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5_白い布カバン:親和中学&親和女子高校
白い布製のカバンを下げた女子中高生・・・・・ 神戸にお住まいの方は見かけられたことがおありかもしれません。
白い布カバンは母校のシンボル的存在です。
それは学校の『制カバン』であり、大きさ、幅、布地の種類、デザインなどが細かく決められています。
創立130年を超える古い学校で、昔々は『白い風呂敷』だったらしいのですが、そもそもどうして『白い布カバン』だったのでしょうか?
遠い昔に教えられた在学時のかなり怪しい記憶を辿ってみると・・・
1、校訓の一つである『誠実』を色で表わすと『白』である。
2、昔(明治時代)は女性が皮のカバンを持つ事を贅沢とされた。
3、教科書やノートが入ると、皮製のカバンは重くなるので、体力的負担を軽減するため。
すぐに汚れるし、すぐにボロボロになるし白い布カバンや風呂敷にあまりメリットはないように思います。
しかし、すぐに汚れるからマメに洗わなくてはいけない→持ち物を清潔に保つ、ボロボロになる→修繕する、または作り 直すなど、そんな手間ひまの蓄積は人間形成に大きく関係するように思います。
ヒトやモノに対して丁寧に接する。
「白が持つ象徴的な意味」とか「色彩心理的に白は・・・」というカッコいい話ではなくて、白い布製のカバンは人にとってプリミティブで大切なことを教えてくれているのかもしれません。
そんな母校の教えをちゃんと活かす事ができているのか私自身は甚だ疑問なのですが、人間味溢れる素晴らしい先生方、素敵に年月を重ねている同級生たちに再会する度にとても誇らしい気分になります。
母校を誇りに思えるなんて、ものすごく幸せなことですね。
photo_tomomi kohara
at_color planning studio VISION,kobe