ワークスタイルのプロが語る!組織づくりにおける空間×風土の活かし方
#コラボベースNAGOYA イベントレポート!🚩
今回はコクヨマーケティングさんとコラボスタイルのコラボイベントでした!
今回のコラボに至った理由
オフィスづくりやオフィス家具、文房具などを取り扱うコクヨ、ワークフローやオフィスづくりをするコラボスタイル。
私が1番親和性を感じたのはパーパスと理念を見ると、世の中に提供したい価値や目指す先がとても近いという点でした。日々ワークスタイルに関するチャレンジをし続ける2社がコラボをすることにより、1粒で2度美味しい体験を皆さんに提供できるのではないかと!
トークセッション
中日ビルに移転して約半年が経つコクヨさん。移転を機に「おはカフェ」という取り組みが始まったそうです。朝の時間にコーヒーとパンを用意し、一緒にモーニングをしながら部署の垣根を越えて交流する時間とのこと。
「移転前のオフィスではそういう取り組みは起こらなかったのですか?」
「無かったですね。」
「そういった取り組みが無かったのは、オフィスの空間がそうさせていたのか、それとも移転を機にメンバーの心持ちや思いに変化があったから?」
「後者ですね。」
このお題を用意したのは、空間の作られ方が人に影響を与えると考えていたからでした。が、空間が持つ影響力はもっと広いところにあって、今回の事例の場合、移転という動きがあったことにより、空間の作られ方はもちろん変化しつつも、多くのメンバーの皆さんの心に変化があり、部署を越えた繋がりを持つ必要性を感じてこういった取り組みが生まれたのではないかと感じています。
2013年に東京で創業したコラボスタイル。創業当初より多拠点でのオンラインワークを行っていたため、自分の力を発揮できる環境を自分で選ぶという考え方は当時からあり、メンバー数も少なかったことから風土は自然と存在し、各個人が認識している状況があったとのこと。
ですが2020年頃より第二創業期を迎え、メンバー数の増加に伴い企業理念・行動指針の言語化をし、組織の状況にあった風土づくりに取り組んできました。また制度については何でもルールを作るということではなく、これも組織の変化に合わせて判断が難しくなるものはルール化を、但しルールがあることで仕事のスピードが遅くなるならば、各個人の裁量を残して進めていくこともあるとのこと。
またオフィスを新しく作った際には、必ず「どういう場所として使ってほしいか」のメッセージが会社から社内に伝えられ、各個人がその場所の目的を認識した上で活用されていくという風土もあります。
会場からはこんなご質問もいただきました!
Q.場所・制度・風土づくりに力を入れた事によって、何かしらの成果や結果が出たと感じたエピソードがあれば教えてください。
コクヨさんが2016年~2019年にかけて、JPタワー名古屋のオフィスにおいて行った調査によると、なんと有給取得率の向上や残業時間の減少が起こったとのこと。
え!え!え!これすごくないですか!?!?
オフィスづくりの奥深さを感じる…
これは約3年間をかけて、コクヨさんが日々試行錯誤を行った結果掴んだ成果であり、「これをやったからこうなった」というシンプルな話ではないんですよね。ただこれは1つの基準にはなり得るかもしれません。オフィスは作って終わりではないからこそ、コクヨさんのように数年間をかけて実験を続け、その効果をはかっていくことも重要です。
Q.コラボベースNAGOYAがコラボスタイルさんの社員の変化に影響は与えましたか? 例えば異業種交流イベントに参加する社員さんが増えたとか?
ありました!
日常の出社率は2~3割、北海道から福岡までメンバーが点在しています。そんな中集まる場所ができたことにより、目的に合わせて月1回程度の出社をするメンバーが増えました。
業務はオンラインで完結できても、重要なミーティングを顔を合わせて行ったり、一緒に働く仲間と相互理解を深めるには対面コミュニケーションも必要だと感じたメンバーが多くいるのだと思います。また社外のイベントへの参加だけでなく、登壇にチャレンジするメンバーも増えてきています。コラボベースNAGOYAで日常的にイベント開催していることが、新たな出会いや学びに触れる後押しにもなっていたら嬉しいと考えています。
とはいえ2020年1月にオープンしてから、よーいどん!ですぐに変化があったわけではありません。まだまだコロナの影響が大きかった時期ということもありましたし、心の準備をしたり、勝手がわかると実際の動きに変化が出てくる。時差は発生するものですよね!
グループワーク
「空間×風土」の実践ワーク!
グループ内で叶えたい風土を決め、実際のコクヨさんのオフィスの図面を見ながら空間の観点でどんなテコ入れをするといいかを考え、発表いただきました。
これが予想以上の盛り上がり!とっても興味深かったです!
どんなアイディアが出たか、ご紹介。
◎心と体に優しく
・オフィス内にチョコザップのような運動ができるスペースをつくる
・窓側角に畳スペースを設置
→寝たり、多様性を加味しお祈りもできるスペースに
◎マグネットスペースでコミュニティを円滑に
・コワーキングエリアをセキュリティエリアの壁を無くし、2フロアに
・フロアは吹き抜け階段で繋ぎ、階段にライブラリーを
◎自分ごとを応援し合える風土
「自分がやっていることをメンバーに共有しやすくできる空間づくり」
・スパーリングブースを中心に
→1on1などを行い、あえて話している内容が周りにも聞こえるように
・かまってちゃんブース
→挑戦したいことの発信など、聞いてほしいことがある人が座る席をつくる
なかなか空間づくりを考える機会は無いかもしれませんが、皆さんが自由な発想で面白いアイディアを生み出してくださり、とっても興味深い時間でした!
イベントにご参加いただいた皆さんには、こんなお土産をお持ち帰りいただけたようです。
恐れずに対話する
自分ごと化
コミュニティのデザイン
自社オフィス再設計の計画
新しいオフィスのアイデア
コラボベースNAGOYAでのイベント情報は、随時LINE公式アカウントにてお知らせしております。よろしければご登録ください!
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!
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