230年前の磨崖仏-鮭立磨崖仏
大沼郡金山町の岩肌に彫り付けた仏群「鮭立磨崖仏【さけだちまがいぶつ】」。
子供が遊びで彫ったような稚拙な磨崖仏だが、実は天明の飢饉による悲惨な状況を嘆いた修験者が五穀豊穣と病苦の退散を祈って彫り始めたもので、丁寧に彩色されていたようだが経年劣化で現在はほとんど色が残っていない。
修験者は「法印宥尊」と「法印賢誉」の2人。名前まで分かっているのにどのような人物だったのかは全く不明。
寺の境内にある訳でもない、山の岩肌に彫られた凡そ230年ほど前の磨崖仏が残っている事に驚く。
もし街なかに有ったならイタズラをされ、見るも無惨な状態になっていたに違いない。
鮭立磨崖仏 / 大沼郡金山町(2021)
https://aizudaytrip.blogspot.com/2021/06/sakedachimagaibutsu21.html?m=1
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