remoを試す会をやりました
この前のnoteに書きましたが、教育関係者がzoomを使いたいのは、ブレイクアウトセッションの機能があって、グループワークをすることができるから。そうしたら、こういう記事が目に入りました。
remoには無料版はなく、zoomより月額使用料も高いので、14日間トライアルでお試し会を。今回は、私の周りでこういうのに興味がありそうで、トラブルがあった場合も、自分で対処できる人に声をかけました。なにせ、remoはまだ日本語版もないし、ホストの私が全然仕組みをわかっていないので(笑)。
日本語教育関係者多めで、人材関係など、近接他分野の方も参加して、20名でわいわいお試ししました。そこでの所感や、出てきたコメントを書いておきます。
お試ししただけなので、情報は間違っている可能性もありますが、興味のある方へ。
・時間設定が厳密?私がわかってない?
時間前に入って待っていたのですが、時間にならないとオープンしないようで、扉の前で待たされる人多数。
FBのイベントページには、「どこから入るの???」といい書き込みがいくつか。ちなみに、ホストとしてゲストを招待するのも、「このURLでいいのかなあ?」とちょっと悩みました。
もしかしたら、時間前オープンできるのかもしれないけど、昨日はそこまで探せませんでした。
・使い方が感覚的に「わからない」
これ、全員の感想。
私自身、パソコンやインターネット上のサービス、ソフトなど、かなり感覚的にわかる方で、それが自分の専門であるICT利用教育に役に立っているのですが、remoはまあ、わからない(笑)。おかげで、みなさん、入ったところで大混乱し、カオス(笑)。昨日はremoの体験会だったので、そのカオスも楽しかったのですが・・・。
唯一わかりやすいのが、他の部屋への移動。これは行きたいところにダブルクリックすれば、すぐに動くことができます。
昨日は、普段英語で生活している方も参加してくださってたんですが、チャットも全体なのか部屋なのか、みなさん認識せずに送って、「これ誰に送ってるのー?どこの話〜?」でこれまたしばし、混乱。
・全員を一堂に集めることができない。
これが、一番大きな問題かなと思います。特に授業の場合、最初にきちんと手順や決まりを各部屋に分かれたいのですが、ホストですら、remoに入った途端、1つの部屋に配置されます。
・アナウンスで全員にメッセージは送れる
これは、zoomのブレイクアウトにもついてますが、remoのアナウンスの方が大きくて真ん中に出るので、参加者には見やすいかも。
・present機能は、中継のようにプレゼンテーションできる
ホストにしか付いていないアイコン「present」、これの使い方が最初わからなかったんですが、全体に対してプレゼンテーションできる機能のようです。なので、ホストがpresentをあけ、プレゼンテーションする人を指定すると、その人もpresent部屋に召喚され、全ての部屋の人がそのプレゼンテーションを聞くことができます。
ちなみに、昨日は20人くらいだったので、試しに全員をpresent部屋に呼んでみました。そしたら全員で集まることはできましたが、全員一度に呼べないので、人数が多いと大変(そもそも、そんな機能じゃない)。
presentで誰かがプレゼンテーションすると、部屋の中の人と話せなくなります。チャットや投票などがあるので、聞いている人が質問したり、発表者が意見を聞いたりすることは可能。
→聞いたところによると、参加者から登壇もできるようです。
・小部屋の中で資料共有できる
自分がいる小部屋の中で、資料共有ができます。ホワイトボードもあり。この見え方も癖があって、参加者の顔が映される画面と同じ大きさで資料が共有されるというもの。一瞬、気がつかないことも。でも、もちろん、画面を大きくすることができます。
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という感じで、1時間半くらいわいわいやっていたのですが、実際に使うには?という話になった時には以下を考えないとダメかも。
・全体での確認をどうするか
ホストですらいきなり部屋に配置されるので、全体にこの会の趣旨を説明したり、段取りを確認したりするのに、remo以外の何かを使わないとならない気がします。これ、現在全ての授業がオンラインになっているので、一手間かかっちゃう。例えば、通常の対面授業があって、他の国の先生と協力してお互いの学生が交流するのにremoを使うような場合は、それぞれのリアルクラスで先生が学生に注意事項などを言って、「じゃあ、remoに入って他の国の人と話してみよう!」で問題ない。でも、今は全てがオンラインなので、全体説明はどうやって?文書?別のオンラインシステム?
でも、これは、例えば待合室とかレセプションとか、そのうち機能はつきそうな気がします。だって、不便だもの。
・席の移動はできるけど、流動的かつ活発な動きになるとは限らない
席の移動ができるのはいいんですが、場が硬直する可能性もありますね。昨日も、結局話し始めちゃうとなかなか移動せず、「あっちに行きたいな・・・」と思っても、もう部屋が満杯なので入れない現象が起こりました。
確実に流れて欲しい時は、ホストが個人や全体に指示を出さないとダメかも。
・小部屋での情報共有は、自分に紐付けされてない
つまり、部屋を移動すると、それまでのチャットとかが読めなくなる。なので、話し合いのアウトプットをどうするかをホストは考えておかないとならない。
・ホストが神っぽい、もしくは怪しい自己啓発イベントの主催者みたい
これ、昨日ホストをしていて、自分が一番気になったところです。サムネを見てもらえればわかるんですけど、上から俯瞰しているイメージなんですよね。それで、人の動きを見て、個別にメッセージを送ったり、presentでは、誰か1人をピックアップして呼び出すことができる。
これがちょっと、上から見ている感じで、私はあんまり好きじゃなかったなー。個人の感覚かもですが。
・オンラインでも壁の花は咲きそう
ホストが神っぽいって言っても、参加者をホストが別のテーブルに動かすことができないので、参加者が主体的に会話し動かないとならないんじゃないかという意見がありました。
場の硬直もそうなんですけど、盛り上がったテーブルにしろ、盛り上がらないテーブルにしろ、ホストが入っていけないケースもあるので(人数的に)、その場でどう振る舞うのは、参加者の主体性によります。
なので、オンラインであっても、壁の花になってしまう人が出てきそうですね。
じゃあ、どんな使い方がいいの?ということでは、おふざけも真面目もあり、例えば、合コン(笑)。これは、ホストが俯瞰的に参加者の動きを見て、人が少ないテーブルに個別に移動するように呼びかけるのもアリだし、仲良くなったら、ビップ席に行くとか(笑)。
あとは、真面目なところだと就活の合同説明会。各テーブルに企業の担当者がいて、説明のスケジュールを事前に作って配布、面白かったら最後まで聞けばいいし、途中抜けも可。また、ソファ席に就職キャリアアドバイザー待機しておくなどもできそう。
問題は、1テーブルにつける人の人数ですかね。もう少し多くないとコスパ悪いかも。
とまあ、カオスはなかなか楽しかったけど、これを使って何かするには、感覚的に使えないので、機能の熟知と運営の段取りプランが重要だと思いました。