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導かれてシンプルライフ。
今から20年くらい前、鉄腕DASHという番組の企画でTOKIOの長瀬が自転車で一宮御坂から八王子までの100kmを約6時間で走った。それを見た翌年に、1日6時間で100kmを目安に、僕は八王子から飛騨(たまたま飛騨に縁があったので)まで3日かけてマウンテンバイクツーリングを決行。8つの峠を越えること350km。初めてのロングツーリングにケツの皮が擦りむけたけど、無事に走破できた。
翌年に山仕事がしたくて飛騨に移住。
初の山仕事はハードだったが、充実感は半端なかった。何より、夕方にその日の山の現場を振り向けば自分の仕事量が一目でわかるシンプルさが良かった。
仕事が休みの日曜日の晩。テレビをつけるとまたしても鉄腕DASH。今度はDASH村で農業をやるという。農業の構造も実にシンプル。種を蒔いた分だけしか収穫出来ないから、余計なコトを考えなくて良い。彼らが最初に挑んだのは稲作。
あいつら(TOKIO)に出来て、俺に出来ないわけがない…と飛騨ツーリングで調子に乗っていた僕は、翌年田んぼ一反を借りた。当時25歳。若いってスバラシイ。
1年目は思い通りにいかず、予定収量の1/3しか採れなかったけれど、機械から落ちる籾を大事にかき集めながら収穫したのを昨日のことのように思い出す。面倒だった水の管理も、朝田んぼに向かって畦道を歩いている感じが良かったな…
その後6年くらい米を作っては家族で食べる…というプチ自給自足生活をしていたのだけれど、転職と日々の忙しさに負けて(TOKIOに負けたわけではない)稲作は終了。
稲作をやめてから11年くらいが経つ。
今年も家の前の水田(ウチのではありません)の田植えが終わった。今朝田んぼの水面に写る景色を見ながらいろいろと考えた。
あの頃は何かに(というかTOKIOに)押されてバタバタとやっていたけど、今からやるとしたら、ちょっと違ったオトナの稲作になるんだろうな…。気負いなく、純粋に日々の糧を育てるというシンプルな暮らしの豊かさを求める感じで。
そう、僕はシンプルな暮らしがしたいのだ。
と、目の前の田んぼに気づかされる。
な〜んか、いろんなコトを難しく考えちゃいないかい?
…と、なんだか結果TOKIOに導かれている感じが悔しい今日この頃です。
ハハハ…