日本語教室を訪問しました!!!!!!
こんにちは。Colorbathインターン生の藤井勇和です。
6月14日、私は防府市で行われている、日本に住んでいる外国人の方向けの日本語教室に参加しました。
ボランティアの方は10人ほどで、13人の外国人の方に日本語を教えていました。
現在、海外に行く日本人の数がコロナ前までの水準まで回復しているように、日本に来る外国人の数も戻ってきています。私の住んでいる地域でも多くの外国人が働いていたり、買い物をしていたりするのを見かけます。
今回お話伺った日本語教室の方のお話によると、コロナが流行していた時と比べ、教室参加者の数も最近は増えてきているようです。
Colorbathの在留外国人支援プロジェクト
Colorbathはこれまで様々なプロジェクトを行って来ました、
活動を通し、沢山の外国人の方と触れ合ってきました。その中で多くの外国人の方が日本で暮らすために苦労していることを知り、日本での生活を考えている外国人や、日本ですでに生活している外国人になにかできないかと考えるようになりました。
現在私が住んでいる山口県では多くの、外国人の方や、その子どもたちに向けての日本語教室が行われています。
また山口県はColorbathの本拠地でもあることから、今回代表の吉川さんを通じて、県内で活動されている方とつながることができました。
そこで私たちにどういったことができるのかを探すために、今回地域の日本語教室に参加しました。
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1)これまでの活動
これまでColorbathでは、ネパールの方の雇用づくりや友だちづくりのために、現地パートナーとも協力しながら、様々な取り組みを行ってきました。
・現地日本語学校での日本語教育
・特定技能実習生、ITエンジニア等などの日本企業への就労サポート
・日本で暮らすネパールの方々との交流イベント
などなど。
ネパールは、出稼ぎ労働の人口が国のGDPの約3割を占めるくらい多かったり、国内の産業が十分に育っていなかったりということもあり、国内で仕事に就くことができない方や、仕事を求めて日本を含む海外にで稼ぎに行く方が非常に多くいます。
活動を続ける中で、こうした方々との出会いがたくさんありました。
2)活動をする中で直面した課題感
日本で出会うネパールの方々の中でも、困りごとや悩みごとは様々です。
例えば、留学生であれば、日本人と友だちにはなりたいけど、学校での勉強とアルバイトが忙しくて、休日は家で休みたいという方がほとんどです。
もしくは、そもそもどこで、どうやって日本人と友だちになったらいいかということ自体わからないという方も多くいます。
家族で日本に滞在している方も多くいて、そういった家庭では、お母さんは日本語があまり話せず、逆に子どもは、ネパール語やネパール文化に馴染みがない、ということも一般的なようです。
一方、日本で一からビジネスを立ち上げるようなバイタリティのある方は、日本にあるネパール人コミュニティに馴染めないといった声も聞きます。
3)これから進めていきたいこと
こうした声を聞いてきて、Colorbathとしても何か力になれることはないか、そして、すでに彼らをサポートするような活動を草の根ベースでしている団体があれば、一緒に連携していけないか、ということを模索しています。
今回も、まずは自分たちが彼らの現状をより理解し、何か役に立てることがあれば力になりたい、という背景で、日本語教室にお邪魔させていただきました。
まずは参加!
今回参加させて頂いたのは、山口県防府市で「NPOほうふグローバルネット」さんが行っている大人の外国人向けの日本語教室でした。
まず、参加していたアメリカ人の方と、ボランティアの方と一緒に日本語で会話をしました。そのアメリカ人の方はもう何度もこの日本語教室に参加しているらしく、日本語もかなり話すことが出来ていました。
私が日本で困ったことを聞くと、漢字が読めなくてバスに乗った時にバス停の名前が分からなかったことを教えてくれました。確かにバス停にはローマ字が表記されていないところが多く、日本人である私も気付かなかったことでした。
日本の滝を見ることが好きなその方は、これまで見てきた滝のお話や、そこまでどのようにして行ったかを私たちに話してくれました。様々な交通手段を用いて、山口県内だけでなく九州地方まで旅をした事を聞いて、そのアグレッシブさに驚きました。
私だったら、異国の地でそこまで色々なところに行くことは怖くてできません。ましてや、バスなどの交通手段はどこに行くかわからないのでなかなか乗ろうとは思いません。日本のバスでさえも私は乗るのを難しく感じる。そんなバスに、漢字が読めない外国人が乗るとなるともっと不安なはずです。
この後、このアメリカ人の方に地質学について教えてもらいました。難しい学問ですが、何とか日本語で伝えようとしてくれました。
地域の日本語教室、これからの課題
他にもさまざまな方の学習の風景をみさせて頂きました。
日本語が全くできない人もいれば、もう何年も日本に住んでいて日本語が流暢な人もいました。
ここの教室では、学習者の目的とレベルで大きく5つのグループに分けられていました。そこで感じたのは、学習者が多くなればなるほどそれぞれのレベルにあった指導員が必要になるということです。その指導員の確保が難しくなるのではないかということを感じました。
この教室に参加している人は日本語が出来なくては、生活や仕事に大きく支障がでます。だからこそ一人の参加者も取りこぼすことなく、その人にきちんとした指導を行わなければならない。そこも難しいと感じました。
今回の日本語教室に参加して、それぞれの国や仕事の人たちのコミュニティが独自に存在しており、そこで日本語教室の存在を知った人がいました。また、会社の紹介やこの教室に参加している人の紹介で知った人もいました。
にほんご教室を探していて入ったという人は、予想外であまりいないようでした。
自分が感じたこと、学んだこと
今回実際に足を運んで参加者の人やボランティアの方にお話を聞き、そして教室の様子を自分の目で見たことによって、インターネット検索などでは発見できないことを知ることができました。
最初にお話ししたアメリカ人の男性が、自分の好きなことについて語ってくれたのも、自分がどんどん質問し自分に心を開いてくれたからこそなのではないかと思います。
そう考えると、日本語を教えるためには相手にとって話しやすい環境をつくる。その環境をつくるには、相手に興味があることをこちら側がしめし、相手が会話や学習をさせられているという概念をなくす必要があるのではと思いました。
最後に、たくさんの外国人の方とお話して、やっぱり自分はそういった人たちと会話することが好きなんだなと改めて感じました。今後も今回参加した日本語教室のような場所や、外国人と関わるイベントに参加して、日本に住んでいてどんな事に問題を抱えているのか、私たちにどんなことができるのか、自分自身も楽しみながら見つけていきたいです。