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AI時代における、ディープテックへの期待と日本の勝ち筋

研究開発エコシステムをアップデートしよう

ITスタートアップの苦境とディープテックへの期待

ここ数年、政府による後押しもあり、スタートアップは大きなトレンドになっております。一方、良いことばかりではなく、投資額そのものは伸びていますが、ファンドの設立額は激減し、半額以下に落ち込んでいるという情報もあります。IT系、特にSaaS領域は相対的に難しい状況と聞くことも多いです。厳しいファンド成績が予想される中で、民間資金の流入は減少傾向にありますが、国の後押しのもと、政府や地方自治体の支援の存在感が増しています。

そんな中で投資領域として注目を集めているのが、AIとディープテックです。特にディープテックは、日本がまだグローバルで勝負できる可能性を持つ領域であり、スタートアップ支援の重点領域が地方とディープテックにシフトしていくことが予想されます。研究開発エコシステムの活性化を願っている私としては、これからの展開がとても楽しみです。 

AIの発展と人間の価値

AIの進化スピードは想像を超えて加速しています。2〜3年後には社会の在り方そのものが大きく変わる可能性が高く、AIを活用しない選択肢はほぼないといっても過言ではありません。

では、その時に何が人間の価値になるのでしょうか?

一つの答えは「リアルな体験」です。AIができることが増えれば増えるほど、逆にAIではカバーしきれない領域の価値が際立ちます。これは、技術が進化する中で常に起きてきた現象です。AIを活用しながら、人間だからこそ提供できる価値を見極めていくことが重要です。

日本がまだ勝てるものづくり

ディープテックの分野で日本がまだ勝負できるのは、これまでの蓄積が活き、キャッチアップに時間もかかる「ものづくり」です。しかし、それでも楽観視はできません。すでに多くの分野で他国に追い抜かれており、抜かれていない分野においてもその足音は確実に近づいています。

例えば、電池技術の一部はすでに中国に抜かれています。私自身、仕事を通じて外資企業に関わることがありますが、意思決定のスピードの差が顕著です。日本が年度で意思決定して動いている中で、彼らは四半期で同じ意思決定をしてきます。日本がこのまま変わらなければ、全面的に抜かれるのは時間の問題だと感じています。

研究開発エコシステムのアップデート

日本のGDPが急激に伸びることは考えにくいですし、研究開発予算が急増する可能性も低いです。それならば、限られた資金を最大限活かし、勝利の数と質を向上させる戦略が求められます。

そのために、私たちはコラボメーカーを通して「既存の研究開発リソースを活かしたアジャイルな研究開発」という新しい研究開発の形を社会に実装しようとしています。

すでに立ち上がっているものを活かすことで、①スピードの向上 ②コストの削減 ③プロジェクト成功率の向上を実現することができます。

①スピード面では、新たな研究環境の立上げ・撤退は共に通常半年はかかりますが、条件すり合わせと契約手続きのみで1,2ヶ月で済みます。

②コスト面では、通常、立上げ・撤退ともに工事や移設の数百万円〜に加えて賃料と設備購入費がかかりますが、新規立ち上げと撤退の手間とコストはほぼなく、設備購入もほぼ不要で、サービス利用料のみで済みます。

③成功率の面では、目的ベースでやるべき実験を都度環境を切り替えながら進めることにより、最短で知見を積み上げ、知見が溜まった状態で大きな投資に踏み切れるため、成功率も上がります。

結果として、研究開発資金の投資対効果が向上し、さらなる資金も呼び込むことができます。

ディープテックへの投資を「消費」ではなく「投資」に

前述の通り、これから先端技術とその社会実装には更に投資が集中していくことが予想されます。その時、その資金をいかに「消費」ではなく「投資」にしていけるか、という事が日本の今後を左右します。
ディープテックに資金を投じることが、単なる消費で終わらないようにすることが重要です。投資としてのリターンが期待できる形で資金が回ることで、長期的に価値が生まれます。

しかし、今はまだその実現には変革が必要です。

「このままでいい」と思っていますか?

今の状況に違和感を感じてはいませんか?

違和感を感じるとしても、これまで通り物を売っていきたいし、変化を起こしに行こうとすると大きな抵抗に合うし、動くのは容易ではないでしょう。
しかし、指を咥えて見ていては、グローバルな競争の中でジワジワと負けていき、予算も市場もシュリンクしていき、衰退していきます。勇気を持って先んじて変化を起こし、他国にも負けない新しいバランスの中で価値を出していかなければなりません。

変化を起こすことは決して楽ではありません。しかし、研究開発エコシステムをアップデートするための挑戦は、人生を賭ける価値があると私は思っています。自由度とスピード感を持って挑戦していくことは、苦しくもとても楽しい営みです。
そして、大きな変化を生み出せた時の達成感は何事にも変え難いものです。

研究界隈での新たな挑戦

ここまでの話を聞いて、何か感じるものがありましたか?

私たちは、研究開発の新しい形を共につくる仲間を求めています。
現在は、中古売買プラットフォームの立上げも始めており、非常に面白いタイミングです。
まだごく初期のテスト段階ですが、これまでのネットワークを活かして、すでに数千のラインナップを確保して数十件の依頼をいただいており、順調に立ち上がり始めています。

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しかし、人員とノウハウがまだまだ足りておりません。つまり、新しい事業を軌道に乗せる営業・事業開発の人材を必要としています。
現在、以下のポジションで仲間を募集しています!

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もし今の研究開発エコシステムや、社会のあり方にモヤモヤを感じているなら、その違和感を行動に変えてみませんか?

私たちと一緒に、新しい研究開発エコシステムを創り上げましょう!
また引き続きラボシェアリングや新規事業開発でご相談事項もお待ちしています。是非お気軽にお問い合わせください。    

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