67_色彩構成の授業やってます:2024(4)〜配色の偶然性を楽しむ

画像1 前回登場のタングラムです。(お手数ですが前回の投稿をご覧頂ければ幸いです)→ https://note.com/colorfulvision/n/n74cf1e016980
画像2 タングラムは中国由来のシンプルなパズルなのですが、バラバラにして復元する他に様々な形を再構築して遊んだりします。そうですね、二次元のブロックという感じかな?手を動かしているうちにたまたま形が出来上がるという「偶然性」も面白いです。
画像3 トレーニングの方法は前回と同じ。グラフィックソフトの「Illustrator」を使います(Illustratorの機能については省略します。ごめんなさい)。例えば「適当」に選んだ写真からタングラムのピース数と同じ7色を「適当」に抽出します。そして抽出したその7色を大小様々なピースに当てはめます。
画像4 「適当」に選ばれて着色されたピースでいろいろなパターンを再構築してみます。
画像5 ピースの配色は3~4パターンほど考えて、それぞれで形を再構築するということを延々と繰り返します。(ちょっとした修行・・・)
画像6 学生N君の作品。大変よくできています。こういうトレーニングタイプの課題は発想がすぐに枯れたり(笑)根気が続かなかったり、ゴールが見えにくいので意外と地味でしんどいのは確かですけど、思ったよりも「資質的なもの」を垣間見ることができて興味深かったです。
画像7 「色彩の軸」を作るには真面目に教科書の色彩理論を学ぶことも必要なのですが、研ぎ澄まされたセンスに近づくにはトライ&エラーの「偶然性」を楽しめる感覚も必要だと思うのです。

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