見出し画像

ミニマムキャンプの目覚め

これは、アウトドアブランド「Col to Col(コル・トゥ・コル)」が立ち上がるまでの経緯と、中の人が何を考えているのかを、三人のメンバー(タッカ・エンゾー・ドフィ)が代わる代わる綴っていく「問わず語り」です。

【ドフィの回:002】

今回は、私ドフィが大人になってキャンプを再開させた頃のエピソードを紹介します。

キャンパーの皆さんも、大なり小なり一度は抱えたことのある悩みではないでしょうか。

「キャンプの荷物をいかにコンパクトにするか問題」です。

時は10年ほど前でしょうか

私はとあるきっかけで、キャンプを再開することになりました。

しかし、成人してからというものアウトドア生活は封印されていて、当時キャンプに関して必要な物も持っておらず、1から全てを揃えることになりました。

まず、自分の格好から考えようと思い、アウトドアアパレルブランド店を見て回りました。

原宿のキャットストリート周辺。

たくさんのアウトドアショップが並んでいる中、一番気に入ったお店で、気合を入れてマウンテンパーカーを買いました。

その時、販売員の方に

「私、この度キャンプを始めることになったんです。それで着る服がなくて、買いに来ました。」

と伝えると、その方はとても嬉しそうに

「そうなんですね。弊社にもキャンパーがたくさんいますよ。もう道具は買われましたか?

 キャンプって、はじめた頃は全くわからないのですが、すぐに荷物をいかにコンパクトにするか、にこだわりたくなりますよー

と言われました。

私は正直言って、その時は

「???」

という状況でした。

キャンプで荷物をいかにコンパクトにするかにこだわる?

キャンプの荷物の大きさなんて、車に積めさえすれば大きな問題じゃないのでは・・・?

上級者の話に違いない・・・

ところが、そのこだわりが、後日すぐに理解できました。

最初に買った道具、それは椅子でした。

キャンプといえば、焚き火を前にゆっくりと座り、お酒を飲む。

この憧れを実現するのに、頭まですっぽりと包んでくれるハイバックチェアは必須アイテムだと考え、買いました。

そしてテントなど、初級者なりに道具を揃え、迎えたキャンプ初日。

その時乗っていた車は、普通のセダン。

キャンプ道具を車に積み込んだ瞬間、思い知りました。


小川キャンパルのハイバックチェア2台を積んだセダンのトランクは、もう6割くらいのスペースが埋まってしまったように見えました。

この他のキャンプ道具は、どうなるのでしょう。

テント・タープ・テーブル・焚き火台・・・

4人乗りのセダンの後部座席にたくさんのギアを積んだのは言うまでもありません。

その日から、私のミニマムキャンプへの道が始まったのでした。


いいなと思ったら応援しよう!