
満足もない。
だから
彼色に染まろうが
自分一色でいようが
どちらにせよ
自己満足なんだよ、恋愛は。
それが楽しいから恋愛をする。