69_色彩論の授業もやってます(2) 〜無彩色の温度感はどうなのか検証してみた

画像1 色には温度感という心理的影響があり、暖かく感じやすい赤やオレンジや黄などを暖色系に、冷たく感じやすい青や青緑などを寒色系にカテゴライズするのがそれに相当します。更に温度感において中立的な色、つまり暖色系にも寒色系にも属さないエリアの色を中性色系といい、緑系や紫系がそれにあたります。では白・灰・黒の「無彩色」はどのような温度感を持っているのでしょうか?
画像2 以前、白・灰・黒のような彩りを有さない無彩色は「中性色に分類される」という説に触れ、何となく納得していました。ところが近年、色彩検定のテキスト等には「無彩色は冷たく感じやすい」と記されています。ん?ということはある意味寒色系?ということがイマイチ腑に落ちなかったので自分なりに勝手な仮説を立ててみました。
画像3 それは「明度の高低で異なるが、例えば白とコンバインされた場合は温度感が緩和されるのではないか?」ということです。
画像4 そして「黒とコンバインされた場合は温度感が強調されるのではないか?」と考えたのです。
画像5 まとめます。寒色系に白を合わせた場合は「冷たさ」が、暖色系に白を合わせた場合は「熱さ」がそれぞれ緩むように感じます。それに対して寒色系に黒を合わせた場合「冷たさ」はより冷たく感じ、暖色系に黒を合わせた場合「熱さ」はより熱く感じるのではないかという考えに至りました。
画像6 もちろん仮説なのですが、ん〜どうなんでしょうかねえ。ちなみにグレイは白に近い明るいグレイか黒に近い暗いグレイかで違ってくるので明度によると思います。さて、どうなのかな?

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