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平成からBeautiful Harmony 令和へ
14歳の時、時代は昭和から平成に、突然変わった。その時は大きな時代の変化なんて考えることはなかったけれど、この元号の変化に意味を持たせようとした人はたくさんいたんだろうなと、人生二度目の改元を迎えるにあたって思う。
特に今回は憲政史上初の現天皇の生前退位からの改元のため、事前に改元日時を知っていることもあるから、やり残した事など深く考えようと思えばどれだけでも深く掘れるし、意味づけなんかはいくらでもできる。でもあまり深く掘ると出てこれなくなっちゃうから、振り返りはほどほどに。
あれから30年余りが経ち、いよいよ今年45歳になろうとする今、この30年をほどほどに振り返ると、月並みですが、この年月の生き方の集大成というか結果こそが今の自分であるとしみじみと感じる。こう自覚してしまうと、良くも悪くももう逃げも隠れも出来なくて、だからといって、してこなかったとを悔やんでも仕方がないので、そんな年月の過ごし方をしてもなお、良い妻にめぐり合い、それなりに健康で幸せに暮らせていることにただただ感謝する。
うまくいってないことも沢山あるけれど、それはそれで、良いスパイスだったな…と割り切って、これからはその苦味を、どのように美味しさに変えていくか?というのが新たな課題でありチャレンジでもある…
新しい令和の時代は、出典元の「梅花の歌」のように、少ない花芽を自分らしく精一杯咲かせて、その花や香りを少しでも多くの人に楽しんでもらうイメージを大切に、チャレンジの糧として進んでいきたい。
そのイメージを具現化するために、この30年の間に学んだ「食」や「食文化」をベースに、まさに美味しさに必要なバランスの良い苦味が持ち味になるような、”美味しく食べて楽しく生きる「食」”を自分なりのやり方で実現していきたいものです。
そんな平成最後の晩餐はシンプルにうどんでした。梅肉と一緒につるつると夫婦で食べるハッピーな夕食。友人が「大切な人と共に食べる食事の時間を大切にしたい」と言っていましたが、まさにその通り。令和の英訳「Beautiful Harmony」は「食」から始まるのです。
そんな「食」を仕事にできていることは素晴らしきことです。
みなさん、平成の時代にたくさん遊んでいただき、ほんとうにありがとうございました。令和の時代も引き続き、22時の飯テロにお付き合いくださいね。令和の飯テロリストを目指します…ハハハ…。
それでは、皆さま、良い「時代」をお迎えください。