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美しい文字④文字はアートでありデザイン。

ある絵画を見て

美しいと思う人もいれば
センスがないと思う人もいるし

何も感じない人もいるはずだ。

私にとって文字も同じ。
賛否両論あると思うが



感性は人の数だけある。


誰かに美しいと思われなくてもいいし。
ヘタだと思うならそれも自由。


うまい、ヘタではなく
自分らしい字であることが
美しさだと思っている。


目の前で名前を書き
「私はこんな人です」
と名刺として使ったっていい。


「なるほど、そうなんですね」と


風の時代のこれからは、
こういう自己紹介もアリに
なってくるかもしれない。


プライベートでは自分らしさを
存分に楽しんでいいと思う。


自分が満足するノートができあがればいいし
自分の思いが伝わったと思う手紙であればいい。


書きなれた自分の名前でさえも
うまく書けない時もあれば
新鮮な字に出会える日もある。


毎日同じ字を書く必要もないし
本当に同じ字を書いてるんだろうか、疑問でもある。


日々、喜怒哀楽があるし
それによって精神的な停滞もあれば成長もある。


日常に書く文字は
どんな文字が現れるかわからないはずだ。
その時の心情で変化する。


自分自身を客観視することは容易ではないが
自分の文字を客観的に見ることなら誰でもできる。


人格は字に出るし
字は人格となる。


たぶん、来年、再来年、10年後には
またその環境や感情によって表現される
私の文字は変わるだろう。


文字は今の私を写している。


アートだ。





もう一つの側面もある。


私は時折シーンによって
文字を意図的に変化させることもあるのだが


もう一方の側面は、公的な場となる。


仕事でPOP広告や値札などを手書きする場合は
その例だ。


今はあまり書かなくなったが
昔はよく書いていた。


どうすれば、このブランドイメージ、商品が
お客様に伝わるのか。


ここにはあまり美しく書こうという
正式なルールは求めていない。
あえて崩して書いたりもする。


また、重要なメモを同僚に渡すシーンなどは
あえて「はらい」や「ハネ」を消し
ゴシック体のような見やすさを重視する。


目上の人や顧客に一筆箋で挨拶する時は
細いペンで繊細な雰囲気を出す。


私が相手にどのように思われたいのか
そして相手がどう思うのか、
またそのシーンにマッチしているかだ。


対外的な印象やイメージを重視する場合は
その場に応じて文字を変えて書く。


デザインするように。


すると、私の意図が文字によって伝わるというか
とかく、対人関係が円滑に進むことが多い。


意図がうまく表現できず成果がないこともある。
思っていた状況ではないことも起きるが


「今度はこうしてみよう」
「この人には何色を使ってみよう」と
私なりにデザインした字を楽しんでいる。


ただ夢中に、無意識に
修正して試すことを繰り返している。


文字を書くだけでも
無意識に夢中になっているだけだ。


この記事を書いている私が
今、驚いていることだが


文字に夢中になっていたのだ。


もしかすると
世の中の誰しもが


文字でなくとも、


何かで、どこかで
自分にしかできない表現をしていたり
誰かに伝えたいと工夫していたりするのかもしれない。


自分には個性も特技もないという人にも
自然にやっている可能性は高い。
以前の私のように。


アート&デザインは
天才とか才能がある人だけの
手の届かないものだとは思っていない。


「字を書く」だけでも
もうできている。


評価するのは他人か自分か。
だけだ。


自分が審査員になればいい。


「このサンズイはいい!」
「次はペンの種類を変えてみよう」


褒めたり、アドバイスしたり
励ましてみたり。


文字で自分らしさを表現したいなら
自分の字に興味を持つことだ。


ということは
自分に興味を持つことになる。


自分に興味を持つと
自分が見えてくる。


自分が見えてくると
他人も見えてくる。


文字は
自分を表現し
自分にしか伝えられない「心」を伝えることができる。


私はもう
アーティストであり、デザイナーだ。




次回は
私なりに文字を書く時、気にしていることなどを
実際に書いて確認してみようと思う。


最後まで読んでくれて
ありがとう。
















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