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東京の陽性者をワクチン未接種・2回接種・不明に分解してグラフ化し考察する
東京都は、毎日コロナ陽性者数を公表しています。(報道発表)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/hodo/saishin/corona3151.files/3151.pdf
↑がそのPDFです。見るとわかりますが、「総数」「2回接種陽性者」「1回接種陽性者」「接種なし」「不明」の数と、各年代の陽性者を見ることができます。
そこで、ここでは総数を2回接種・接種なし・不明の陽性者に分解し、グラフ化してみました。
注意点として、「接種なし」のみ、0歳~11歳が含まれたデータとなっています。0歳~11歳については基本的にほぼ全員未接種となるため、分けて考えないと比較ができません。
そのため、「接種なし」から、「10歳未満」全員と「10代」の一部を取り除きました。
2回接種者(12歳~)
接種なし(12歳~)
不明(12歳~)
そうすると↑のようになり、年代が揃うため、フェアな比較ができるようになります。
結果として、分解については
2回接種者(12歳~)
接種なし(~11歳)
接種なし(12歳~)
不明(12歳~)
の4種となりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1650997315016-W4x0s41Ldd.png?width=1200)
まずは上記↑のグラフ。これは
(青)陽性者総数
(赤)2回接種者(12歳~)
(緑)不明(12歳~)
(黄)接種なし(12歳~)
のグラフとなります。
比較的、似たような推移を辿っているように見えます。これだけでは、あまり違いがわかりません。
そこで、今度は「接種なし/2回接種」のグラフを見てみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1650997683205-1r4I3AR2sd.png?width=1200)
このように、最初は0.4程度で推移していますが、最近では0.1程度まで下がってきています。これは、「接種なしに比べて、2回接種陽性者の比率が増えている」ことを意味します。
2回接種の有効性の詳細については各年代の精査が必要になりますが、「時間経過に伴い、2回接種が陽性になりやすくなっている」可能性は高いでしょう。
※余談※
3回接種が進み、2回接種者はどんどん減っています。具体的には2月から3回接種は急伸しているので、そのため本来であれば、2回接種陽性者は分母の減少にともない数を減らすはずです。
![](https://assets.st-note.com/img/1650998084966-SS3ODzTiZo.png?width=1200)
しかし実際には「接種なし/2回接種」の数値は上昇せず、そればかりか少しずつ下げているように見えます。このことから、「2回接種はかなり有効率を下げている」可能性があります(あるいは、なんらかの数字をイジっている)。詳細はまた今度記事にします。
次に、「接種なし/不明」のグラフを見てみましょう。「不明」は文字通り接種不明のデータです。なので「全員未接種だ」とか「いや、全員接種者のはずだ」などさまざまな憶測が飛び交っています。
ここで「接種なし/不明」のグラフが一定の数値で横ばいになれば、「基本、接種なし」と言うことができるでしょう。なぜなら中身が同じものなら、割っても一定の数値で横ばいなるはずだからです。
逆に、なんらかの変化が見られる場合、接種なしではない可能性が高くなります。接種なしでないなら接種ありしかありませんから、「基本、接種あり」と考えることができるでしょう。
![](https://assets.st-note.com/img/1650998628565-Odzfgz3vRN.png?width=1200)
そして↑が「接種なし/不明」のグラフとなります。最初1.00近い数値を示しますが、どんどん下がり現在は0.12程度の数値となっています。
このことから、まず不明=「基本、接種なし」ではないことがわかると思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1650998736628-14BNYME2mb.png?width=1200)
そして、「接種なし/2回接種」と「接種なし/不明」を両方表示したグラフが↑です。かなり近い推移になっていることがわかります。確実ではありませんが、「不明=基本、接種あり」なのではないか、と思わざるを得ません。
念のため、「不明/2回接種」のグラフも示してみます。
![](https://assets.st-note.com/img/1651000633557-I0sxvtQNGv.png?width=1200)
横ばいに見えます。横ばいであるということは、「同じものである」可能性があるということです。ブレはあるのでこれ以上は何も言いません。
最後に、11歳以下接種なしの年代も考察してみましょう。
とはいえ、11歳以下接種なしは接種者(12歳~)とは年代が違うので比較の意味がなく、あまり出番はありません。
一応、「12歳以上接種なし/11歳以下接種なし」のグラフを以下に示します。
![](https://assets.st-note.com/img/1651000265630-HhI4SBW7uv.png?width=1200)
最初は11歳以下の方が遥かに感染しにくいですが、急激に成績が悪くなり、今は0.2~0.4程度に落ち着いています。
これにどういう意味があるのかはよくわかりませんが、「大人(接種なし)はあっという間にオミクロンに慣れたが、子供(接種なし)の方はオミクロンに慣れにくい」というのは言えそうです。
とりあえず以上です。分解することで、いろいろな傾向が見えたと思います。また何か思いついたら記事化します。