第34巻 金魚
第34巻 「金魚」
松井佳一著 年1963刊行
金魚の図鑑というだけでなく、江戸時代からの好事家による金魚文化、歴史、養殖の様子など、金魚の全てがここに集約され
一服のお茶、一輪の話も風流な趣味に高めてしまう日本人の美意識は、金魚という小さな魚の飼育もまた、高尚な趣味の世界として楽しむようになりました。
江戸時代には金魚の品評会が行われ、番付も作られていたようです。鈴木春信は美人だけでなく金魚も多数描いていたそうです。
金魚の模様を描いた着物を着た美人の絵は写真のなかった当時の金魚の形態を知る貴重な資料でもあったそうです。