ハイブリッドお試し中

今週の金曜日から新学期が開始されます。入国できない留学生や、入国したものの2週間待機の留学生、そして特別配慮が必要な学生などで、なし崩しハイブリッド授業が始まるところが多いんじゃないでしょうか。

去年、名古屋大学のシンポジウムに参加した時に、京都大学の田口真奈先生がハイブリッド授業について、「理由がない限りやらないほうがいい」みたいなことをおっしゃっていたのですが、対面を主にするとした途端に、なし崩しにやらねばならない理由ができてしまうわけですね。

というわけで、私の勤務先では、とりあえず各教室に

PC+WEBカメラ+集音マイクをラックに設置

っていうのが決まって、今週設置されるみたい。

ですので、3月中に一度、デモ機を借りて教室環境のテストを専任教員全員集まってやってみて、そこでの意見を元に非常勤の先生へもデモをしました。

デモをやる大きな理由の1つは、オンラインの学生の状況を体験してみるというのがありました。なので、2つの教室を借りて、全体の説明の後に別室に移動してもらったり、もしくはオンラインで参加してもらい、ハイブリッドでの学生体験をしてみる。

やってみてわかったことは、例えば黒板やホワイトボード、プロジェクターの前に先生が立ってそれを遠景で写すと、字は見えにくい上に、疎外感も出てくるってことでしょうか。臨場感よりも、疎外感が高くなると感じました。特に1年間オンラインの画面共有ではっきりと資料をみること、そして先生の顔も見えていたことに慣れた学生にとって、あの見えにくさはかなりきついと思います。

なので、私たちがオススメしたのは、先生が説明する時は去年使ったPPT資料を使ってプロジェクター投影しながらオンラインの学生には画面共有。そして、先生はPCの前に座ってカメラに向かって説明する。こうすると、オンラインの学生は自分に向かって話しているように思えるし、対面の学生に視線を向けることができるので、双方ストレスが軽減されると思います。また、先生にとっても、あっちこっち気にせずに落ち着いて話せるんじゃないでしょうか。

ハイブリッド授業で、オンライン上の学生の一番のストレスになるのは、先生の音声が聞こえにくいこと先生が集音マイクの前を行ったり来たりして話すと声がウエーブになってしまって、かなり聞いている学生は辛いです。なので、うろうろ動きながら説明したいこともあると思いますが、自分が話す時は、必ず集音マイクの前に立って話す習慣をつける。こういうのも、先生方のデモで体感してもらうとわかりやすいかと思います。

もし、どうしてもうろうろしたい場合は、ワイヤレスの自分用マイクを用意して、マイクの切り替えをするしかないんじゃないかなあ。要は、そこまでするかどうかということですね。

ちなみに、教室の学生の声がどのクラ集音マイクで拾えるかというのも、はっきり喋るAさん、ボソボソ喋るBさん、みたいな感じでやってみました(笑)。教室の後ろに座りがちなボソボソ喋るBさんの声は、やっぱりあんまり聞こえないので(しかも、学生のマイク使用は禁止)、発表者を指定したら集音マイクの前に来てもらって発表してもらう?とか、色々考えました。

あと、語学の授業で一番難しいのは、やっぱりCDなどの音声の共有だなあ・・・。この間やったら、集音マイクを繋げちゃうとzoomの画面共有で音声共有がうまくできなくて、これは要運用テスト継続です。設定の方法なのか、なんなのか。これができればそんなに問題はないと思うだけど・・・。どなたかご存知の方教えてください。
集音マイクを接続しているPC以外のPCを準備して、そちらを共同ホストにし、そちらから画面共有で音声共有、対面の教室にも流すというのが一番簡単そうとは思っています。

金曜日の授業がなし崩しハイブリッドなので、またやってみたら報告しますね〜。

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