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『手話イベント&きこえについてゆる~く語る会』in 下北沢HONKEを開催しました!
2024年10月12日(土)12:00~16:00、下北沢HONKE(@honke_books)にて『手話イベント&きこえについてゆる~く語る会』を開催しました!
(もう少しいい名前はなかったのか)
総勢10名、HONKEの小さな畳敷きの和室で、4時間にわたり和気藹々と、
”親戚のような”(参加者談)暖かいサイレントコミュニケーションの花が咲いた模様を、手話超初心者の主催者目線でレポートします。
「これな~んだ!?」絵からの連想~自己紹介
畳の真ん中に広げられた模造紙。
手話講師、ろう者のみわいさん(@miwai_ch)が、かわいいイラストを12点、模造紙のふち部分に描いてきてくれました。
イベントの始まりは、好きなイラストの前に各々座って、「これな~んだ!?」という質問から。
手話歴が様々な人がいる中で、伝えたい内容は模造紙に絵や文字で書いてから手話で表現しQ&A。
”好きか嫌いか””これなんだと思う?”から発展して、関連する言葉まで。
”時代の変遷によって変わる言葉”"習熟度や好き度によって変わる言葉"もとても面白くて、手話はやっぱり言語だなぁと言わずもがなの感想を覚えたりしながら見入りました。
全員が楽しんで参加できるような構成になっていて、主催者も動画を撮るのを忘れてついつい前のめりに。
ひとつの手話がなぜそういう形になっているのか、も解説してもらい、覚えやすくなっていました。(私も”恐竜”は絶対忘れないと思います🦖)
その流れで、それぞれの自己紹介を手話で。
それぞれの名前に関連する手話、指文字も、みわいさんのお手本を見ながら一緒に手指を動かします。
そしてそこから発展する名前のあれこれや、歴史上の人物から作られた手話の話から、名前の単語も教わりました。
歴史好きとしてはそこだけ切り取って別講義で受けてみたいくらい興味深い!
(私の本名はあいにく該当する手話が無いようなのが残念…😹)
本と手話
それから、HONKEならでは、とみわいさんが考えてくれた「本と手話」のセクションへ📚
最初にみわいさんが、手話で、とある本のあらすじを表現し、参加者の皆さんにタイトルをクイズで出してくれました。
答えは、「桃太郎」!🍑
そして今度は、あらかじめ参加者の皆さんにお願いして考えてもらっていた、好きな本のタイトルとあらすじを、10分間で、それぞれにお渡ししたホワイトボードへ書いてもらいます。
そこから、手話やジェスチャーなどで、あらすじをどう表現するか、を考えてもらい、発表タイム。
手話パートは、ホワイトボードに書いたあらすじを見ながら、みわいさんに助けてもらって練り上げました。
絵本から、現代小説、哲学書、往年の名著まで。
参加者皆さんとてもお上手で、素敵なストーリーテラーたちでした。
そのあとホワイトボードのあらすじを見せながら種明かしを。
スペースの関係で手話が見づらいときも、みわいさんが直後にリフレーズしてくれたり、絵で描いたりしてくれ、皆で共有できるようにしてくれました。
自分の好きな本を手話で表現できるようになるって素敵だなぁとしみじみ。
(私は『銀河鉄道の夜』に挑みうまく表現しきれなかったので、いつかまたリベンジしたいです…!)
今度はどこが好き、とか内容にもっと踏み込んで紹介できるようになりたいなぁと心新たに思ったりなどしました。
交流会『きこえについてゆる~く語る会』
HONKEでの短いお昼を挟んだ流れで、交流会パートへ。
サイレントの時間は続いているので、引き続き、手話やホワイトボードへの筆談などを交えながらお話をします。
今回、聞こえについてはそれぞれ異なっていて、聞こえる人もいれば、ろう者、難聴者もいました。
”感音性・伝音性・混合性の難聴の違い”、”今自分がどの程度の数値か”、”聞こえが生まれつきか後天性のものか”、”子供のころは学校で困らなかったか”、”補聴器がイヤホンに間違われたことはなかったか”、などなど、日常ではなかなか話せない内容を、ざっくばらんに明るく話すことができて、本当に良い交流の場となりました。
終盤、頼りない主催者ではありましたが、今回のイベントを開催した理由を、あらかじめカンペに書いた文面と拙すぎる手話でお話させて頂きました。
聞こえにかかわらず、皆がボーダーレスで集まれる場所を作りたいこと。
”ボーダーレス”であるということは、”言葉を伝わる、伝えられる”のが大切で、手話を学ぶきっかけになればいいなと思ったこと。
それを受けて、みわいさんからも、今回の構成の意図をお話してもらいました。
「テキストを用意してから手話を学ぶというよりも、”伝えたいという気持ち”を大切にしたくて、自己紹介の前に模造紙の絵からの”これ好き?”という質問から始めました。
人の名前は覚えられなくても、”この手話を覚えるきっかけになった人”とか、人との関わりを通して、”できたー!”という気持ちがあったら、相手のことも手話も、忘れないでいられると思っています」
伝えたい気持ちを大切にする。
みわいさんの教えてくれた手話にはひとつひとつにその想いがこもっていて、手話を教わるのと一緒に心が豊かになるような、そんな時間でした。
こんなに素敵な内容が、今回だけで終わってはもったいない!
…ので、第2回、第3回と、定期的に開催できるよう、また計画していきたいと思います。
聞こえや手話歴に関わらず、ご興味ある方はぜひご参加ください。
なお、今回の様子はごくごく一部を動画で撮っているので、後日編集の上、Instagramにアップする予定です。(編集もほぼ初めてなので遅くなるかもですが…)
そちらも、アップしましたらぜひご覧ください。
みわいさん、参加者の皆様、HONKEの皆様、本当に素敵な時間を、有難うございました!
至らない主催者で恐縮ですが、皆様にも楽しんで頂けたなら、これ以上の喜びはありません😆
今後とも、またよろしくお願いいたします🤟
(『カラフル』も早く読まなくちゃ✨)