
妊活7年目にしてステップアップを決めた理由③
長くなってしまったので3つの記事に分けました。
今回がラストです。
35歳の誕生日を迎えた2ヶ月後、初めての人工授精を行いました。
人工授精には痛みに対する不安がありました。
前クリニックで卵管造影検査を実施した際、カテーテルが上手く入らず、何度もグサグサされて、造影剤を入れる前から痛みがありました。
造影剤を流してからはあまりの痛さに意識が遠のいてしまい、検査後は自力で歩行ができなくなり、車いすで安静室まで運ばれてしばらく眠っていました。
そのことがトラウマになっていて、子宮にカテーテルを差し込むことに強い不安があったのです。
いざ人工授精に挑んだところ、痛みは全くなく一瞬で終了しました。
「え?もう終わったの?」と思うくらい、何ともなかったのです。
この日のお会計はお薬代込みで9,000円程でした。
1周期でトータル15,000円程。
タイミング法でも1周期で9,000円程かかっていたので、大差ない金額で、これまた早くステップアップしておけばよかったと後悔したのです。
おまけに人工授精には他にもメリットがありました。
夫の精神的負担を減らすことができるという点です。
(妻も夫のメンタルサポートの負担が軽減しました。)
本当に早くステップアップしておけば良かったと思いました。
ちなみに通院を再開してからのタイミング法では、ドクターに相談し、万が一の場合にとシリンジの用意をしていましたが、幸い出番は無くタイミングをとることができていました。
はじめて人工授精をする1週間ほど前に、歌活動でお世話になっていた方に会う機会がありました。
最後にお会いしたのがコロナ禍前だったので、約4年ぶりの再会でした。
これまで2人でじっくりお話しをする機会が無く、いろいろなお話ができてとても楽しかったのです。
年齢も近く、自然と妊活の話題になりました。
なんと彼女も不妊治療をしていたのです。
サラッとお話ししてくれました。
1人目は人工授精で出産されて、お会いした時は2人目を体外受精で治療中でした。
私はそれまで、不妊治療中ということを隠しているわけではなかったのですが、治療をしていそうな友人には、あえて治療の話や情報交換をしないようにしていました。
なぜかというと、双方が治療中の場合はお互いに心の支えになるかもしれませんが、どちらかが先に妊娠・出産した際に、もう一方が辛い思いをする可能性があるのではないかと思っていたからです。
なので、現在進行形で不妊治療をされている方とお話しをするのは初めてのことでした。
彼女は1人目を出産されていて、私よりも妊孕性が高いと思ったので、私から彼女に与えてしまう心理的な心配は少ないだろうと感じ、いろいろとお話を聞かせてもらいました。
体外授精はやはり金額面での不安が大きく、採卵数や凍結数、授精方法やオプション等で金額が大きく変わるので、実際にどのくらいかかるのかが理解できていませんでした。
すると高額医療費や助成金についての情報を教えてくれました。
彼女の場合は1回の採卵と移植で、最終的に10万円程の持ち出しだったとのことでした。
持ち出し10万円とはいえ、やはり高額なことには変わりありません。
だけど保険適用前に比べたら、できなくはない金額。
複数回は難しいけど、私の貯金でも賄えそうだなと思いました。
今回の人工授精で授かれるのが1番良いけど、3回やってダメだったらステップアップしてみようかなと思い始めました。
彼女から、人気の不妊治療クリニックの予約がとてもとりずらく、予約が取れても初診が数ヶ月先になったりするから、人工授精をやりながら早めに転院先の予約をした方が良いよとアドバイスをもらっていました。
この時このタイミングで彼女に会えて、不妊治療の話ができて、本当に良かったと何度も何度も感じています。
人工授精が3回目の周期に入り、今回ダメだったらステップアップしたいとドクター相談しました。
(これまでの数年が嘘のような急展開です。)
第一候補の転院先は、初診予約受付日が設定されていて、その日を待って、受付開始時間に予約を試みましたが、1ヶ月分の予約枠が一瞬で埋まってしまいました。
これを毎月やって、予約が取れない状況が続いたらどんどん歳をとってしまう。
そんな焦りから、福岡市内で1,2番目に有名なクリニックは候補から外し、現時点で確実に予約が取れるクリニックにすることにしました。
(転院先の選定の前に、ネット上の情報だけでは心配だったので、通っていたクリニックのドクターから、各転院先の特徴を教えてもらいました。その中で優先順位を変更し、自分に合いそうなクリニックを選びました。)
それでも初診が1ヶ月先だったため、同時進行で4回目の人工授精の周期を進めながら、転院先への初診を受診しました。
転院先の予約前に、3回目の人工授精がダメだったら体外受精をしてみたいと思っていることを夫に相談していました。
夫はこの時点で、人工授精と体外受精の違いも分かっていないくらい、不妊治療に対しての知識はほぼ0の状態でした。
金額が高額になるということは知っていたので、実際にどのくらいになりそうかということも伝えました。
そうして無事転院をし、いよいよ最終段階までステップアップしました。
転院先の初診の時点で、既に35歳も半年以上が経っていました。
もちろん年齢は一つの目安であり、かなり個人差があるのはわかっていたのですが、この頃はものすごく焦りを感じていて、一刻も早く治療を開始したいと思っていました。
それぞれの治療についてのお話は、また別の記事でお話しします。
ステップアップを決めるのにあたって、35歳という年齢に焦りを感じたことが1番大きかったと思います。
そこに、良きタイミングで良き巡り合わせがあったことが、ステップアップを決心する後押しになりました。
今日時点で、私たちの不妊治療はまだ続いていて、この先いつまで続くのかもわかりませんが、去年ステップアップを決断出来て良かったと思っています。
不妊治療のステップアップは、なるべく早めに進めた方が良いと、経験上感じました。
体外授精をすることで、初期の検査ではわからなかったことが、見えてくることがあります。
ドラマ『ブラッシュアップライフ』のように、今世をやり直せるなら、次は間違いなく即ステップアップします。
(即ステップアップしたところで妊娠&出産できるかはまだ不明ですが。)
ここまで読んでくださりありがとうございます。
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