「好き」の解像度とストライクゾーンの狭さ
ふと思ったけど、俺って別に「ラーメン好き」でもないよな・・と。
自己紹介で「ラーメン好き」を自認したり、周りからも「ラーメンばっか食ってる人」って認識かもだけど、食べているラーメンの種類の幅が狭いのだ。
今は年間で 30 杯程度しか食べてないと思うんだけど、その8割くらいがほぼ2種類のラーメンなのだ。すなわち「二郎系ラーメン」と「家系ラーメン」、時々「ラーショ」(うまいラーメンショップ)である。色んな店に食べに行ってるけど、種類としてはその3つを延々とローテーションしているだけなのであった。
これは「ラーメン好き」ではなく、「二郎好き」「家系ラーメン好き」と呼ぶべきであろう(その意味ではまだ「カレー好き」の方が当てはまる。大体のカレーライスが好きなので)。
大雑把なジャンルを指して「◯◯好き」というのは曖昧な分類の仕方で解像度が低い。映画でも音楽でもアニメでもゲームでも、そのジャンルなら何でも好き嫌いせずに雑食できる人だけを「そのジャンル好き」と認めたい。
そういえば、こと「サウナ」に関してだけは「何でもイケるクチ」だ。これだけは「サウナ好き」(サウナー)を自称しても許されるだろうか。
でもまー、そう考えてみると自分の趣味嗜好って意外とレンジが狭いことに気付く。あらゆるジャンルが細分化・多様化している現代であれば、当たり前の話なのかもしれないが。
例えば、漠然と「ロックが好き」だけれど、邦楽洋楽問わず今のロックミュージックをほとんど聴いていない。ロック全部が好きな訳じゃないし、むしろ合わないものの方が圧倒的に多いのである。どこかで何十万人集まったフェスの出演ラインナップを見ても、下手すると今や全員知らないアーティストである。
あとは何だろう、消費するお酒の9割がビール類の「ビール党」だけれど、黒ビールとかフルーティーなビール、流行りのクラフトビールなんかは苦手で、国産4大メーカーの看板商品ばかりを愛飲している。何というか、色々とストライクゾーンが狭いのである。異性のタイプとかも多分そうだ。
兎にも角にもこれでは遺憾・・このままでは時代遅れで偏狭なオヤジ一直線である。あれほど忌み嫌っていた「若者文化に一切理解を示さない頑固なクソジジイ」に近づいてきておる・・!この俺がッ!
作家たる者、森羅万象に多情多恨であらねばならない(いつ作家になったんだ)。
IT、芸能、寺社仏閣、ジャニーズ、戦国武将、仮想通貨、AI、韓国ドラマ(全部お前の苦手なものじゃねーか)・・古今東西あらゆる物に興味関心を持って好きになる努力をした方がいいだろう
・・というのは嘘っぱちで、興味が無かったり苦手なのはしょうがないし無理だし、消去法で残った「好きなこと」を深掘りするのがいいです。
10年くらい前にネットで流行った「偏愛マップ」というのを作ってみた。
決まったフォーマットは特に無いっぽい。オンラインで作成できるテンプレみたいなのが見つからなかったので Google のメモアプリでそれっぽく。
これを見ればお互いの共通項が見つかる名刺代わりのマップだ。「何が好きか」で自分を語るアレですね。
こうして可視化してみると、ぼんやりとしていた自分の「好き」の解像度が一段上がって毎日の行動原理も明確になる(気がする)。
そして、想像以上に興味のあるジャンルが少なくて狭く、それならば深いのかと云えば大して深くもなかった、という事実に愕然としております。。
書いた人:カラーひよこ
週休5日の半隠居 🐤
X:@colorhiyokoma
ロックと云えば、先日ライブに行ってきました。なんだかんだで俺はこういうのが好きなんだな〜、と