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ステップアップに時間がかかった理由
2回目の投稿が遅くなってしまいました。
書きたいことはたくさんあるのに、なかなか形にすることができず、時間がかかっています。
なるべく間隔を空けずに投稿できるように頑張ります。
今回は、私たちが不妊治療のステップアップに時間がかかった理由についてお話します。
本格的に妊活を始めたのは入籍をした7年前。
不妊治療を始めたのが4年程前。
人工授精にステップアップしたのが1年程前。
体外授精にステップアップしたのが半年程前。
ステップアップまでに時間がかかったのには、いくつかの理由があります。
なるべく自然な方法での妊娠を希望していた
できれば自然に、誰の力も借りず、薬に頼らず、妊娠したい。
きっと妊活を頑張っている多くの人が同じように感じたことがあるのではないかと思います。
「もしかしたら不妊症かもしれない」と思い始めた頃から、色々な気持ちを抱くようになりました。
「私は自然妊娠できないダメな体なの?」
「女性として終わっているってこと?」
「生物として終わっているってこと?」
「不妊症かもしれない」と感じてから、女性としての自信を失い、落ち込んだり、周りの人と比べてしまったりと、ネガティブな方向にばかり考えていました。
「私は自然淘汰されるべき存在なのかもしれない」と自分を否定したり、
「親のエゴでこんな生きづらい世の中に生まれてくる方が残酷かも」と自己防衛的な考え方をしたり、「本当はすごく欲しい」という気持ちをごまかそうとした時期もありました。
それに加えて、私は大学で生物環境学を専攻していたため、浅い知識から、
高度生殖補助医療に対して倫理的な理由で抵抗感がありました。
これが、長く自然妊娠にこだわり続けてしまった大きな理由です。
生命の誕生に人為的な操作を加えることに、あまり前向きな印象を持っていませんでした。
大学の教授の考え方がそうだったというより、授業を受ける中で私が勝手にネガティブなイメージを抱いてしまったのだと思います。
当時は、現在ほど生殖補助医療に対する一般的な認知度や知識も低く、
「試験管ベイビー」のような差別的な言葉も耳にすることがありました。
将来、生まれてきた子どもが嫌な思いをすることがあるのではないか?
そんな思いからなるべく自然な方法で妊娠したいと思っていました。
金銭面での不安があった
私が妊活を始めた頃は、不妊治療はまだ保険適用外だったので、特別な人だけが受けられる治療という印象でした。
夫の知り合いで、実際に不妊治療をして子どもが生まれた方がいて、その方からリアルなお金事情を聞いたところ、トータルで700万円ほどかかったとのことでした。
今ならこの700万円の内訳が複雑なことがわかりますが、当時は不妊治療についての知識がほとんどなく、クリニックの料金表を見ても、どのように計算されるのかがよくわかりませんでした。
自費診療だったので、クリニックによっても料金は違うでしょうし、実際に1回でどのくらいの費用がかかるのか、よくわかっていませんでした。
700万円という大きな金額に衝撃を受け、「私たちには難しいね」と夫と話しました。
不妊治療が保険適用になるかもしれないという情報が入ってきた頃には、
私たちが最初に通っていたクリニックで、夫婦で一通りの不妊検査を受け、
タイミング法を試していました。
通っていたクリニックでは、2022年4月の保険適用開始後も、先進的な生殖補助医療を提供するため、保険診療の生殖補助医療(体外受精、顕微授精)は行わないという案内がされていました。
これが金銭的なハードルを感じ続けてしまったきっかけになりました。
今思えば、他のクリニックを探せばよかったのかもしれませんが、タイミング法自体に行き詰まりを感じていた時期でもあり、他のクリニックは探しませんでした。
当時、不妊検査とタイミング法3回で、約13万円かかっていました。
今となると、それほど高くない金額かもしれませんが、それまでの人生、クリニックで1回3,000円程度しか払ったことのなかった私にとっては、「ステップアップなんて夢のまた夢」と思ってしまいました。
夫がそこまで強く望んでいなかった
こう書くと、夫が子どもを欲しがっていなかったのかと思われるかもしれませんが、そうではありません。
結婚を前提に付き合い始め、結婚前からお互いに子どもを望んでいました。
年号が変わるということがわかった時、私が平成元年生まれなので、「令和元年生まれだったらいいね!」と夫が楽しそうに話していた光景を今でも鮮明に覚えています(悲)
夫が不妊治療をしてまで強く望んでいなかったのは、お金がかかることが大きな理由の一つだったと思います。
それ以外に、夫には前妻との間に、夫が20代半ば頃に生まれた娘がいたので、これが大きく影響していたと思います。
私が夫と出会った頃には、前妻とはすでにお別れして数年が経っていました。
娘は前妻のもとにいましたが、夫は娘との関係を大切にしているので、離婚後もよく会いに行っていました。
夫からすると、親になった経験があるので、そんなに無理をしてまで子どもを望んでいなかったのだと思います。
直接聞いたことはありませんが、そのようなことを感じる発言をよくしていました。
「もし子どもができなかったとしても、二人で楽しく生きていこう」
きっと、私が傷つかないように優しさでかけてくれた言葉だったのだと思います。
でも、ずっと子どもが欲しかった私にとっては、「あなたは自分の血が繋がった子どもがすでにいるからそう思えるんだよ」と感じてしまいました。
「この気持ちはきっと夫にはわからない」
同じ立場でないのが悲しいというか、悔しいというか、一緒には頑張れないんだろうなと思いました。
実際、今日までの妊活の年月、何度も採精をお願いしているので、全く協力的ではなかったわけではありませんが、ほぼ一人で不妊治療に向き合っている感覚でした。
我が家の場合、私は仕事を辞めてしまったので、夫に仕事以外の負担がなるべくかからないように、それ以外のことは私が担当しています。
それに対して、全く不満はありません。
(ちなみに、仕事をしていた時から家事は100%妻担当でした笑)
ただ、妊活については、もっと自分事として捉えてほしいとずっと思っていました。
「子どもができない理由は女性側にある」
不妊治療の世界をあまり知らない方は、まずそう思ってしまうと思います。私も、自分で自分を疑ったわけですから。
夫だけでなく、義両親や親族、友人もきっとみんなそう思っているんだろうなと思います。
ましてや、夫には自分の遺伝子を受け継ぐ生命を誕生させている実績があるわけです。
私に原因があるに違いないと考えるのが自然です。
先月、2回目の採卵を終えました。
採卵できた卵は24個、凍結できた胚は0個でした。
その結果、ここへきて男性不妊外来を紹介されたのです。
これについては、別の投稿で詳しく書きます。
不妊の原因が見つからなかった
最初に受診した不妊症専門クリニックで、夫婦ともに不妊検査を受けましたが、特に指摘された項目がなく、お互いに大きな問題はないと思っていました。
私は、小学生6年生の頃に摂食障害になり、2ヶ月で13㎏痩せたことで、約2年間生理が止まった経験があります。
その後、婦人科でホルモン投与をしてもらい、中学3年生の頃に生理が戻りました。
その後はずっと生理不順で、生理痛もかなり酷い方でしたが、それが普通だと思っていたので、クリニックにも行かずに、痛み止めなども飲んだことがありませんでした。
それらのことが気になっていたので、検査後の診察時にすべて医師に伝えていましたが、特に不妊に繋がる原因ではないとのことでした。
月経周期が28~50日くらいでバラバラだったため、自分の中ではPCOSの疑いも持っていましたが、多嚢胞についても特に指摘はありませんでした。
当時は30代に突入したばかりだったので、「まだ若いからタイミング法で大丈夫でしょう」と医師からも言われていました。
そのため、クリニックで排卵のタイミングを見てもらって、しっかりとタイミングをとることができれば、「いつかは妊娠できるはず」そう思い込んでしまっていました。
夫の検査結果については、基準よりは低いけれど年齢もあるので、サプリで改善できる範囲という感じでした。
クリニックの高いサプリを買って終わりでした。
「では何が原因で妊娠しないの?」と、長い期間モヤモヤしながら妊活をし続ける人生が始まりました。
これらのことからステップアップに踏み切るまで長い時間がかかりました。そんな私がなぜ前に進むことを決めたのか、その理由を次回の投稿で詳しくお話ししたいと思います。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
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