生産管理担当からタイル職人になる
なんか大袈裟なタイトルですね。
元々は、短大を卒業して、大手メーカーで生産管理の仕事をしていたのですが、ちょっとクセのある、いやちょっとじゃないか。旦那と結婚したために、なぜかタイル職人になりました。
タイル職人といってもタイルを貼り付けをしたりするわけではなく、スペインタイルの表札や時計などを作っています。何となく気恥ずかしくて、作家と言えず、職人という響きが気に入っています。
会社では、毎日、調達する材料の在庫を確認して、注文したり、納期のフォローをしたり、時には仕入れ先に煽りに行ったり、笑。
その後、予算の仕事をするようになり毎日バカでかいexcelファイルと格闘していました。
そんな生活の中で、ある時、偶然にスペインタイルの教室に出会ったのです。
タイルとの最初の出会いは新婚旅行の時
モロッコで圧倒的なタイルの美しさに言葉を失い、その後グラナダのアルハンブラ宮殿などでタイルの魅力に強い印象があったので、時間のある夏休みにちょっと体験してみることにしました。
体験で作ったタイルはクエルダセカという製法で、スポイトを使って絵付けをします。スポイトで釉薬を塗り絵のように乗せていくのが楽しくて、体験教室が終わる時には入会しよう!と決めていました。
数年後、通っていた教室の作品展示会があり、初めて大型の作品に挑戦しました。
それが見に来てくれた人に好評で、展示会に来た旦那も「これは売れるよ。売ろうよ。」って言い出しました。
おいおい、全然興味なかったじゃないか。
そんな時、旦那の職場の同僚が結婚することになり、表札を作ってプレゼントすることになりました。
彼女はハワイが好きでプルメリアのデザインがいいかなぁと言うことだったので、プルメリアをメインにデザインし、記念すべき第一号の表札が完成しました。おかげさまで16年たった今も人気の商品になっています。
世の中は楽天市場がオープンして8年、まぁまぁECショップが広がり始めた頃で個人がネットで販売するのってどうするのかなって思い、まずはYahoo!オークションに出店してみました。
そうすると売れたんです。
嬉しい気持ちとちょっとした驚きが混じった気持ちでした。
ポツポツだけど売れる中で、ハワイアンの雑貨を販売されてる方から取り扱いたいと連絡をいただき、販売していただくことになりました。
個人のブログをやる人も増え始めてた頃だったので、旦那がレンタルサーバーを借りてブログサイトを立ち上げ、タイル工房コルメーナとして販売サイトを立ち上げタイル職人の仕事が増えていくことになります。
旦那は、とにかくお金をかけず、何でも自分でやろうとする人なので、エンジニアでも何でもないのに立ち上げてしまいました。
どれぐらい売れた?とつつかれる中で、私はタイル職人の道にずずずっとシフトしていくことになり、気がついたら16年目となったというわけです。
こう書くと順調な感じがしますが、実際はわからないことだらけで、そんな苦労話はまた書きたいと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございました。