セールシーズン、その見極めが難しい
好きなアパレルショップからセールのお知らせメールが届いた。そうか、世の中はセールの時期かあ。さらに、今月はわたしの誕生月だから「お誕生日クーポン」もよく届く。
今年に入ってからのわたしはあまり洋服を買わない生活をしている。じっくり吟味したうえで選んだ洋服と、長く付き合いたいと思うようになったからだ。
しかし、誘惑に満ちたお知らせをあまりにもしょっちゅういただくものだから気になってしまい、ついセールの案内を熟読してしまった。
そして見ちゃったのである、「50%オフ」のスカートを。
ああ、わたしが少し前に定価で買ったものじゃないか……!
1万6500円が8250円に。なんということ。見なければよかったと悔やむ瞬間だ。
差額の8250円って、けっこういろいろなことができる金額だ。アフタヌーンティーにだって、マッサージにだって行けてしまう。本も何冊買えることか。
ほかにも「あら、かわいい」と狙っていた洋服がお値打ち価格へと変更されていた。7000円台まで値下がりしているのなら買おうかなあ、なんて思う。
でも、今のわたしはここでぐっとこらえる。セール価格でなければ買わないものは、それほど欲しくないものなんじゃないかと自分に問いかけてみる。
もちろん、お値段の安さが決め手で購入したものであっても、相性や使い勝手がよくて長く使えることもある。「えっ、案外つかえる!」、そんなふうに思ったことは今まで何度もある。
ただ、その回数はそれほど多くなかった。やはり熟考を重ねて選びとったもののほうが長きにわたって、たくさん活躍してくれる。
……と言いつつ、「くぅー、半額かあー、くうぅー」とせつなくなったわたしがいる。買おうとするアイテムがあとになってセールにかかるか、かからないかを予測するのは難しいから、しょうがないのだけれど。
その「見極め力」が欲しいなあ、と思うセールシーズンである。