”東京で唯一のクラブ”東京ヴェルディ女子ホッケーチームが目指す先
今回は第10回に行われた講義の内容を振り返っていきます。
執筆
メディアプロモーショングループ:仮谷 真歩
第10講では、2019年1月に設立したばかりである女子ホッケーチームから、GMの福島 雄裕氏が登壇しました。
福島 雄裕氏
2006年京都大学卒業後、年商100億円以上の流通業・小売業のクライアントを中心にITコンサルティングを手がける。
農業ベンチャー代表を経て、ホッケーの普及と魅力発信のための時間を作るために起業。
NPO法人マイホッケープラス代表理事、一般社団法人ホッケージャパンリーグ理事も務める。
そもそもホッケーとは?
各15分の4クォーター制 (計60分)で実施される。1Qと3Qの後は2分、2Q終了後は10分のハーフタイムが設けられる。フィールドに立てるのはサッカーと同じ11人で、1人のゴールキーパーと10人のフィールドプレイヤーによって構成される。ホッケーでは、選手交代は自由で、なおかつ何回でも交代できるので選手交代のタイミングが試合を大きく左右する。どの選手の運動量が落ちているか、試合の流れはどうなっているか、選手交代はいつ行われるかなどを読み切ることが試合を楽しむテクニックといえる。
出典:日本ホッケー協会「ホッケー ルール解説」より
これまで国内には4つの実業団チームしか存在しておらず、今回のクラブチーム誕生によって東京で仕事をしながらホッケーをするという新しい価値を提供します。
現在、東京ヴェルディ女子ホッケーチームには18名の契約選手が在籍。2020年以降も代表候補選手の獲得と輩出を目指します。
そして、チームのミッションとして以下のスローガンを掲げています。
『感謝を体現し、愛されるチームになる』
HOCKEY TEAM VISION
1、 東京から世界を目指す女子倶楽部
2、 ホッケーに触れられる場を多くの子供たちに提供
3、 ホッケーを愛し、楽しむ“ホッケーファミリー”の育成
そして三か年目標としてこれらの目標を設定。
1年目 社会人大会で日本リーグに所属の実業団チームに勝ち、12月の全日本選手権に出場を目指す
2年目 日本リーグに所属し、ベスト4を目指す
3年目 日本リーグ、社会人大会、全日本選手権3冠を目指す
サポーターへの感動提供と、ホッケーを通じた地域活性化への貢献など、今後の活躍に期待です。
クラウドファンディング
設立して間もないチームが抱えるのは資金面の問題が大きく、スポンサー、チケット、グッズ、放映権収入も無いため、自分たちで努力して集めるしかありません。
そこで、大会の遠征費などの必要経費を集めるべくクラウドファンディングに注目。月末締めの翌々月払いであることなどを踏まえた上で期限や金額を設定し、大会に間に合うスケジュールになるように実施しました。
結果的に250万円の資金調達を達成。これらのことを踏まえ、次のグループワークに移ります。
グループワーク
今回与えられた課題は、「国内最高峰のホッケー日本リーグに来シーズンから入るべきか」というものです。
簡単にリーグに入ると言えない理由として、遠征費などの資金面の問題があります。各グループ話し合い、「入るor入らない またその理由」について順番に発表を行いましたが、なんと全グループが「トップリーグに入るのを見送る」という結果に。
これには福島氏も少しショックを受けた様子でした。しかしどのグループもリーグへ加入するタイミングについてもしっかりと考えられており、資金面以外のこともしっかりと考慮された発表になりました。
そして、学生の視点では来シーズンの入会はとてもハードルが高いという結論でしたが、最終的に福島氏も学生同様、2020シーズンはトップリーグに加盟しないという決断をしました。
実業団主体の競技の中、クラブチームがこれからチャレンジしていく姿勢を見て、我々もどこまでリスクを負うべきなのかという観点からとても勉強になりました。今後の活躍に期待しましょう!
最後に森本氏より
「スポーツに限らずリーダーになってほしい」
福島氏の講義が一通り終わった後、こう語りました。
森本氏の考えるリーダー像
1、 未来をきちんと描くことができる
2、 ルールを作っていくことができる
「未来をきちんと描くことができる」では、ビジョンを表現することができ、みんなで共通イメージを持つことが大切
「ルールを作っていくことができる」では、ルールを作ることができる人は、ゴールを描くことができているということである。
なぜヴェルディカレッジに入ったのか、どんな成長ができたのかについてもう一度よく考えて欲しいとおっしゃっていました。
私たちカレッジ生はこれらについてもまた、それぞれが考えていかなければいけません。