『たまごっち・デジモン』

たまごっちは1996年
デジモンは1997年
どちらもバンダイから発売された携帯できる育成ゲームです
触ったことがある方ならわかると思うのですが、実にたくさんやることがあります
実際にペットを飼っていたとして、ペットにやらなくてはいけないことを凝縮している分やることはもっと多いかもしれない
こいつ1日に何回トイレするんだよ
無視したらすぐ病気なるし、こういう子に育ってほしいという理想とかけ離れた姿になるし
子供心に何かを育てるっていうのはこんなにも難しいのかと教えてくれたゲームでした

私のデジモンは、トイレを放置してしまい毎回ヌメモンっていう、なんというかナメクジっぽいやつになるんですよね
それはそれで可愛いんですけど、本当はグレイモンっていう恐竜っぽいやつに育てたかったんですよ
で、そのグレイモンに育てるのがとても上手だったのがK君だったわけなんですけど
もう言ってしまうと本当に悔しかった
どう育ててもヌメモンになる私と、平然とグレイモンにするK君
一切自慢とかせずに、ただただ愛情を注いでいるK君と、狙ってヌメモンにしてますみたいな顔して平静を装っている私
私のヌメモンを可愛い可愛いと褒めるK君と、あぁグレイモンね、グレイモンもいいよねとか言う私
正直くるものがあった
ただ、ある日そういった気持ちごと学校の先生がデジモンを没収していきました
毎回大切に育てていたデジモンが手を離れ、K君は泣いてましたね
夏休み前に先生から返されたデジモンは電池が切れていて、最後に育てていたヌメモンは、お墓もお別れもなくゲーム機の中から居なくなっていました

そんなグレイモン育成に関して天才的なKさんと今パスタを食べているんだけど
もう指が女の子なの
フォークをくるくる回す指が綺麗だし、爪も綺麗だ
昔からオシャレだったもんなぁとか思いながら、自分がフォークでパスタを巻く指と、Kさんの指を交互に見比べたりして、記憶の中のK君と、目の前にいるKさんが同一人物なのかと改めて考えてしまった
昔の同級生がもし今近くにいたとして、果たして彼女のことをK君だってわかるだろうか、だって髪も服も顔も違うんだ
全て女の子で、言ってしまうと全て私のタイプだった
美味しいと笑う表情も
セットのデザートを大事に食べる姿も

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