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私が見ている色の世界
子どもの頃の夢
卒園アルバムに書かれた私の将来の夢は「ぬりえ屋さん」。
でもね、違うんですよ。
幼稚園の先生に、一生懸命伝えたけれど伝わらなかったもどかしい思い出。
将来は色の仕事がしたいと伝えたが、幼稚園児の語彙力の無さ、
今から40年前以上そんな仕事があるはずもなく、あったとしても幼稚園の先生は知らなかったので、結局「ぬりえ屋さん」になりました。
そして時は流れ、
いつもラクなほうばかり選んで、甘えて生きていた30代のある日、人生の転機が訪れる。心のどこかではわかってたんですよ、このままじゃダメだって。そしたら思いっきり、神様から背中を押されました。
はい、追突事故。
赤信号で止まっていたら、急に後ろからドーンっと。痛かったねぇ。
この事故がきっかけとなって、仕事も辞めて人生の仕切り直し、結果的には子供の頃の夢だった色の仕事に付けたんだから、人生に無駄なことは無いってよく言うでしょ。
数字の順番<色の順番
数字の1,2,3の順番よりも、私にとっては虹のグラデーションの順番のほうが大事です。だから、色鉛筆を使い終わったらちゃんと色の順番に並べ直すことで心が落ち着く。
私にとって目につくものの優先順位は「色彩」なのです。
五感(視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚)の中で、最も視覚の情報が大きく、中でも色彩情報が無意識に訴えかけると言われていますが、おそらく、私は特に色彩情報に敏感なのだと思います。
些細な色のズレが気になったり、自然界で見かける本物の色彩のグラデーションは何時間でも見ていられるほど好きです。
私が見ている色の世界
たぶん少しだけ、私が見ている色の世界は一般的な角度より違う気がするので、色彩の楽しさや面白さ、お仕事の話しなどをそろぼち書いていこうと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
北海道カラーデザイン研究室 外崎由香