幻の『兵庫県民歌』追跡記録・番外編1
番外編では、連載形式で追跡記録を公開している『兵庫県民歌』が制定された1947年(昭和22年)と同時期に制定された「復興県民歌」を紹介して行く。
1回目は『兵庫県民歌』と同年・同時期に制定され、現在も演奏されている『東京都歌』である。
■『東京都歌』作曲者の謎
『兵庫県民歌』と同じ1947年(昭和22年)の春に制定された『東京都歌』(作詞:原田重久 補作:深尾須磨子 作曲:加須屋博)は『兵庫県民歌』のように歴史から抹消されることも無く、現在も演奏されている。
と言っても演奏されるのはせいぜい知事就任式(厳密には、式で演奏されるのは編曲された行進曲『東京都』)ぐらいで、東京都議会の開会式で一度歌われたらしいが学校で教えている訳でもなく東京都民でも「歌える」どころか「聞いたことがある」も1割いるかどうかだろうと言われている。
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