柿木村の山茶。コーラ小林の日本を、飲む。
山茶。
聞いたことがあるだろうか?
山茶とは日本の山野に自生する野生のお茶のこと。
かれこれ10年ほど前であろうか?いつかの機内誌で見た山茶の記事。その時から頭の奥底には山茶に対する興味が存在していた。
そして10年後、私がコーラ作りを始め、そして「日本を飲む。」の企画を始め、その記憶と興味が再び湧き上がってきた。
今年の5月、知り合いの東京・三筋にあるお茶屋さん「norm tea house」の長谷川さんに山茶のことを聞く。
そして、「SOTTO CHAKKA」という山茶を含むお茶のブランドを営む七咲さんをご紹介いただく。
https://www.chagocoro.jp/shop/11647.html
SOTTO CHAKKAの山茶は、島根県柿木村に自生するお茶の木から手摘みで収穫したお茶を釜で炒って作られ、樹齢は100年を超えるものもあるという。
「日本を飲む。」ではコーラ小林が実際にその素材が作られた場所まで足を運ぶことを信条としている。
山茶の収穫は5月であるが、一番茶を釜炒りし特別に保管していただいた上で、4ヶ月に及ぶ調整の上、先日(9月)、現地に向かった。
(山茶は一般的に栽培されるお茶と異なり、商用に出回ることが少なく、非常にプライベートな空間に存在している。そのため、現地に行くためには十分な配慮と準備が必要であった。なお、「SOTTO CHAKKA」でも本来商用ではないというところから、“おすそ分け”という精神を大事にしているそう)
前日までイベントで滞在していた京都から広島へ向かい、広島からバスで柿木村まで向かう。
柿木村にて七咲さんと合流し、さらに七咲さんのお父さんの案内で山茶の自生地へ向かった。
一見するとなんの変哲もない風景のようにも見える。
だが、そこは茶の自生地であった。
七咲さんのお父さんに山茶のことを教えてもらい、改めて紡がれてきた山茶の歴史や昔の人の気持ちに思いを巡らせる。
そして釜炒りしたお茶を受け取り、東京への帰路に着く。
※写真は5月の時の写真をお借りしました。
早速、総本店の工房へ戻り、山茶のコーラを作った。
できた山茶コーラは「ああ美味しい、この美味しさを限られた方にしか届けられないのが本当に申し訳ない」、と毎回のことながら思ってしまう出来だった。山茶ならではの野生味がコーラのスパイスと絶妙にマッチしている。
(毎回、申し訳ない、と思いながら作るのをなんとかしたいこの頃である)
P.S.
写真の多くは七咲さんの写真からお借りしました。
実は七咲さんはプロの写真家でもあり、自分で撮った写真と見比べてその差に驚愕しました。
帰りの飛行機の時間を間違えており、ぎりぎりになってしまい、空港で撮ろうと思っていた七咲さんと一緒に映った写真がありませんでした。次回への反省です。
七咲さんを繋いでいただいた長谷川さん、七咲さん、七咲さんのお父さん、有り難うございました。