第19巻 ローマ
第19巻 「ローマ」
千藤 淳著1963 年刊行
ヨーロッパ文明の基礎と生ったローマ文化とキリスト教が生成した土地であるローマはこの本の写真を見る限り、古代中世の遺跡の中に現代文明が合間を縫うように縦横に走り抜けるという印象があります。
日本と同じ敗戦国でありながら、
人々の表情は明るくおおらかで、この古き都を一度はぜひ訪ねてみたいと思います。
戦争で破壊された後に建物が並ぶ近代都市が発生しています。映画などで見る古い建物や風景と新たな生活の町並みは、古都特有の風景で何処も同じという気がします。
大きな体と明るい笑顔で庶民の女性達はなにものにも負けず力強く生きて行きます。服の色合いはやはりイタリアンモード特有の合わせ方です。
ヴァチカンの衛兵はミケランジェロのデザインした制服を着ているそうです。アートとファッションの融合はこのようなところにも存在したわけです。