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【アンコンシャスバイアス大賞インタビュー vol.4】「共通点探し」から広がるセカイ

2023年1月31日、第1回「アンコンシャス・バイアス大賞」の授賞式をオンラインでおこない、4つの受賞作品を選出しました。

アンコンシャスバイアス大賞とは…
Colorbathが2022年から取り組む「おずもなラジオ」発のリスナー参加型プロジェクト。
「アンコンシャスバイアス(無意識に持っていた、物事への凝り固まった視点や考え方)」への気づきを、恥ずかしいものや直さなければいけないものとしてではなく、他者とのコミュニケーションに役立てていこうというメッセージを込めている。

みなさんからお寄せいただいたメッセージを読み、対話をしながら、私たちもこの賞を続け、社会にインパクトを届けていく意義を噛み締める時間となりました。

そして今回「総合部門」「社会メッセージ部門」「途上国ラベリング部門」「行動変容部門」の受賞者4名の方に、インタビューを敢行。

エピソードの背景や後日談だけでなく、Colorbathと出会ったきっかけや、今後の歩みまで、さまざまなお話を伺うことができました。

第2回「アンコンシャス・バイアス大賞」は、来たる4月に実施予定。
日常生活の中で「当たり前が変わった瞬間」に想いを馳せるきっかけにしていただけたら嬉しいです。

■「共通点」を見出して

以前は、他国から出稼ぎで日本に来る、仕事がないから自分の街を出て働くということがなんだか遠い国の話のように思っていました。
ですが、ふと地方から出て神奈川に仕事を探して出てきた自分も大きくみれば同じじゃないか⁉︎と気付き、急に会ったこともない他国の方々に親近感が。
ラジオをきいてネパールやマラウイの方々と一緒にできることを考えることが、いずれ自分の街の協力につながるヒントにしていきたいなーと思います。

「ネパールの生活」と「自分自身の生活」の共通点を見つけ、エピソードを送ってくださったスヌーピー大好きさん。「支援する対象」「貧しい」など、決まりきったラベルで捉えられがちな途上国に対して、より身近な視点を見出してくださったことが嬉しく、「途上国ラベリング部門」に選ばさせていただきました。

スヌーピー大好きさんは、ColorbathがNTT コムエンジニアリング(株)さんと連携して行う「SDGsアクションチーム」の一員であり、Podcast番組「おずもなラジオ」の常連リスナーでもあります。

今回のエピソードを思いついたきっかけは、熊本にあるご実家への帰省だったそう。

自分にも応募できるかな、と会社帰りなどに聴きながら考えていました。
ちょうど帰省していた時に、ネパールの人もこんなふうに行き来していたのかな、と思ったのが、書いたきっかけですね。

エピソードの最後に添えられた一文も、地元を出て新たな挑戦をしてきたスヌーピー大好きさんならではの想いがこもっていると感じました。

■脱線しても、それも正解

スヌーピー大好きさんは、「SDGsアクションチーム」に、1期目から参加。(現在2期目)
このチームでは、情報通信のプロフェッショナルであるNTT コムエンジニアリングさんの経験とパッションを、Colorbathが育ててきたネパール・マラウイの現場で活用してもらい、一緒にさまざまなプロジェクトを創出しています。

1期目の際は、なかなか思うように進まないことにもどかしさも感じつつ、「良いトレーニングになった」そう。

走りながら考える、というやり方が新鮮でした。
脱線してもそれも正解の一つだよね、と新たな道が増えていくのが、すごく楽しいなと思っています。

新たな考え方や物事の進め方、コミュニケーションの仕方。
スヌーピー大好きさんふくめSDGsアクションチームのみなさんと一つひとつ向き合ってきた時間は、Colorbathにとっても学びの積み重ねでした。

スヌーピー大好きさん自身も、振り返った際の達成感と成長を実感されていることを、とても嬉しく感じました。

NTTコムエンジさんと一緒に実施した、「DOTSシンポジウム」(2022年8月)

■「おずもなラジオ」「YOH」の存在

スヌーピー大好きさんは、通勤中やジョギング中に、Colorbathメンバーが運営するラジオ番組「おずもなラジオ」や「YOH(吉川音声放送)」をよく聞いてくださっているとのこと。

話題もいつもさまざまで、今まさにColorbathの中でホットなんだろうなということを話しているので...自分も一員になったような気持ちで、相槌を打ちながら聞いてる感じです。YOHでは、吉川さんが話していることを、櫻井さん(アシスタント)が別の視点で言い換えていたりするので、一瞬わからなくなっても、自分なりにもう1回咀嚼できるのがいいなあって思います。

2つのラジオ番組の方針は「ありのままに」。
ふだんの雑談やミーティングの雰囲気そのものをお届けしている内容に対して、ほかの人が一緒に考えてくれるというのは、音声番組ならではですね。

■ドキドキのネパール渡航を控えて...

「SDGsアクションチーム」の活動の一環で、2月中旬にネパールに渡航するスヌーピー大好きさん。

不安だけど楽しみなのは、コミュニケーションですね。
街の中や市場を見て回りながら、自分なりの方法でやりとりできたらいいなと。1週間という短い時間の中ではありますが、できるだけのものをキャッチしたいと思います。

インタビューさせていただいた櫻井も、2022年の9月にネパールへの初渡航を経験。直前だからこそのそわそわ感やわくわく感に共感でき、帰国後の原田さんにもぜひお話を聴いてみたいなと思いました。

記事公開時点ではネパール渡航を終え、素敵な写真を送ってくださった原田さん。
心揺さぶられる充実した経験になったとのことでした。

Colorbathが「アンコンシャス・バイアス大賞」に込めた想い。
それは、「世界が変わることを期待するのではなく、自分から世界の見方を変え、世界を変えるきっかけを創造していく」ことの大切さ、そしてそれは、ほんの小さな、気軽な一歩から始めることができるということです。

まさにそれを体現されているような原田さんの姿勢や活動に、勇気をもらいました。

これからも、Colorbathに関わる方の「当たり前が変わった瞬間」をドキュメントしていきます。

原田さん、ありがとうございました。

【第2回アンコンシャス・バイアス大賞エピソード募集中】

「アンコンシャス・バイアス大賞」とは、日本・ネパール・マラウイの3カ国を拠点に教育とソーシャルビジネスに取り組むColorbathが主催する、「3分で参加できる」エピソード応募型企画です。

今日、世界は変わらないかもしれないけれど、ささいなきっかけを掴めば「物事の見方」は変化します。物事の見方が変化すれば自然と、次に何をすればいいか見えてきます。

日常生活の中で、または誰かと会話をしている中で、「はっと気づいたこと」「自分の持っていた当たり前がわかったこと」はありませんか?

・一見ミスや失敗と思えたことが、時間が経つと違う意味合いを持って現れたこと。
・感情が揺さぶられたけれど、その分学べたこと。
・誰かと話していて、考え方の違いを乗り越えて、理解し合えた・つながれたと感じたこと。

みなさんにとってのそんな瞬間を、ぜひ私たちに教えてください。

一緒に味わい、シェアしていきたいなと思います。

▼応募はこちらから