見出し画像

留学の成果を最大化するための学生ネットワーク ートビタテハウス6年の軌跡から学ぶーのご報告

先日、国際教育研究コンソーシアム (RECSIE) が主催する国際的な研究大会であるSIIEJ2021に東洋大学 国際学部教授 芦沢教授からお声がけいただき、

トビタテハウスの立ち上げに携わった中川 瑛さん。現在トビタテハウスでプロジェクトディレクターを勤めている 中山健太さん。トビタテハウスに以前住んでおり、卒業後記者として働く馬本寛子さんの3名による「留学の成果を最大化するための学生ネットワーク ートビタテハウス6年の軌跡から学ぶー」の基調講演が実施されました。
 
講演ではまず、トビタテハウスの立ち上げの経緯を中川さんからお話ししいただき、その後現トビタテハウスメンバーである中山さんからトビタテハウスの事業展開について紹介いただきました。

現在は都内で5棟、金沢・京都でも展開をし、またトビタテハウス内で定期的な勉強会を開催しコミュニティを拡充しているとのことです。

スクリーンショット 2021-07-17 15.44.54

トビタテハウスについてプレゼンテーションをするプロジェクトディレクターの中山

 
当時住んでいた馬本さんからは、

「大学での経験とは違い、東京都内に住んで
スタートアップでのインターンシップを行うきっかけや常にあなたは何をできる人なのか?自分が何をしたいのか?を問われた。」

と入居当初を振り返り話をされていたのが印象的でした。
 


また他のシェアハウス・大学寮と違い、トビタテハウスならでは特徴として、

①他者に自己紹介をし、自身に関する深い問いを投げかけられる認知負荷が高い場所なので、常に自分自身のキャリアについて考えるきっかけがあり、結果転職する人が多くなる
 
②ダイバーシティに富んでいるので多様性があるが、全員が個を確立しているため他人を尊重し合う文化がある
 
③コミュニティを重視しているためトビタテハウスメンバーによる自主的な勉強会やトビタテハウスを退去した後も卒業生として関われるアルムナイコミュニティがあり、継続的に繋がれる。

という特徴が挙げられました。
 
東洋大学 芦沢先生から投げかけられた、
「トビタテハウスの持つ機能は本来、大学が持つべきものではないのか?
特に国際寮の運営について、自分たちが知っておかなければならないと感じている。
トビタテハウスから提言があれば。」という問いに対して
 
①ソーシャルキャピタルがあって繋げられる人。
留学から帰ってきた後、持った熱量を行動に
移す学生を応援できる仕組みがあるといい。
特に大学はソーシャルキャピタルがあるのでそのような存在になれる。
 
②大学生、特に地方の大学生は社会と断絶されているため、ビジネスに興味があってもその先の行動に繋げられない。
留学に行ったOB・OGと学生を繋げられると熱量を具現化できるのではないか。
 
③キャリアセンターとは別に心理的安全性が高く
留学に行った先輩と繋げられる場、雑談ができる場があるといい。特に尖った人、異常な人のキャリアを知れる機会。
 
といった提言がなされました。
 

スクリーンショット 2021-07-17 15.37.47

右上から中川さん、芦沢先生、中山さん、馬本さん


最後に参加者に対して、
中川さんからは

「その人の人生が楽しそうかどうか?
もう一個はその人に話にいけば、どれだけ道を持っているか、ハブとなるような人を見つけられるといい。」


馬本さんからは

「学生と社会人との繋がりはまだまだ少ないと思う。身の回りの五人の中に社会人や憧れになるような先輩がいるといいと思う」

中山さんからは

「大学が卒業しても終わりのコミュニティになっている。
大学でもOB・OG会があると思うが社会人とつながるアルムナイコミュニティ、プラットフォームや大学でも心理的安全性を確保した相談できる場があるといい」

 
といったメッセージが送られました。

トビタテハウスでは今までのコミュニティ運営の知見を生かし今後、大学・企業・行政との産官学連携に力を入れていきます。

ご興味のある方は是非フォームよりお問い合わせください

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?