「大変だよね。」ただその言葉でよかった。
「大変だよね。」ただその言葉でよかった。
その言葉をあの時の私に掛けてくれていたのなら
私はもっと違う子育てをしていたのかもしれない。
今日の夕食時
パートナーが昼食でラーメン屋に行った時の出来事を話してくれた。
混雑する店内。
彼は大きいテーブル型のカウンター席に座っていた。
そこに3人の子どもを連れた母親が入って来る。
彼が席をずれ、母親、子ども3人、彼という並びになって
ラーメンを食べることになったそうな。
席をずれた彼に対して
丁寧にお礼を言う長男。
子どもの食事に気をめぐらす母親。
入口で食券を買うスタイルのお店らしく
追加注文も食券を買わないといけないらしい。
替え玉や餃子の追加注文の為、席を離れ、ばたつく母親。
彼は家族でもないし、別にそれを見てただけらしいが
なんかね…と言って言葉が止まる。
すかさず
「それで?なんか思ったと?」と聞く。
何となく話さなければよかったという顔をしたように思えた。
でも、言わないといけないような感じになって、彼から出た言葉は
「3人の子どもを連れて、ラーメン屋さんに来て、
なんか…大変そうやねって思って。」と。
きっと、何もなければ彼のことを優しい人だと思うだろう。
でも、私が思考よりも前に、すぐに口に出していた言葉は
「私に思ったこともないことを、他人には思うんだね。」っと
いうどぎつい言葉だった。
言った瞬間、なんてちっさいんだ自分って思った。
そして、私はまだこの人のことを許せてないんだってはっきり感じた。
あの時の、大変さと、さみしさとむなしさと
もう何とも言えないその気持ちを
まだ、癒せてないんだなと思った。
急に泣きそうになった。
彼の顔を見ることが出来なかった。
過去はやり直せない。
うん。分かっている。
そのことに執着しているわけではない。
これからを見て進んでいるのだけれど、
まだ、受け入れるとか、認めるじゃなくて
蓋をして、なかったことにしようとしている
私がいるんだなと感じる瞬間だった。
許すこと。なかなか出来ないもんですね。
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