「自分にとっての青春」 櫻井竹琉
ヴェルディカレッジ生へのインタビュー企画。3人目の今回は皆さんお待ちかね、生粋の東京ヴェルディサポーターの登場です。
インタビュワー・執筆:高井ろみた
カレッジ生FILE NO.3 櫻井 竹琉
――まずは簡単な自己紹介をお願いします。
「高校2年生の櫻井竹琉(サクライ タケル)です。僕はN高等学校に通っていて、ヴェルディサポーターです!ホームゲームはほぼ行っています!
ヴェルディカレッジに入る前は、周りにも熱いサポーター仲間がいっぱいいるだろうなと思ってましたが、熱狂的なのはまさかの自分だけでした。(笑)」
――確かに同じことを感じました。ちょっと不思議な感じもしますよね。
「佐川さんが言っていたのは『ヴェルディが好きで』とか、『ヴェルディのために』っていうだけの人はあまり入れていないと。ありがたいけどそれよりは『自分がどうしたいか』を考えている人を入れている、ということでした。そんな中で大学生にもまれて頑張っています!」
――その話でいうと高校生は全体30人の内の3人ですが、初めての講義の時は緊張しましたか?
「いや、個人的にはわくわくしていましたね。もともと大学生と関わる機会があったので。なぜかというと自分は『マイプロジェクト』という、高校生が自分がやりたいことをプロジェクト化させて活動するものに参加しているんですね。その中で大学生や大人の方と触れ合う機会があったんです。だからヴェルディカレッジでもワクワクしてました。
もっと言えば、個人的には周りが大学生ばかりの環境の方が嬉しいですね。」
――それはなぜでしょうか?
「同世代ばかりだとやっぱり雰囲気がフワッとしちゃうというか、しかも同世代の見方しかできないじゃないですか。だから自分と異なる世代の人ともっと話したほうが楽しいし、成長できると感じてるからですね。」
――なるほど、話は戻るのですが『マイプロジェクト』では自分のプロジェクトも持っているということでそれについてもお聞かせください。
「ブラインドe-sports(イースポーツ)プロジェクトというものです。視覚障害を持つ方でもe-sports、(ウイニングイレブンが主)ができるはずじゃないかと考えてのプロジェクトです。
(↑イメージ動画)
これを始めたきっかけは、知り合いである視覚障害者の方なんです。彼はブラインドサッカーの選手で、しかも趣味がウイニングイレブンという人でした。全盲なんですけどね。その人に会ってハッとしたんです。『目が見えない人がゲームをやる』ということが全く思いつかなかったし、音声だけで実際にウイイレをするのも見てインスピレーションを受けました。
そんな人がいるんだったら単にインクルーシブスポーツ(誰でもできるスポーツ)としてではなく『視覚障害者e-sports』を作ろうと。しかもこれゲームをすることにとどまらないんです。最大の目的は晴眼者と視覚障害者が相互理解を図ること。コミュニケーションをして、理解を深めあうためのe-sportsということです。
ただ実際、今はプロジェクトを1人でやっている状態なので、e-sportsに精通してる方と知り合ってプロジェクトに引き込めたら…と考えてます。ヴェルディカレッジでいうと育成像の『自ら考え、周囲を巻き込み、行動を起こす』が大切になりそうです。」
――前期の活動を通して、周囲を巻き込む力は少しずつついてきましたか?
「そこがまだまだですね。自分は元々スポーツビジネスが学びたかったというよりは0→1、巻き込む力に興味があってヴェルディカレッジに来たんです。森本さんの講義(↓第2講)でそれについて話がありましたが、後期の実践の場を使って力をつけられればいいなと思っています。」
――少し重複しますが、前期活動の全体的な振り返りをお願いします。
「一言でいうとすごい面白かったですね。ここに来ないと絶対聞けないような貴重な話がめちゃくちゃ聞けたなと思います。ヴェルディが公表してやっていることの裏側というか、なぜそれをやっているかという思いの部分というか。」
――そうですね、それも様々な人達からそれを聞けましたね。
「はい。だからカレッジ生各々でドンピシャに響くものがあったと思います。それでいうと自分は佐川さんの講義が一番思うところがありました。実際に0→1を体現してる方だし、存在は知っていてもじゃあ“何を考えながら行動してるのか”を普通は知れないわけじゃないですか。学校壊そうとしてたとか(笑)。でも中には信念というか熱い心があって実際にアクションしてきた人だったので、いい刺激になりました。
もっと言えばとてもパッションが高い方で、自分もどちらかというとそっちよりの人間だと思ってるんですね。それで佐川さんに聞いてみたんです。『今の僕に足りないものは何だと思いますか。』と。そしたら『人に伝える熱意はあるけど、聞く力が足りないと思う。例えば営業なら8割は聞く力で2割が話す力だし。2割はできてるからもう8割できれば最強になれるよ。』と言ってくれました。自分と近い存在だからこそ納得感が違いました。そこで課題が明確になったんです。前期はそこが1番だと思います。今は意識して傾聴力をつけようとしています。」
――なるほど、強みだけでなく課題も発見したんですね。ぜひ『最強の高校生』になってほしいです!
――話は後期の活動に移ります。配属先と簡単な活動内容を教えてください。
「配属先はe-sportsチームです。まだまだ発展途上な分野です。だから課題としてはまだ土台が完成していないところにあるかと。自らイベントやヴェルディのホームゲームでのブース出展を企画して、どんどん0→1をやっていくことがチームのためになるかなと思っています。
(↑ 11月ホームゲームでの様子)
方向性としては、例えばヴェルディサポーターからの流入含め、競技・チームに興味を持ってくれる人を増やすなどと決まっています。それを達成するためにイベント活動を行うので、その内容をどうするかについて考えるのがヴェルディカレッジ生の役割です。具体的にはオフラインでかかわりを持てるものを考えて、ファンをどんどん巻き込むといった感じです。11/24(日)に行われたホームゲームでは告知も0から作成しました!」
――ついに動き出してきましたね。ただ1つ思ったのですが、高校生のうちから学校の勉強・マイプロジェクト・ヴェルディカレッジの活動と同時にやっていると大変ではないですか?
「うーん、でも楽しいですよ(笑)。N高はカリキュラムが特殊なこともあって時間を割きませんし、ある種マイプロジェクトとカレッジの活動が自分にとっては『青春』みたいなところもありますし!」
――最高ですね!ぜひこれからも突っ走って楽しんでいきましょう!!ありがとうございました!