過信
差別はやめましょう。
他人の気持ちに配慮しましょう。
いじめはやめましょう。
LOVE&PEACE。
みたいなことは、たしかにそうだとみんな納得する話だろうと思いますし、みんな、自分は結構できてる!と思ってるんじゃないかという気がします。
僕もそう思ってる節があります。
でも、結構できてる!というときに想定している他者や世界は、案外、狭かったりします。
人は、基本的に、仲間に対しては、差別せず、配慮し、いじめのような真似もせず、LOVE&PEACEの精神で接するように心がけています。
問題は、外部に対してどうか、ということなんだと思います。
結構できてる!と思っている人も、外部に対しては、無自覚に、あるいは、軽率に、差別し、気持ちを慮らず、攻撃的になり、嘲り、いじめのような真似に及んでいることが、少なくない気がします。
もちろん、僕を含めて。
結構できてる!と過信している人の姿は、痛々しいです。
そのような人が発する美しい言葉は、自信に満ちているほど、痛々しいです。
そして何より、自分がそのような状態に陥っていることに気づいたときの絶望感は物凄いです。自分の醜さや愚かさを痛感して、自分が単なるゴミクズであることを自覚し、恥ずかしさで死んでしまいたくなります。
でも、人がそうなってしまうのは仕方のないことだという気もします。
誰彼別け隔てなく扱う度量を持っている人なんて、そういないです。
少なくとも、僕のように矮小な人間には、とても難しい。
だからこそ、大切なのは、自分を常に省みることだろうと思います。
決して過信せず、自分は全くできていないという前提に常に立つことだろうと思います。
そして、常に自分の発言や行動を疑うことだろうと思います。
自分も加害者であるかもしれないという危機意識。
それを忘れて、自信を持っているときが、実は、一番やばいと思います。