高校生が語るカレッジに来た理由、そして抱く野望とは 〜座談会 高校生編
『ヴェルディカレッジ座談会企画 第4弾』!
座談会企画ラストは、高校生の3人にお集まりいただきました!
高校生がカレッジを通して感じたことや将来の夢など、若さだけでなく、どのような考えを持っているのかにも注目です。
インタビュワー・カメラマン:稲葉 千博
執筆:仮谷 真歩
高校生紹介
松原 愛莉
法政大学国際高等学校2年生の松原愛莉です。昨年のカレッジではホームタウンチームに所属していました。
現在はIBDP取得に向けて勉強しています。
櫻井 竹琉
N高等学校2年生の櫻井竹琉です。
ヴェルディサポです!昨年のカレッジではe-sportsチームに配属でした。
今はブラインドeスポーツという個人の活動に奮闘しています!
山田 啓一朗
都内の高専に在学している山田啓一朗です。ヴィッセル神戸を応援してブログを書いています。昨年のカレッジではバンバータに配属でYouTube動画を作っていました。
今はインターン先でソーシャルデザインの勉強をしています。
議題①ヴェルディカレッジ第1期を振り返って
ーーまずは、ヴェルディカレッジ第1期を振り返ってどうでしたか?
櫻井「あっという間の9ヶ月間でした。高校生ということもあって両立は難しかったですね。講義に関しては1回1回の内容が濃く、その中でいろんな方との繋がりができたり、様々な話をして自分の趣向が変わった。参考になることがたくさんあったし、とても充実してたな。」
松原「私としては、前期は学校との両立がかなり忙しかったというのがありました。その中でも大学生の先輩と一緒に活動できたことが、成長に繋がったのかなと思います。講義内でのプレゼンはとても緊張しましたが、大学生も社会人もフレンドリーだったのでリラックスして取り組めました。」
櫻井「壁がなくて入りやすい空気だったよね。」
山田「先輩方との関係で言うと、大学4年生の影響が一番大きかったです。講義やプレゼンを通して自分が通用する部分が分かって、自信に繋がった期間でもありましたね。」
ーーカレッジの他では大学生や社会人と関わる機会はありましたか?
山田「いえ、今までは無かったですね。」
櫻井「ある意味世界が広がったよね!今までは学校っていうカテゴリーで見てたから。」
松原「私はずっと中学校まで、先輩とか関係なく話していましたけど、高校で部活を始めて上下関係を経験する中で、年上の人にどう接していいのか分からない時期がありました。カレッジでは、”敬意を示さない訳じゃないけど、フレンドリーに話せる関係”もあるんだなっていうのが分かったかなと。」
櫻井「高校生って1番年下だから、カレッジの中では僕たちが壁を作らずにフレンドリーに接することが大切かなとも思っていました。」
ーーそのあたりは難しそうだなって思って見ていましたけど、普通にやっていてすごかったです。
櫻井「僕らの努力だけじゃなくて、大学生の配慮もあったのかなとは思います。」
ーーでは次に、カレッジ第1期はあなたにとってどんな9ヶ月間になりましたか?そしてカレッジに来た狙いを教えてください。
櫻井「僕が(松原)愛莉を誘ったんですね。高校で行われているプログラムで活動していて、そのイベントで仲良くなって、ヴェルディカレッジを紹介しました。誘って良かったなと思います。」
ーー元々スポーツビジネスに興味をもっていたのですか?
櫻井「僕は、ヴェルディサポだからという理由もあったんですけど、募集要項に書いてある3つの軸と、自分のプロジェクトが大事にしている軸が一緒だったんです。そういう環境を求めて入りました。」
ヴェルディカレッジ公式HPより。3つの育成コンセプト。
松原「そうですね、私は大学の進路を考えているタイミングで誘われて。英語をずっとやっていたんですけど、サッカーってボール1つでどんな環境でもできる共通の言語みたいなところが英語と似ているなと思って、サッカーを仕事にできたらな、と。カレッジは現場を見れる機会があるのが魅力的でしたね。」
山田「僕は2つ理由があります。1つはサッカーチームの監督になりたくて、そのために現場のコネを作れたらいいなと。もう1つは学校では周りに優秀な人が多かったので、違う業界にチャレンジしようと思ったのがあります。視野を広げたいと思い、自分の好きな事ってなんだろうと考えて申し込みました。」
櫻井「大学入試とか進路を考え始めて、『自分ってなんなんだろう』『何が好きなんだろう』っていうのを試したい時期だったよね。僕もまだ迷ってるけど、やらないより何かやった方がいいかなって。迷ってる人もとりあえず応募してみる。それで視野を広げていければいいのかなって思います!」
ーーとても頼もしい高校生達です。
ーー最初入った目的に対して、終わった時の感想はいかがでしたか?
櫻井「自分の活動へのヒントや、次に繋がる何かを得ることができました。コミュニティや人との繋がり、考え方とか。今自分が非営利的な活動をしているからこそ、どういうことをお金にできるのかっていう考え方や、ビジネスって楽しくできるんだなっていうことが分かりました。
また、後期の配属ではeスポーツ業界の現状を肌で感じることができました。ただ、0→1を生み出すという考え方はできたけど、実践が難しかった。1つ1つの後悔はあるけれど、この“失敗”が次の行動に活きたみたいな経験は期間内ではまだできなかったですかね。得たものはそれ以上だったけどね。」
櫻井さんの配属先での様子。
松原「私も同じ感じです。今までやってきたことがこれでよこれでよかったんだって思えることがあったし、自信につながった。ビジネスの選択科目で習ったことがカレッジの座学で出てくると嬉しくなったりもしました。」
櫻井「まず高校で学んでることがすごい!(笑)」
ーー松原さんが最初に言っていた『現場を見る』という意味ではどうでしたか?
松原「思った以上に忙しそうな感じがリアルで、こういう感じなんだなっていうのは分かりました 。」
山田「僕は期間中に失敗があったっていうこともあったし、カレッジ生に怒られたのも自分の中では反省してて。森本さんに『言葉の使い方や人との繋がり方をもっと考えないと二流で止まっちゃうよ。』と言われてからは、どのように周りの人に伝えるかとか、言いたいことを聞いてもらうかとかを考えるようになったかなって思います。それで学校の友達は増えました!(笑)こういうことやろうぜ!って言って集まってくれる人も増えた。」
ーーまさに巻き込み力ですね。
山田「一緒に起業できたら楽しそうって思えるような人と出会えたのがすごく大きくて。繋がり方がわかってきたっていうのはあるし自信がついたんだろうなって思っています。ヴェルディカレッジでは伏見さんの影響でデザイン系が楽しいなって思うようになって、将来の夢も見えてきました。」
ーーやりたいことが明確になったのは大きな収穫ですね。
ーーでは次に、カレッジの活動の中で1番力を注いだことは何でしょうか?
櫻井「講義を受けた、その次の週にあるプレゼンへの準備かな。高校生ということもあってその1週間が一番大変だった。後期の配属では、イベントをどういうものにしていくか、とかどんなことを体験してもらうとかをチームで話し合う期間は一番コミットできたかなって思っています。」
松原「私も後期は忙しくて力を注いだ感があまりなくて。言い訳にしてる感じにはしたくないけど、学校があると後期は少しきつかったです。配属先のホームタウンも週に一度は全日の活動があって、100%力を注ぐことはできなかったです。なので私も一番力を注いだのはプレゼンの時かな。準備する時にスケジュールみんなで合わせて話し合ったり準備したりが大変だった。」
櫻井「大学生に失礼かもしれないけど、高校生のほうがスケジュールきついよね!」
ーー両立するっていうのはヴェルディカレッジの中の話じゃないかもしれないけど、両方やる力っていうのは大事ですね。
山田「僕は、ヴェルディカレッジのおかげで考え方が広がったし、得た知識を学校で応用することができました。」
櫻井「アウトプットする場がヴェルディカレッジじゃなきゃいけないってことはないからね。そういう意味では山田君凄いなあ...。カレッジで得たものをカレッジで使うっていう考え方じゃなくてもいいっていうのはその通りだと思う。」
ーー今後の進路ややりたい事、夢があれば教えてください。
櫻井「僕は、ブラインドeスポーツの活動を続けていくことです。今後体験イベントなどを重ねて将来的には起業することも考えています。なので、新しいeスポーツの形を提案していくというのは野望かもしれないですね。」
松原「私は入った時とあまり変わってないんですけど、サッカー関係の仕事をやりたいって思ってて。カレッジに応募する前に、ドイツでサッカーの仕事をしている日本人の方にお話を聞く機会があって、日本と海外ではスポーツの捉え方がだいぶ違うなって感じて。違いを両方理解して、海外式のスポーツへのアプローチを日本にも導入していけたらいいなって思っています。」
櫻井「それはサッカーで?」
松原「サッカーでもそうだけど、海外は子どもの頃から色々なスポーツを習わせていて。バイエルンのようにお金持ちとかそういう格差関係なく、選手と提携して子どもみんなが色々なスポーツをできるようなシステムを作りたい。
今の日本は自分の親がやっていたから、という理由などで子どものスポーツの選択肢が制限されてしまう。小さいころからそういう経験値を養えば、感性とか発想力も大人になった時に違ってくると思うので。」
ーー山田君はどうですか?
山田「監督になりたいということに関しては、Twitterなどをみていると僕よりももっと考えや思いを書いている人がいて、この市場で戦うほどの執念は自分にはないなって思いました。
その中で、デザインが好きだってやっと気づいたので、かっこいいコンテンツを作りたいなって。
工業製品を作るとして、デザインも中の機械も全部自分で作れて、自分でプロモーションして売れたら超かっこいい。全部1人でできる状態にした上で好きな友達と一緒にやっていけたらいいなって思います。」
櫻井「作るコンテンツは今のところ考えていない?」
山田「僕がかっこいいって思ったら何でも!思いつきで何かやりたいし、作りたいものを作れるように、特定の分野だけ学ぶのではなく全部の技術を一通りこなしたい。」
櫻井「この3人の中で1番やること多い気がする!(笑)」
山田「そう、やること多いからいっぱいできるようになりたいな。」
松原「ヴェルディカレッジを通して出会った方は本当にいろんな人がいたけど、『こういう世界にしたいな』『こんなことやりたいな』って自分の想いがぼんやりでもあれば、どんな道を行っても、結局は想いがあるからそこに届いちゃうというのが分かった。
私は進路とか大学とか色々モヤモヤがあったけど、どこの大学に行ってもどの学部になってもどこの国に行っても、自分の揺るがない想いがあればなりたい自分になれるんだなって思いました。」
ーー自分のしたい事やあるべき姿を強く言葉にし続けて、自己実現に対してどう進んでけばいいのかという姿勢は大人からすごい学べたと思います。
議題②2期生に向けて
ーーあなたが思うヴェルディカレッジの良さとはいいところを教えてください。
櫻井「高校生も大学生も同じフィールドで話し合える環境。後は社会人の熱量だよね。」
松原「いろんな人に会えるし、繋がれる。」
櫻井「 チャンスを与えるけど、教える気はないみたいなのはちゃんと体現されていた。得ることはあったけど、これを教えてもらったっていうのはあまりなくて。講義での学びは自分の中に浸透していったような感じだから、学校で数学を学ぶのとはまた違う。」
松原「試合の日のお手伝いとか前期の講義が終わった後は、疲れたな~って感じなんですけど、後になって学校とかでこれ前にヴェルディでやったなとか。」
櫻井「わかる!(笑)」
松原「 カレッジに行った時は何も感じてなくても、別のことやってる時に後からその経験が生きているなって感じることがあるよね。」
ーー 違うコミュニティを持つことでカレッジの良さに気づくってことですね。
櫻井「アウトプットしようと思ってしてるわけじゃなくて、結果的にしているみたいなのは僕もある。」
ーー 山田君はどうですか?
山田「面白い人や、人生楽しそうな人がいっぱいいるのを見て、やり方次第で楽しく生きられるんだなって思いました。やり方次第でつまらなくもなるんだなって。」
櫻井「いろんな形で努力はしてるけど、人生を楽しんでる人と会える場所、関われる場所っていうのがここなんじゃないかなって思う。」
ーーどういう人にカレッジを勧めますか?
松原「ヴェルディ=サッカーみたいなところがあるから、ヴェルディが好き、サッカーが好き、ビジネスにも興味がある人はいいと思う。」
山田「高専生はお勧めしません!(笑)。それ以外はおすすめ。興味があって、来たい人が来ればいいと思います。
インタビューとか、記事とかを見て自分から来たいって思ったのであれば勧めるけど、押し付けたりはしたくない。」
櫻井「 僕はスポーツビジネス全く分からない、スポーツ今までやってきてなかった人とかも良いと思う。そういう人の観点とか面白そう。いろんな人がいることで化学反応が起きて面白くなるから。
あとは、何かしたいって思ってるけどその何かが分からない人とか、今している活動へのヒントを得たい人とか、視野を広げたい人もおすすめ。」
ーーありがとうございました。このインタビューが多くの高校生に届くことを願っています!
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