コンプレックス
私は自分の顔が好きじゃない。
可愛いと思う人や憧れる人は決まって自分と正反対。特にひどかった10代。
思春期真っ只中だった中学生時代に起こった2つの出来事が要因している。(だからといって別に責めるつもりはないし恨んでもない)
自分がどう見られているかを理解した10代前半
【1つ目の出来事】
顔が汚い、ブサイク、雑巾みたい、など男子から何故かいじられる対象にされた。
はじめてのことだったので、最初は死にたいくらい悩んだが、笑ってごまかしているうちにいじられキャラを定着させ、男子とは結果的に仲良くなった。
そういう訳で、中学校生活はスタートで地獄の底に突き落とされた割にはそこそこ楽しかった。
【2つ目の出来事】
父親からのブサイク発言。
もうネタで話ているのだが、、UAが好きで音楽番組を見ている時に父が隣で「ブサイクだなぁ」と言った後、私を見て「おまえにそっくりだな」と言い放ったのだ。
ちなみに、言われた方はかなり衝撃をうけたが、当の本人は全く覚えていない。
嬉しい出来事ではなかったが、この出来事がなければ、今の自分自身は形成されていない。
ネタとして私の中で大いに利用させてもらっている。
性的関係を求められることで解消しようとしていた10代後半。
根本的に近づける可能性のない顔に憧れるものだから、そこでまたコンプレックスを抱くという負のループに落ちていた。
コンプレックスを解消するために、性でその穴埋めをするというメンヘラ行動に走ってしまった。
正直、本当に好きとか愛してるとかそういう感覚は関係なかったかもしれない。
求められるということで、自分はブサイクじゃないんだという証明書を発行して安心していた。
もちろんこんなやり方で自己肯定感は育たないし定着しない。
少し和らいだのは、一緒に同じ布団で寝ても何もしてこなかった男に出会ったことがきっかけだった(ちなみに現在の旦那さん)。
この“顔”とも付き合いが長いので、今は諦めてどうにか自分の納得に近い形に髪型やメイクで持っていくようにしているし、ちょっと愛着が湧きつつある。
嫌なことを言われた時、自分がおいしくなるような笑いに持っていくことで自分の心を守ってきたと思う。
私は今、あの時の自分を抱きしめている。