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二眼レフカメラの構え方
アニメ「SPY×FAMILY」を観ていて、あるシーンが気になりました。
第2話でロイド、ヨル、アーニャの3人がかりそめの家族となり、写真館で写真を撮るというシーンです。
画面右奥で三脚に据え付けられたカメラを構える写真館のカメラマンをみて、
「二眼レフはこんなふうに目線の高さで構えない」と思いました。
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ここで描かれているカメラは、二眼レフと呼ばれる縦に二つのレンズが並んでいるカメラのようにみえます。
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実際、二眼レフカメラは腰の高さ(ウェストレベル)に構えて、上から覗き込むようにしてファインダーを見るような構造になっています。
昌じい。まさかの二眼レフカメラ持参!『これはなぁ、ローライフレックスといってなぁ。戦前は有名なカメラだったんじゃ』と語ってるけど、シャッター切る度、カメラが上下に揺れてるんだけどなぁ。#金沢#金箔#二眼レフ#Rolleiflex pic.twitter.com/rF87CeBkEW
— 昌の孫 (@mamagobot) May 21, 2015
このツイートのおじいさんのように構えます。
なので「SPY×FAMILY」の描写は間違いなのですが、目線の高さで構える方法が無いわけではありません。
ひとつはオプションパーツのプリズムファインダーを装着する方法。これによって一眼レフと同じように構えることができますが、プリズムファインダーはけっこう重いです。
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もうひとつはファインダーの蓋を倒すことで簡易的なファインダーになる方法です。
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後ろ側の小さい穴から覗くことで撮影範囲がおおまかに分かるだけでなく、小さい穴の下にあるルーペから本来のファインダーの一部分が覗けてピント合わせもできます。
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上の四角い穴から構図を確認します
下の丸い穴(ルーペ)でピントを合わせます
どちらも若干ムリのある方法ですが、こうまでして目線の高さで構えられるようにしているのは、
想像するに「俯角のある構図」=「うつむく・見下ろす構図」を撮影しやすいようにだと思います。
腰の位置で上から覗き込む構造では、俯角のある撮影はとてもやりづらいので。