年末おすすめ漫画『恐竜はじめました』
風邪っぴきで、金曜日の夜から日曜日までの全ての約束や予定をキャンセル。かと言って、ずっと寝込むほどではないので、昨日発売になった本を勧める。
『恐竜はじめました』は、いわゆるSNSマンガ。作者のクラナガさんのインスタを見つけて、フォローしてずっと追いかけているんだけど、人気が出て書籍化してからは、新刊発売を心待ちにしている。
主人公が暮らすその名も白亜町に、ある日、小さな恐竜ベビたちが出現。人々と(時には他の生き物も一緒に)穏やかに暮らし始める。
この漫画は、SNSだけだと、単に恐竜のかわいさを堪能するところに留まる。それはそれでいいけれど、書籍にのみ書き下ろされているストーリーが秀逸で、毎回泣かされている。
恐竜絶滅の日の親恐竜たちの行動
残された子恐竜達
突如白亜町に現れた子恐竜の謎
人々との関係性
過去から現在まで繋がる縁
震災がある意味日常的である国に住んでいると、
たとえ子供がいなくても、親恐竜達の子供を思う気持ちが理解でき、
そして、帰ってこない親を待つ子恐竜達の姿が切なくて、
泣けるどころか、もはや号泣レベル。
恐竜絶滅の事実は変えられない。
けれど、この優しい世界線では、
離れ離れになったものが、巡り合うことができる。
3巻の蜘蛛ちゃんの逸話にも泣かされました。
長生きしてね、蜘蛛ちゃん。
そして、いつまでもバブちゃんのそばにいてあげてね。