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【DAOを立ち上げてみた】 #8 どんなDAOを構想しているか

今回の画像はこちら。
AI作画も日に日に進化していることを実感しますね。

さて、今日は我々の【DAOを立ち上げてみた】noteの本題である、
どんなDAOを立ち上げようとしているのか、について
書いてみたいと思います。

「#1はじめに」の記事で総括的に2022年後半からこれまでの経緯について書いていますが、その①ですね。

①思っていたことの解決にDAOが有効では?と思い始めた

ざっくり言うと地方創生ということなのですが、
それだけで長くなるので、ここは改めて別の記事にします。

「#1はじめに」より

思い描く未来像

美しい里山を持続可能なコミュニティの場としたい、ということ。
かつて日本に点在した里山は、人の生活に必要な食料や燃料などを自然の循環の中から作り出す大切な場所でした。
僕たちは持続可能な社会を目指す中で、里山がもたらすシステムに着目し、里山の復活を目指す人と一緒に活動することで、残していきたい日本の原風景と文化を、DAOを活用しながら発信してきたいと考えています。

地方創生に取り掛かるべきだと考える理由

戦後以降の日本は右肩上がりの社会システムでした。
まさにその世代真っ只中の自分にとっての経済活動とは、
原理原則、成長し続けなければならないということ。
モノやサービスで溢れかえっているにも関わらずそれを最優先で追求する状況に、
人や地球は果たしてそれで幸せなのだろうか、と疑問が湧いていました。

ところで、人が幸せを感じるポイントは、良いコミュニティに属しているという実感だそうです。
TED「人生を幸せにするのは何? 最も長期に渡る幸福の研究から」ロバート・ウォールディンガー氏

同時に「里山資本主義」という言葉と出会い、共感しました。
持続可能な生活を営み、その小さなコミュニティの中で経済が回っている状態。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%8C%E5%B1%B1%E8%B3%87%E6%9C%AC%E4%B8%BB%E7%BE%A9

藻谷浩介が唱える里山資本主義は、「マネー資本主義」の対義語として作られた。著書『里山資本主義日本経済は『安心の原理』で動く』(KADOKAWA(角川oneテーマ21)、2013年)において「お金が乏しくなっても水と食料と燃料が手に入り続ける仕組み、いわば安心安全のネットワークを、あらかじめ用意しておこうという実践」であると述べている。また同書のなかで藻谷浩介は安心のネットワークとお金が地域内を循環するのが「さとやま」であり、これが未来をつくるサブシステムであると述べている。ただし、里山資本主義は、マネー資本主義の否定では決してなく、都会よりも田舎暮らしのほうがいいという単純な話ではないとしている。また、藻谷は「里山資本主義の考え方は、現在のマネー経済だけでなく、日本社会が抱える地域の過疎化、少子化と急激な高齢化という問題を克服する可能性も秘めている」と述べている。藻谷は「普通に真面目で根気のある人が、手を抜きながら生きていける社会が、里山にはある。里山の暮らし方は世界に通用する」と述べている。

里山資本主義「概念」-Wikipedia-

これからの社会は、そういう小さいコミュニティが繋がって形成されていく。
東京や大阪などの一極集中型ではなく、各々が所属しているコミュニティがあって、それが繋がり合う。
そのコミュニティの土台となるのが里山なのではないか?
里山を元気にすることによって、人が集まりコミュニティが生まれ、良い人間関係ができ、経済が回っていくシステム。
そこで完結する経済であるということ。

自分自身も広告会社を経営しており、消費のシステムに加担してはいますが、3年前一般社団法人を立ち上げ、社会課題を解決する立場と、両方に身を置くようになりました。

なぜDAOにしたいのか?

「里山復活で目指す、持続可能な社会と残すべき美しい日本の原風景」を謳っていますが、なぜそれをDAOでやろうとするのか…?
同時に叶えたいのが、
・人材の受け皿となること
・経済が回ること
そして地方自治体には課題として
・人材不足
・資金不足
があります。
これらを丸っと自動化できるシステムがDAOなのではないか?というイメージです。

想いを共有できる仲間としてプロ人材が集まり、よりそのプロジェクトに対してオーナーシップを持てる。
応援する企業の株を持つようなイメージで回るのではないか、と考えています。

実証実験としてコミュニティサロンを開始

DAO創設を念頭に置いてはいるものの、
まずは同じ志、同じ課題感をもった者たちが課題解決に取組むことの出来るコミュニティをつくり、それをうまく運用していくことが出来るか、
実証実験を開始しました。

それが地方自治体向けのコミュニティサロン「ROOTS」(ルーツ)です。
これに関しては我々がつくった一般社団法人つむぐ、つづる。が開設元となっています。

地方自治体サロン「ROOTS」開設の背景:
各々が生まれた場所、育った地域は、それぞれに課題を抱えています。
課題解決には、地域のリソースで解決するのがベストですが、
人口流出、少子高齢化、生産人口減少が進む昨今、解決できる人材やコミュニティー、事業者、後継者が不足しています。
そこで、地方自治体は、地域外に解決のリソースを求めると同時に、関係人口創出、企業誘致、スタートアップ支援、移住定住、ワーケーションなどの様々な施策を展開しています。
私たちは、地元から離れた場所で働いてはいるものの、地元に熱い想いをもった方々であれば、 地域のリソースとして課題解決の一翼を担えるのではないかと考え、また、自治体担当者と一緒に、みんなで進めていくサロン型にすることで、ミスマッチを防ぎ、透明性の高いコミュニティの形成を目指しています。

つむつづのプレスリリースより

まずは名古屋市との協創から

名古屋市の東京事務所メンバーと共に、定例会議で課題のヒアリングを行い、具体化させたり解決のロードマップをつくり始めたりと、プロジェクトマネジメントを行っています。

名古屋市が課題と認識していることの一つが、
一定数の女性が名古屋を出てしまって戻らない状況のことです。
結婚適齢期の女性が少ないのに対して、男性は全国から入ってくる。
それに対してなんの施策もないままに今に至る、という状態。
ご存知TOYOTAのお膝元なので製造業が盛んな名古屋は、三次産業が少なく女性のつきやすい職が少ないことや自己実現できる環境がない、選択肢が少ないなどなどの問題があります。
我々はこの課題に対して行動を起こしやすい土壌をつくるべく、動き出したところです。
定例頻度も少ないため、discordなどで活発化させ、メンバーを増やし、
DAOとして動かすことを狙っています。

DAOとして自走させる前の高い壁

記事でも書いているようにプレゼンの度に指摘され続けていることではありますが、
どこで儲けるのか?がクリアされていないことです。

自治体がお金を出すのは大変なことです。
プロポーザルが必要、助成金が出ると決まってもかなり先のことになったり、出た後も報告義務が厳しかったりと、プロジェクトそのもの以外の負荷がかなり重くのしかかります。

また、自治体と組むとしても年度単位の予算のプロジェクト単体で終わりがちなので、
より広く継続的に続けるならば、企業と組むというやり方がありかもしれません。
企業版ふるさと納税の制度を活用し、企業にも社会貢献の一端を担ってもらう動きも出てきましたが、
僕らなら人を送り出すことも出来るし、この制度を活用するのは良さそうに思えます。

行動あるのみ

早いところプロジェクトをDAO化して、成功事例としたいものです。
DAOをつくるための勉強会についてはこれまでの記事でも紹介していますが、
どんなDAOがよいでしょうか。
日々考えています。

活動しながらWeb3関連人材とのコミュニケーションもかなり生まれてきたので、
コラボルトWeb3事業部を立ち上げることにしました…!!!

詳細は後日リリースを出しますのでお楽しみに!



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