36.Let it be
“When life gives you lemons, make lemonade”ということわざが好きだった。
”人生が君にレモンを与えるなら、レモネードを作れ”。もし逆境や困難が訪れても、それを何かポジティブなものに変えようという意味。
いつこの言葉を知ったかは覚えていない。けれど、何か大変なことがあったとき、この言葉に力をもらってきた。
ところが、最近この言葉の通り考えようとすることで、取りこぼしてしまっているものもあるのではないかと、考え方が変わってきた。
昨年から興味を持ち学んでいるものの一つに、「成人発達理論」がある。
その理論についての本の著者でいらっしゃる有冬典子さんのSpotifyを聴いていて、「リフレーミング(とらえ直し)をやめてみる」というテーマが耳に入ってきた。
物事への意味づけが力をくれることはもちろんある。
けれど、時にそれは”ポジティブではない自分、ただ不安や悲しみを感じている自分”の心の中での居場所を奪ってしまうことになってしまう可能性もはらんでいるのではないだろうか。
レモンの酸っぱさは、心地悪くても一旦そのまま味わってみる。
”あぁ、酸っぱいなぁ”と感じる自分を許す。
時を経て自然にレモネードになるかもしれないし、もしかしたらレモンの一部が酸っぱいまま残り続けるかもしれない。
それも人間らしくて良いのではないのかな。2022.1.20 Thu 8:32
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