66_色彩構成の授業やってます:2024(3)〜色彩の軸って何だろう_タングラム

画像1 色彩構成の授業を考える時には当然参考にしている本が複数あります。この本もその一つで、今回の授業でも一部参考にした課題があります。
画像2 昔のデザイン教育でよく使われていたという「タングラム」というパズル。「最小で最大の効果を上げる」とか魅力的な説明文に惹かれていつか取り入れてみたいと思っていた色彩のトレーニングです。限られた色でいかに配色を展開できるか、そんなゲーム性が面白いと思ったのです。
画像3 「タングラム」を買ってみました。
画像4 バラバラにすると元の形に戻すのに思いもかけず苦戦してしまったりします。
画像5 元の形に復元するのも面白いのですが、こうやっていろんな形を作って遊んだりします。同じ色と形でも配置によって全く違うものになることを深く考えずに淡々と組み続けることも有益なのではないかと思い、今回授業計画に「タングラム」を取り入れてみました。
画像6 まずはモノクロで。ツールはカラーカードなどのアナログではなく、「Illustrator(*以降「イラレ」)」というグラフィックソフトを使います。カラーカードや色紙だとカットする手間に時間を有するので、それらの手間を省くことでスピードアップ、つまり限られた時間内でのプラクティカルな作業量を増やそうと思ったのです。いくら優れたトレーニング方法であってもやはり多少は今の時代に合った方法を採用すべきではないかと思います。
画像7 選んだモノクロ写真からイラレのスポイド機能を使って適当に7色(タングラムのピース数)を選びます。同じ色を使って3パターンの面積バランスの種類を作ります。そしてそれぞれの形を組み替えて4パターンほど展開させます。
画像8 こんな感じ。7種類の無彩色のみで様々な展開を作ることができます。
画像9 イメージが違う4パターンのモノクロ写真を使ってそれぞれ「タングラムでの展開パターン」を作りました。しかしイラレを使うので楽にできるだろうと思いきや、結構手こずる学生が多くて少々焦りました。すぐに答えが出るものではないので飽きてしまうのかもしれませんね。ちょっとやり方反省。この後、カラーでのタングラム課題を実施したのでそれは次回にお見せします。

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