「用の美」を突き詰めた重厚でシンプルな薪割り鉈『クロヒモリ(黒火守)』 Makuake(マクアケ)でクラウドファンディング開催中!
2021年秋、キャンプ好きなメンバーが集って産声を上げたアウトドアブランド、Col to Col(コル・トゥ・コル)。
「長く飽きずに付き合っていけるものを作っていきたい」という理念のもと、最初の製品が、いよいよリリースされます。
薪割りに特化したフルタングの黒い鉈『クロヒモリ(黒火守)』 です。
Makuake(マクアケ)にてクラウドファンディング開催中!
キャンプでの薪割りに、刃物は欠かせません。が、ナイフ・斧・鉈と選択肢が豊富に出揃っている中、なぜ今、自分たちでイチから鉈を作ろうと思ったのか。
その思いを、開発者であるデザイナーの魚住が語ります。
開発ストーリー
【鉈が持つ「用の美」に惹かれる】
日本で独自に進化してきた道具である鉈は、数ある刃物の中でも、他に類を見ない独特の形状をしています。
枝打ち・薪割り・やぶ払い・下草刈り・狩猟など、用途に応じて様々なバリエーションがあり、それらはどれも、無駄を削ぎ落とし実用を極めた「用の美」と「玄人感」を醸し出しています。
質実剛健、無骨、硬派…そんな言葉がぴったり来る生活の道具です。
そんな、日本らしい生真面目さが可視化されたようなフォルムに、僕はどんどん惹かれていき、キャンプで薪割りをするなら鉈を使いたいと強く思うようになりました。
【「ちょうどいい鉈」がない!】
一方で、鉈に惚れ込むほどに、キャンプで使うことを考えた時、自分にとってぴったりハマるものがないことが気になり始めます。
1.柄の耐久性が低い
伝統的な製法で作られた鉈は、刃と柄のつなぎ目が「割り込み」で作られているため、薪の頭に振り下ろしたり何度もバトニングしたりすると、目釘の部分から柄がポッキリ折れてしまうという弱点があります。
酷使しても問題のない耐久性が望まれました。
2.実用的すぎるデザイン
従来の鉈は根っからの実用品であるため、造形的にはいまひとつ垢抜けていません。使い手と利便性だけでつながっている道具は、どうしても扱いが雑になりがちです。
道具には利便性だけでなく、それを眺めながら誰かと語り合えるような美しさが欲しいと思いました。それによって愛着がわき、自然と大切に使う気持ちが生まれるからです。
3.サイズ感
ここ数年で市場に増えてきた「キャンプ用」と銘打たれた鉈は、自分にはどれも、小さく軽すぎるように感じていました。
確かにバトニングで薪を小割りするだけなら、コンパクトなもので必要十分ですし、ミニマルなキャンプでは、携行性が大事です。
しかし僕が欲しかったのは、重量と刃の長さを生かして振り下ろし、手斧のように使うことも出来る、力強さを秘めた鉈でした。
そこで、
「高い耐久性」
「シンプルなデザイン」
「大きすぎず小さすぎないサイズ感」
という3つを兼ね備えた「ちょうどいい鉈」を作ろうと思い立ったのです。
製作は、昨年11月からスタートしました。
商品の特徴
1.鉈らしいフォルムと、程よいサイズ感
まず念頭に置いたのは、薪の頭に食い込ませやすい適度な重量と重心位置、太い薪でもきちんとバトニング出来るだけの刃の長さ、そして吸い付くように手に馴染む握り心地です。
これらをもとに、様々な形状試作を重ねました。
紆余曲折を経てたどり着いたのは、刃の先端からグリップエンドまでが一定の緩やかなアールを描くフォルムでした。
(なぜこの形状になったのかは、この先でお話します)
また先端部は、岩の上などで薪を割った際に刃が欠けることがないよう、ほんの少し刃先が分厚いまま飛び出した「石突き(いしづき)」を設けました。
重量は、手に持つと「お、少し重いな、でも重すぎることもないな」と感じるくらいの重さになっています(実測で657g)。これにより、しっかり遠心力を効かせて振り下ろすことが出来ます。
また、太めの薪を割る際にもきちんと峰を叩けるだけの「飛び出し幅」を確保するため、刃渡りを約150mmとしました。
大きすぎず小さすぎずの、ちょうどいいサイズです。
2.強靭なフルタング構造
クロヒモリ(黒火守)は、刃先からグリップエンドまでが1枚の鋼板から切り出された「フルタング構造」であるため、非常に衝撃に強い作りになっています。
また、刃の厚みが6mmあるので、切り裂くだけでなく、手斧のように薪を「左右に押し広げる力」があります。
また、峰が軟鉄で出来た一般的な鉈と違い、硬質な炭素工具鋼を使用しているので、バトニングしても峰が潰れることがありません。
3.しっかり握れて安全に振れる、こだわりのグリップ
鉈は本来、やぶ払いや枝打ちなど、振りかぶって振り下ろす遠心力を利用した使い方ができる道具です。
しかし現在のキャンプシーンでは、スッポ抜けて飛んでいったり、手元が狂ってあらぬところを切りつけたりすると危険なので、薪割りの際には「左手で薪を立て、刃を薪の頭に押し付けたまま、全体を上下させてコンコン叩くように少しずつ割っていく」というやり方が推奨されています。
この方法は安全ですが、動作に勢いがないので、ちょっと太い薪や硬い薪だと、もう頭に刃が立ちません。
つまり鉈は、本当はもっと太い薪を割れる能力があるのに、それが発揮できない状況にあります。
ではどうすれば、誰でも安全に、鉈本来のパワフルな使い方ができるか?
そう考えたときにヒントになったのが、剣道家の竹刀の握り方でした。
剣士は、打突の瞬間まで、とてもリラックスして竹刀を握っています。脱力していないと、素早く正確に竹刀を操れないからです。
そこで、この「剣士の脱力」を誰でも再現できるよう、グリップに人差し指を引っ掛ける突起「フィンガーチャネル」を設けました。この突起に人差し指を軽く引っ掛けるように添えることで、握力に頼らず、軽い力でしっかりグリップできます。
また、「クロヒモリ(黒火守)」は全体が緩いカーブを描いています。このことにより、持った時に重心位置が下がり、意識せずとも常に刃が下を向くので、薪の頭の狙ったところにきちんとヒットさせやすくなります。
また、グリップの断面を円形ではなく四角形にすることで、意識しなくても手の中で刃先が自然と真下を向くようになっています。
重量は「重すぎず軽すぎない」657g。ヘッドの重さを生かし、フィンガーチャネルによる脱力の効果で手首のスナップを効かせた打撃を打ち込めるので、針葉樹であれば、まるで手斧のように気持ちよく割ることもできます。
手首や腕が硬直していないので狙ったところに当てやすく、同時に「すっぽ抜け」のリスクも大幅に減少します。
4.精悍な「道具感」が際立つ黒染め
素材として選んだ炭素鋼のSK85は、包丁やナイフで使われているステンレスより硬く切れ味が良い一方で、素地のままだとやや錆びやすいという傾向があります。
そこで、サンドブラストと四三酸化鉄処理を組み合わせることにより、メッキや塗装を上回る強度の、マットな黒色被膜を形成しました。
酸化処理によってできた目に見えないほどミクロな穴が、防錆油(椿油)をよく吸い込むので、風合いの良さとメンテナンス性の高さを兼ね備えています。
また、使用するうちに少しずつ摩耗していくので、使い方の癖によって自分だけのエイジングが楽しめるのも黒染めの醍醐味です。
5.緻密で美しい天然木のグリップ
グリップは、握り心地を左右する重要なパーツ。また、黒い炭素鋼の刃と天然木のコントラストは、見ているだけでもわくわくするもの。
そこで、木目の美しさと衝撃に強い緻密さを兼ね備えた樹種を選びました。
【ブビンガ】
緻密で強度があり、折れや裂けに対して粘りがあります。透明感のある赤褐色を呈することから、欧米ではアフリカンローズウッドと呼ばれることもあります。
近年は個体数が減り、規制によって入手が難しくなりつつある貴重な木です。黒い刃とのコントラストが美しい組み合わせです。
【樫(牡丹)】
樫は昔から、斧やハンマーなど、衝撃を伴う農具や工具の柄によく使われてきた硬木で、木質は非常に緻密です。
その中でも、断面にまるで大輪の花のような模様が入った個体を「牡丹」と呼び、製材すると不規則な縞模様が浮かび上がります。
薪割りに特化したパワフルなフルタング構造の黒い鉈『クロヒモリ(黒火守)』 は、Makuake(マクアケ)にてクラウドファンディング開催中です!
ここではまだまだ紹介しきれなかったたくさんのこだわりを、プロジェクトページでは余さずお伝えしていきます。
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