私の常識≠誰かの常識

承認欲求に振り回されぬように通知を無視していたものの、note運営からの通知を見ると思いの外スキのタップを貰っていたり、見られていますというメッセージ告知が出てきたりで、地味にどきどきする。
別段、面白いことや目新しいことを言っていません。

通勤中の固まった雪道で喜劇が如く転んでも、いけしゃあしゃあと立ち上がって歩くぐらいの体力と精神力は持っているものの、
「ツネぎくさん（仮称）ですよね？大丈夫ですか？」
とお声かけされると、3秒フリーズが基本仕様。
大丈夫だけど、ものすごく恥ずかしい。既に今日、ギャグみたいな転び方した。そんな小市民のアカウントです。
これが子供ならば、大声で泣くところでしょうか。私はいい大人なので、動けるのが確認できたら、普通に出勤します。うっかり怪我でもしていたり、頭でも打ち付けて意識が混濁していら、話は別でしょうけれど。

「助けて」

そう言えば助けてくれる世論は形成されていると思いますが、予測というフィルターと多様性という情報量によって己の判断に任される部分が相変わらず多いです。
私はいつも助けてと言わず、固まっています。

ちなみに今日すっ転んだ際は、誰も気にしませんでした。
当たり前か。すぐ起きたし。ピンピンしていたし。今、地味に腰が痛いけど。
過去の経験になりますが、通学途中、見ず知らずの初老の男性に殴られた時も、誰も助けてたり声を掛けてくれる事はありませんでした。
男性が手持ちのバッグでもの凄い勢いで顔面を殴り、何かしら説教をして、怒って去って行った。
それだけの事です。ですが、今考えても何故殴られたのかさっぱり分かっていません。
私が自転車に乗っていたから？信号待ちで後方に留まっていたから？
滑舌が悪くて何を言っているのか全く聞き取れなかったので、男性の怒りは何ら届いていません。
呆然としたものの、怪我はしていない。自転車も壊れていない。
というか、私は何で怒られた？
他にも人はいっぱいいるのに？
何故、私だけ？その意味は？
その後、普通に登校して友人に伝えると、滅茶苦茶心配され、登校する前に警察へ行けと怒られました。
怒られた事で、登校時の顛末が事件だと気が付く始末。人の機微を察する事の出来ない奴は、自分の機微すら鈍感です。
派出所に行ったものの、またそういった事件が起きた際すぐに連絡して欲しいと注意を受け、この件は終了しました。
数年後、早朝のアルバイト出勤時に自転車でぶつかってきた男子大学生は確保できませんでした。
私は自転車で点灯走行、不点灯で走ってきた相手の自転車のハンドルが頭部にぶつかり、顔面右側がひどい状態に。
CTスキャンを受けて、病院にて診断書貰って、腫れが引くまでひきこもり。自転車走行という点を除けばラブコメの展開ですが、ちょっとどころじゃないDV案件でした。
更に数年後、勢いで参加した合コンにて、別グループの知らない男性に体当たりを受け罵られた際は、友人や同席の女性達に助けてもらい、事なきを得ています。

今も家族から気をつけろと散々言われますが、あの時、どう用心すればこの案件は回避できたんでしょう？
私は都合のいいサンドバッグか何かですか？目が合ったら殴れとでも何処かに書いてあるん？

20年程前の怒られ損のぶつかり損（？）ではありますが、この件に学んだ事はあります。
大した関係を持たない人間に対して、関心を持つ人間は少ない。そして、関係性を持たない人間に怒っても、その効果は無い。
小説によくいる正義感の強いヒーローも、メディアで正義感を振りかざす有識者も、SNSのインフルエンサーも、生身の人間。エンターテイナーであっても、自分の命と煩悩が大事です。
そして、私という存在は大して重要なものではありません。向こうが承認してなけりゃ、私は只の端材です。
だからこそ、私という存在を慮ってくれる方に、助けてくれる人に、精一杯の感謝を。
今後も心配してくれる友人や家族を、大事にしたい。

そろそろ世は恵方向いて海苔巻き食べたり、チョコを色んな人に配る季節です。
何かするべきかと思いつつも、身体がちっとも働かない。やっぱり、腰が痛い。
もう、チョコじゃなくてもいいや。何か季節の美味しいものを送ろう。